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音楽を聴いたり、そして達郎さんのコピー・バンドでライブ演奏したり・・・・
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DATE: CATEGORY:NHK達郎三昧
NHK-FM 今日は一日“山下達郎”三昧 2011年9月19日(その5)

さてさて、9月19日(月)お昼12時15分からNHK-FMでオンエアされた「今日は一日“山下達郎”三昧」。
ここでは(その5)として、いよいよラスト1時間(21:45~22:45頃まで)をお送りしましょう。

joy2の4枚組CDを楽しみに。

(その1)はこちら

(その2)はこちら

(その3)はこちら

(その4)はこちら


それでは、誤字脱字はご容赦くださいませ。


出演:山下達郎 黒崎めぐみアナウンサー 平田毅(NHKアナウンス室 専任局長)
ゲスト:松尾 潔


◎ 僕、流行語嫌いです!

黒崎めぐみ:

お昼零時十五分からスタートしましたこの番組。
残すところ、あと一時間なんですよね。

あっと言う間。

達郎氏:

九合目まで来ましたね。
ご来光まで!

黒崎めぐみ:

かけたい曲も一杯ありまして。
私たちの周りも、わさわさしてきて"あれどうしよう、これどうしよう"っていう話になっているんですが。

ここからは一番新しいアルバムのRay Of Hopeからいくつかご紹介しいきたいなと、思うんですけど。

達郎氏:

もういいって思うんですけどね。
まぁ、いいですよね・・・

黒崎めぐみ:

いろんなお話を既にいろんな場所でされてるから、いいでしょっていう風に仰ってはいるんですが。

ではせっかくだから質問を入れていきながら。
素朴な質問を入れていきますので。

まずは「プロポーズ」

徳島の25歳の女性Jさん。
『私は母のお腹の中にいる時からずっと達郎さんの曲を聴いて育ちました。
達郎さんは、こんな歌詞のようなプロポーズをまりやさんにされたのですか?』

達郎氏:

し て ま せ ん!
これ、歌です!はい。

黒崎めぐみ:

私たちからも質問を考えたのですが、もともとねアラサーのスタッフの方の恋愛話から、この歌は出来たということなんですけれども。

最近、オーバーフォーティーもアラフォーと呼ばれていますけど・・・
最近注目している言葉などありますか?

達郎氏:

僕、流行語嫌いです!
アラサーとかアラフォーとか便宜的に言ってるだけなので、あんまりそうやって消えていく言葉より、やっぱりきちっとした言葉っていうんですか?

そういうんじゃないと、なるべく・・・
プロモーションなので、判り易く便宜的に言ってるだけで、普段の言葉でそういうことは・・・
ほとんど、あんまし・・・
年ですし。

黒崎めぐみ:

"年ですし"と(笑)・・仰いますが(笑)

いろんな若い人達の喋ってる会話なども耳にしますよね。
その中でも気に留めておくというよりも・・・

達郎氏:

まぁ、そういうのは隠語でしょ!
それはやっぱりね、僕らの70年の"俺はーっ"っていうのと同じですから。

◎ しじま

平田毅:

発言していいですか(笑)

私さっきね、来ているメール殆ど読んだんですけど。
その中に達郎さんの「しじま」という言葉がとっても好きだっていう方がいらして。

あの「しじま」っていう言葉は、いつ頃どのようにして獲得されたんですか。

達郎氏:

中学の時にサウオンド・オブ・サイレンスって・・・・
あの・・・
サイモン&ガーファンクルの「沈黙の響き」ですよね。

あそこの頃ですかね・・・
あれ「サイレンス」っていうのを引いたら「しじま」って書いてあったんですよね。

黒崎めぐみ:

辞書に・・・

達郎氏:

ええ。

平田毅:

そこから。

達郎氏:

沈黙、しじま・・・あと何だっけな・・
そう書いてありましたよ。

平田毅:

とっても「しじま」っていう言葉が好きだっていう方が・・・

達郎氏:

静寂って書いて「しじま」って当て字なんですね。
当て字もそんな嫌いじゃないですよね。

そういうなんか、ほら、年よりじみた言いまわしとかね、そういうのがね子供の頃から好きだったんですよ。

格言、金言のたぐい大好きだったし。

松尾 潔:

格言の花束がありましたもんね(笑)。

平田毅:

ある程度、寝かしておいて使うっていう感じですかね。

達郎氏:

そうですね。
「NEVER GROW OLD」とかは80年代くらいにアメリカに行って、ニューヨークでテレビショッピング見てたら、いわゆるオールディーズもののボックスセット売っててね。

"NEVER GROW OLD !"

って叫んでたんですよ。
それ、結構いいなと思って。
必要とあればメモとるとか。

松尾 潔:

達郎さん、お若い時は、その時々の流行語っていうのは普通に使ってらしたんですか。

達郎氏:

もちろんですよ! それは。

松尾 潔:

いつから意図的に、そういうのはちょっと距離置こうって感じになったんですか。

達郎氏:

だって、年とってきたら、そういう流行語って使わないじゃないですか、もう。
すごく狭いコミュニティーの中の隠語としての、やっぱりアレでしょ。

それがだから、こう・・・
例えばテレビ番組でそれを見ないと学校でやっぱり乗り遅れるので、それを見る訳じゃないですか。

で、一種の義務感っていうか、圧迫感っていうか、プレッシャーでなるわけでしょ。

松尾 潔:

使ってなきゃ、今の時代に・・・何て言うんだろう、キャッチアップしてないんじゃないかみたいな、そういう気持ちに囚われるような、そういう時期って無かったんですか。

達郎氏:

僕、無いです。
音楽ですら、そういうのが無いのに(笑)

平田毅:

今流行ってる言葉って、時代は越えていますよね逆に言うと。
今の時代に囚われちゃうから。

達郎氏:

そうですね。

平田毅:

さっきのガラスの少年じゃないけど、三十歳になっても歌えるよっていうことは楽曲もそうですけど、言葉も時代を超えていってる。

達郎氏:

そうだと思いますね。
でも、結局、ほら"ポケベル"っていう言葉はもう使えないですし。
そういうものなんて、沢山あるじゃない。

「ビデオの中で微笑む」って僕、歌詞がありますけどビデオがいつまで持つかっていう問題もあります。

でもそういうのって、短期的なヒットチューンとか短期的なポピュラリティを獲得しますから。
そのご時世の。

ま、時代止めるとか色んな言い方ありますけど。
そういうやり方とか・・・
ま、一口には言えませんけど。

やったことありますけど、僕はだから、なるべくそういうには距離とりたいなって。
昨今は自分をガラパゴス化するっていうのが好きで(笑)。

ガラパゴスなりの美しさがあるみたいな。

黒崎めぐみ:

じゃ、曲に行きましょう。

♪ プロポーズ / 山下達郎「RAY OF HOPE」(2011年)


黒崎めぐみ:

もう、ここはですね、達郎さんの言葉選びについての談義がずっと続いてましたね。

松尾 潔:

"耳元でささやくよ"とか・・

達郎氏:

会議やってるみたいですね(笑)

松尾 潔:

あのぉ、黒崎さんお判り頂いてると思うんだけど、僕ら位の世代はですね、たぶん「しじま」って言葉を達郎さんの歌で覚えた人多い・・・

それはね「とばり」って言葉をユーミンの曲で覚えたっていうのと同じ位・・・

黒崎めぐみ:

判ります! 判ります!

松尾 潔:

判りますよね?

達郎氏:

ニールセダカで「星へのきざはし」って曲がね、ステアウェイ・トゥ・ヘヴン って曲でしょ。

松尾 潔:

違いますよ(笑)

"きざはし"
で覚えました。

達郎氏:

それなら、いいよ!

松尾 潔:

ハハハハ(笑)


◎ 家の中で好きな場所

黒崎めぐみ:

言葉は何処から得るかっていう・・・
形だけでもね何時間もできそうな感じがするんですが。

この番組も、ほんとに一時間切って、先輩を制止しながら進めるというのもかなり辛いところもあるんですが(笑)

続いて、「俺の空」に行きましょうか。

これもね、こちらにいらっしゃる平田さん、松尾さんも色んな事言いたいかもしれませんが、リクエストも沢山届いております。

凄く幅広い世代から・・・・
お父さんお母さんの影響というのも、たくさんあったんですけど。

やっぱり今、一緒に聴いて、いろんな事感じていらしゃるんでしょうね。

達郎氏:

良い時代ですね。
ほんとに。

この「俺の空」・・
達郎さんが家の中で好きな場所ってあります?

達郎氏:

家の中で好きな場所・・・
レコード室ですね(笑)

平田毅:
松尾 潔:

はははははは(笑)

達郎氏:

ここ以外、良い場所は無いです。

アナログLPを見上げてるのが・・・

松尾 潔:

山下達郎ってど真ん中でしょうね(笑)
おかしい(笑)

他の方いないですよね(笑)

達郎氏:

トイレという人もいますよね。
お風呂場っていう人もいますけどね。

黒崎めぐみ:

外からみかけた空の話だったのに、家の中と思ったんですが・・・
まぁ そうですよね!

達郎氏:

わはははは(笑)

黒崎めぐみ:

愚直な質問してしまった感じがしますが。

平田毅:

レコード室って、相当補強してあるんですか。

達郎氏:

いや、えと、地下なので。
なので元々地盤が強いんです。

松尾 潔:

なに余計な・・・・話してんですか(笑)

黒崎めぐみ:

では「俺の空」お聴きいただきましょう。

♪ 俺の空 / 山下達郎「RAY OF HOPE」(2011年)


◎ 叙述トリックの話

黒崎めぐみ:

続いては同じくRay Of Hopeから「いのちの最後のひとしずく 」へのリクエストも来ています。

青森の五十歳の男性Fさん。

『この曲キンキキッズがカバーされると、先ほど聞きました。
でも、まりやさんにも是非歌ってもらえませんか』

どうでしょう。

達郎氏:

はっはは(笑)

本人に言ってください(笑)

黒崎めぐみ:

そういう計画は無いんですか?
女性にも歌ってもらいたい、といようような事もですね、解説にも書かれていますけれども。

松尾 潔:

これこそね、女性が主人公

達郎氏:

でも男の人が歌うのもいいかなって。

松尾 潔:

なるほど・・・
よくよく歌詞を吟味してみると、どっちがどう・・・

達郎氏:

2番のあたまがね「不器用な私を笑ってる」って歌ってるでしょ。

「笑ってね」って歌おうかと思ったんですね。
そすと全く女歌になるんですけど。
ちょっと恥ずかしくて止めたんです(笑)

松尾 潔:

なんか今、推理作家の方に叙述トリックの話を聞いてるみたいですね。
まるでね(笑)

達郎氏:

そういうとこって、凄く迷う人なんです(笑)

松尾 潔:

それこそ違った歌になってましたね。

達郎氏:

でしょ。

松尾 潔:

含みのある話でしたね。


♪ いのちの最後のひとしずく / 山下達郎「RAY OF HOPE」(2011年)


◎ あしおと

黒崎めぐみ:

零時十五分から生放送でお送りしております「今日は一日“山下達郎”三昧」
アナウンサーの黒崎めぐみです。

私の目の前には山下達郎さん。
そして音楽プロデューサーの松尾潔さん。
そして我が先輩の平田アナウンサーという4人で最後の残り時間をお送りしていこうと思っております。

たくさんのリクエストを頂いております。

その中で「あしおと」へのリクエストも沢山届いております。

達郎氏:

珍しいですね。

黒崎めぐみ:

珍しいですか?

達郎氏:

良い方が多いですね。

黒崎めぐみ:

こういう方がいらっしゃいます。

東京都48歳の男性。
『私のリスニングライフ。
1983年春にスタートしたNHK-FM山下達郎サウンドストリートから多大な影響を受けました。』

松尾さん聞いたようなお話ですよね。

松尾 潔:

一緒だ!

黒崎めぐみ:

オンエアされる8割がたは、それまで聴いたことのない印象深い曲。
当時湘南に住んでいた私はよく週末に新宿や渋谷へ輸入アナログレコードを買いに行ったものです。

ブラックミュージック中心に、その数30枚以上になりましょうか。

山下達郎さんは、私にとって音楽の先生です。』

達郎氏:

光栄です。

黒崎めぐみ:

全国にもそういう方がいらっしゃいます。

達郎氏:

「あしおと」は、しかし珍しいリクエストなので。
今日はライブバージョン持ってきましたので。

これはね、メロディーズのアルバムに入ってるんですが、メロディーズの初演で一回やったきりなんですよね。

その後一度もやったこと無いんで。

1984年の1月の大阪フェスティバルホールのライブバージョンです。
それを今日は持ってきましたので、それでお聴きください。

♪ あしおと(LIVE VERSION 1984年) / 山下達郎


◎ 今度のツアーどうしましょうかね

黒崎めぐみ:

たくさんのリクエストが届いておりますね。

達郎氏:

これも、もうお終いの方なので、これもライブバージョンで行きましょうか。

これは先ほどお聴きを頂いたプラスティックラブと同じで86年7月30日
ポケットミュージックのツアーですね。

中野サンプラザのライブレコーディングです。
これもポケットミュージックの時しか、やってないんですよね。
この曲。

なかなか、あの頃はアルバム出て、ツアーで、その時にしか演ってない曲が凄く多いんですよ(笑)

アトムの子なんてのもアルチザン出した時にしか演ってなくて、それこそ十六年ぶりくらいに、一昨年ですか、やったんですよね。

そんなもんなんですよね(笑)
なかなか曲多いと・・・

今度のツアーどうしましょうかね(笑)


♪ ポケット・ミュージック(LIVE VERSION 1986年) / 山下達郎


◎ スタジオ・ライブ

黒崎めぐみ:

こんなリクエストも届いております。
愛知県49歳の男性イリノ・オールスターズさん。

松尾 潔:

あっ、僕そのペンネームの方、知ってます。
よく"メロウな夜"にリクエスト頂いてます。

黒崎めぐみ:

この方ですね、
『いきなりの生アカペラ。
待ちに待ったかいがありましたね!』

おそらく登場された時の・・・・

『正に人間国宝ですね。』

平田毅:
松尾 潔:

わっはははは(笑)

黒崎めぐみ:

『もうこうなったら、スタンド・バイ・ミー生歌でお願いします』

っていうようなリクエスト。

それからですね、同じくスタンド・バイ・ミーへのリクエスト。

『僕は達郎さんの、この曲が一番のお気に入りです。
どうしてか、達郎さんのアカペラは落語を聴いているような気分になるのは僕だけでしょうか』

というようなメッセージ。
いきなり生で歌って下さいましたから、あの感動をもう一度というリクエストが沢山来てるんですが・・

達郎氏:

味を占めたんですね(笑)

平田毅:

あの時間聴かなかった人もいるでしょうから。
初めてですからね。

黒崎めぐみ:

平田さんは、あの時にはこの席には居なかったので。
私と松尾さんだけが近くで堪能してたんですが。

達郎氏:

そういえば、そうか・・・

黒崎めぐみ:

またもや達郎さんが、膝の上に・・・(笑)

達郎氏:

Please don't ask me lonely はね面白いんですけどね。
スタンド・バイ・ミーはこれでやっても面白くないですよ。
ストリートでやってもね。

松尾 潔:

まあ、まあ、まあ、まあ(笑)
ぼやき漫才みたいのも、込で楽しみましょう!

達郎氏:

(セッティング・・・)

あっ、違います。

こうです。

ふははは(笑)


~ イントロ ~

♪スタンド・バイ・ミー(STUDIO LIVE) / 山下達郎



スタジオ:

拍手!

達郎氏:

ほんとのぶっつけ本番で。

平田毅:

膝の上のカセットも重いでしょうにね!

松尾 潔:

結構立派なラジカセなんですよね(笑)

これ途中からお聴きになった方はね、意図が判らなかったかもしれません(笑)

達郎氏:

意図が判らない(笑)

松尾 潔:

あの、ラジカセにリードボーカルだけが入ってないカラオケのアカペラCDを入れて。

達郎氏:

ステージで使ってるやつですね(笑)

松尾 潔:

演奏しながら・・って
再生ですね。

再生しながら、そこにリードボーカル、達郎さんご自身が歌われるというね。
かなりトリッキーな。

いやいや、いいもん聴かせて頂きました!

平田毅:

松尾さん、横ですからね!

松尾 潔:

さっき一曲目の時も言ったんですけど、もう一ぺん言いますけど、
親戚の法事レベルで、もう咳クシャミしちゃいけないって自分に言い聞かせて大変でした(笑)

達郎氏:

親戚の法事って咳クシャミしちゃいけないんですか?

松尾 潔:

そういうタイプの人間です、僕は(笑)
ものの例えですよ!

達郎氏:

へへへへ(笑)

黒崎めぐみ:

でもほんとに歌う時にはマイクからかなり離れて歌ってらっしゃいますね。

松尾 潔:

けっこう距離ありましたね。

達郎氏:

カラオケとのバランスを考えて(笑)
あんまりボリューム上げると歪むので(笑)

平田毅:

椅子に反り返る感じになって・・・

松尾 潔:

最終的に大熱唱して頂きましたね。
いやぁ、決める時には決める男だ!

達郎氏:

なんすか(笑)

松尾 潔:

ファンの気持ちの代弁です!

平田毅:

この三昧を聴いて、この一曲聴いただけで、これは得したなって感じですね!

達郎氏:

何卒YOUTUBEにアップはご遠慮下さい!
宜しくお願いします!

松尾 潔:

三連休の最後をね、鉄人レースみたいなこの番組に付きあって頂いた方にはね、やっぱ最後これくらいのプレゼントがなければ。

達郎さんのサービス精神の表れでしょう!

達郎氏:

いやいや・・・
10時間お付き合い頂きまして、ありがとうございます。

黒崎めぐみ:

残すところ15分くらいになってしまいましたが、ほんとにラジオお聴きの皆さんからたくさんのメッセージ頂きました。

北海道七十七歳の男性

『今日は"若者三昧"かなと思いながら聴いていましたが、なんと七十七歳の私の魂も揺れ始めるリズムと曲の流れ。

あきれるほどの甘い詩と独特の歌声に今夜は一晩寝れそうもないです。』

達郎氏:

ありがとうございました。
ご健康のために・・・無理しないで(笑)

黒崎めぐみ:

東京都、二十三歳の男性

『番組が始まってからずっと至福の時間を過ごしています。
大学進学で東京に出てくるまで、ずっと田舎に住んでいたのですが、アーバン感にあふれる山下達郎さんの音楽を聴いて東京へのあこがれを募らせていました。

上京してみて達郎さんの音楽で妄想する東京はありませんでした。』

達郎氏:

はわははは(笑)

黒崎めぐみ:

『 今でも達郎さんの音楽を聴いて思春期に抱いていたキラキラした都会のイメージに浸っています。』

達郎氏:

私の責任なんでしょうか(笑)

黒崎めぐみ:

青森の四十七歳、女性の方

『達郎さんの曲だけで過ごせる一日、待ち焦がれていました。

私が達郎さんのファンになったきっかけは、まさに先ほどアナウンサーの平田さんがお話していた「こんばんわ6時です」で放送を初めて聞いたことでありました。

あまりの衝撃に合唱部の友達と一曲づつ耳コピして文化祭で演奏したというおまけ付き。
以来、達郎さんの音楽は私の毎日になくてはならない存在です。

これからも素敵な音楽を聴かせて下さい』

達郎氏:

ありがとうございます。

黒崎めぐみ:

北海道五十代の男性

『選曲、最高ですが、皆さんのトークにも引き込まれます。

札幌厚生年金会館で最前列と最後列の経験がありますが、達郎さんの熱意と音質に差はありませんでした。

今でも会館前を通るとあの時の感動がよみがえります』

達郎氏:

嬉しいですね・・・

またいらしてください。

黒崎めぐみ:

70年代から年代を分けてご紹介したじゃないですか。

この曲が、なかなか渋いねという声もあったんですが、達郎さんの想いも一杯あったんですよね。

達郎氏:

ふふふ(笑)そうですね(笑)

黒崎めぐみ:

曲のプロデュースもして下さってた流れもありますので・・・。

宮城県四十二歳のTさん

『達郎さん、こんばんは。

生達郎さんに少しテンションが上がっています。
きっと毎週単身赴任で仙台からいわき市に戻る車の中で聴いている旦那様に三時間眠くならないようにお願いします。』

この方、送って下さったのが9時ちょっと前ですからね。
そういう方もいらっしゃいます。


◎ 音楽が出来ること

平田毅:

今日、あえて話しませんでしたけどね、東日本大震災があって、達郎さんの歌に・・・
慰められた、癒されたって凄く多いですね。

達郎氏:

ありがたいです。

黒崎めぐみ:

あたらしいアルバムも、こういう時代になったから想いも変わったんだよみたいな事をね、解説でも書かれてますけど、今の時代のこういう音楽について達郎さん自身、どのように感じてらっしゃいますか。

達郎氏:

んんん

やっぱり音楽が出来ることっていうのは実を言うと、そんなに沢山はないんですよね。

例えば、ほんとの意味の人の心を救うとか、そういうのはやっぱり・・・
例えば政治とか経済とか、そういうものは主になってアレしないで、僕らはあくまでその手助けをする事しか音楽って出来ないんです。

ので、手助けをする努力は、ずっと続けていきたいと思いますけど。
それを、やっぱり叶えられるような、政治家の人とか・・・

我々の努力を無にしないで、きちっとした世の中にして欲しいですよね。

黒崎めぐみ:

曲を聴いて、いろんな声がきっと達郎さんにも届きますよね。
そういう声も聞きながらも感じる事って大きいですか。

達郎氏:

そうですね、それはもう地震の前から、ここ数年間ずっとツアーやりながら感じ続けてきた事なので。

今年は11月からツアー始まりますけど来年の5月まで64本やりますので、ほぼ全都県まわれますので。
またそういう所で・・・

逆に、今まではだから、お互いに楽しんでアレするっていうような事で、ずっと三十年やってきましたけど。

今の時代は特にお互いに何か共有しつつ、確認しつつ、っていう事がやっぱり僕らの務めですので。

いかにだから、そういう具合に、こう何ていうのかな・・・
慰めるとか、そういう言い方じゃダメなんですけど。

心を通わせるっていうのかな(笑)
そういう努力をね、今回はしていこうと思ってますけど。

平田毅:

今回のツアーはでも、ギリギリまでね宮城県民会館も何とかしようという形でなさってましたよね。

達郎氏:

そうですね。

いろいろと、ちょっとまぁ、ここでは話せない事が沢山あって・・
アレなんですけど。

東北全県、今年は、回りますので。
必ず回りますので。
宜しくお願いします。

平田毅:

Joy1は宮城県民会館とか郡山とかね、東北のライブもたくさんありましたよね。
想いで深い土地ですよね。

達郎氏:

そうですね。
録れれば、また録りたいと思ってますけどね。

黒崎めぐみ:

そういった意味では東北の皆さんも待ち望んでいるかと思いますが・・・
いろんなメッセージ、ほんとに数えきれないくらい生放送の間に届きまして。

生で歌って下さった瞬間から、がーっと増えたりですね。

あふれる想いを綴ってこられたんですが、そうはいっても残り時間は10分を切ってしまいました。
今日は零時十五分から、ずっと聴いて下さった方もいらっしゃるでしょうし、途中からね"まだやってるか"って聴いて下さってる方もいらっしゃるかもしれない・・・

達郎氏:

凄いですよね、10時間って。

黒崎めぐみ:

でもあっという間じゃないですか。
どうでした、達郎さん?

達郎氏:

なんか、すっごい(笑)
いいんですか、こんな事で(笑)


黒崎めぐみ:

ここまで来てしまいましたが(笑)

◎ Joy2

平田毅:

達郎さんね、僕ファンの代表としても、一つ・・・
みんなたぶん聞きたいと思ってるんですけど。

ツアーが終わったらJoy2は・・・

達郎氏:

Joy2やります。もちろん!
はい。

次のツアー終わったら、ソースがほぼ揃うと思うので。
それでやろうかなと思ってるんですよね。

ま、下手すると4枚組とか(笑)

そういう感じですかね(笑)
なるべく、低価格って変な言い方ですけど、お手頃な値段で・・

平田毅:

Joy1.5に入ってるのは・・・

達郎氏:

入りません!

平田毅:

別物で?

達郎氏:

別物です。

まだJoy1.5のあとのシングルのカップリングみたいなのも結構残ってますし。
そういうの、考えますけど。

ソース聴くだけで何カ月もかかるので(笑)。

松尾 潔:

4枚組のライブアルバム・・・・

平田毅:

凄いですね!

達郎氏:

そんなに、あの、値段はアレしないようにしますけど。

平田毅:

なかなかね、達郎さん、ライブ行けない方多いですからね。
それを救いに頑張ってね・・・

黒崎めぐみ:

今日も貴重な音源を持ってきて下さって、かけて下さったので、ほんとに皆さん喜んで嬉しいってメッセージもたくさん届きました。

平田さん、今日如何でした?

平田毅:

いや、もう、今日が私の伝説ですよ!

達郎氏:

はははは(笑)

平田毅:

NHK協会生活、三十二年目。
一番いい日でしたね。

達郎氏:

この日のために三十年間付き合ってきたと(笑)・・・

平田毅:

ファンの人には申し訳ない気持ちで・・・

黒崎めぐみ:

あふれる想いが、スタジオとなりに座っていても感じられたので、先輩方を制止しながら曲を紹介してしまいましたが、ゴメンナサイ(笑)

あとで謝っておきます。

そして音楽プロデューサーの松尾潔さん如何でした?

松尾 潔:

普段から割と、プライベートな時間を共有させて頂くことが多いんですけれど、今日これだけ格好いいところをね、見せてもらったら、多少はヘベレケの達郎さんをね自宅までお送りするとき、もうちょっと優しく介抱しようかなって気持ちになりましたね。

達郎氏:

その前に寝てる松尾さんも、もうちょっと優しく介抱してあげようと・・・

松尾 潔:

いやいや、いやいや・・・(笑)

黒崎めぐみ:

これが、だからもし夫婦だったらって話になるんですね(笑)
良く判りました(笑)

そして、達郎さん如何でしたでしょうか。

達郎氏:

いや、ほんとに・・・ずっとお聴きを頂いた皆様にほんとに・・
全国の色んなところにいらっしゃる皆さんに心より御礼申し上げます。

正直言って、何ていうの・・・

それこそ、3時間とかライブでも、ずーっと黙って観るってのは、非常に忍耐と集中が要る話なんですよね。

それにこれだけのリクエストカードと、色々なメッセージ頂いて、ほんとに御礼申し上げます。
またこの御恩はライブでお返ししたいと思います(笑)

是非お誘い合わせのうえ、どうぞ。

黒崎めぐみ:

ライブを楽しみにしてる方もたくさんいらっしゃいます。

そして最期にお送りする曲なんですが、これはどうしましょう・・

達郎氏:

去年、僕19年ぶりに野外ライブやったんです。
北海道のライジングサン・ロックフェスティバルっていうやつなんですが。

昨年2010年8月にやったんですが、そのこ一番最後に歌ったのが「さよなら夏の日」で、ちょうど午後の夕暮れの時に歌った歌なんですど。

これもやはりPAアウトなんですが、今日はそれで締めようかなと思います。
ほんとに夏お終わりに出来るんじゃないかなと思います。

黒崎めぐみ:

今日は夏の終わりらしくして欲しいっていうメッセージも一杯あったので、この曲で今年の夏を締めくくるのもいいかもしれませんよね。

たくさんのリクエストも頂いております。
リクエストどうもありがとうございました。

では「さよなら夏の日」をお聴きいただきながらお別れしたいと思います。

お相手はNHKアナウンサー黒崎めぐみと平田毅・・・

松尾 潔:

松尾 潔・・・

達郎氏:

山下達郎でした。

ありがとう。

♪ さよなら夏の日(LIVE VERSION 2010年) / 山下達郎


~ おしまい ~

オンエアリスト(逆順)

086. さよなら夏の日(LIVE VERSION 2010年) / 山下達郎
085. スタンド・バイ・ミー(STUDIO LIVE) / 山下達郎
084. ポケット・ミュージック(LIVE VERSION 1986年) / 山下達郎
083. あしおと(LIVE VERSION 1984年) / 山下達郎
082. いのちの最後のひとしずく / 山下達郎「RAY OF HOPE」(2011年)
081. 俺の空 / 山下達郎「RAY OF HOPE」(2011年)
080. プロポーズ / 山下達郎「RAY OF HOPE」(2011年)
079. Woman / フランク永井
078. 酔いしれてDeja Vu / 円道一成
077. 夏の恋人 / 竹内まりや
076. Guilty / 鈴木雅之
075. ハイティーン・ブギ / 近藤真彦
074. ジェット・コースター・ロマンス / KINKI KIDS
073. いつも通り(LIVE VERSION 1974年) / SUGAR BABE
072. Hey, Reporter / 山下達郎「FOR YOU」(1982年)
071. Guilty (DEMO VERSION) / 山下達郎
070. Nights In White Satin (LIVE VERSION 2001年) / 山下達郎
069. What's Goin' On (LIVE VERSION 2003年) / 山下達郎
068. Last Step (LIVE VERSION 1998年) / 山下達郎
067. Plastic Love (LIVE VERSION 1986年) / 山下達郎
066. ピンク・シャドウ / 山下達郎「IT'S A POPPIN' TIME」(1999年)
065. Don't Ask Me To Be Lonely(STUDIO LIVE) / 山下達郎
064. You Make Me Feel Brand New / 山下達郎「ON THE STREET CORNER 2」(1986年)
063. Close Your Eyes / 山下達郎「ON THE STREET CORNER 1」(1980年)
062. My Gift To You / 山下達郎「SEASON'S GREETINGS」(1993年)
061. Love T.K.O / 山下達郎「ON THE STREET CORNER 3」(1999年)
060. Be My Love / 山下達郎「SEASON'S GREETINGS」(1993年)
059. Loveland, Island / 山下達郎「FOR YOU」(1982年)
058. 夏の陽 / 山下達郎「CIRCUS TOWN」(1976年)
057. ターナーの汽罐車 / 山下達郎「ARTISAN」(1991年)
056. スプリンクラー / 山下達郎(1983年)
055. ついておいで / 山下達郎「GO AHEAD!」(1978年)
054. Donut Song / 山下達郎「COZY」(1998年)
053. 新(ネオ)・東京ラプソディー / 山下達郎「僕の中の少年」(1999年)
052. 僕らの夏の夢 / 山下達郎(2009年)
051. ずっと一緒さ / 山下達郎(2008年)
050. 風がくれたプロペラ / 山下達郎「SONORITE」(2005年)
049. 白いアンブレラ / 山下達郎「SONORITE」(2005年)
048. 忘れないで / 山下達郎「SONORITE」(2005年)
047. 君の声に恋してる / 山下達郎「RARITIES」(2002年)
046. Juvenileのテーマ?瞳の中のRainbow / 山下達郎「RARITIES」(2002年)
045. Love Can Go The Distance / 山下達郎(1999年)
044. LAI-LA-邂逅‐ / 山下達郎「COZY」(1994年)
043. ヘロン / 山下達郎(1998年)
042. Jungle Swing / 山下達郎(1993年)
041. Smoke Gets In Your Eyes (LIVE VERSION 1998年) / 山下達郎
040. さよなら夏の日 / 山下達郎(1991年)
039. アトムの子 (LIVE VERSION 92年) / 山下達郎
038. 愛してるって言えなくたって / 山下達郎 ドラマ「冬のサクラ」(2011年)
037. 街物語 / 山下達郎 ドラマ「新参者」主題歌(2010年)
036. ずっと一緒さ / 山下達郎 ドラマ「薔薇のない花屋」主題歌(2008年)
035. いつか晴れた日に / 山下達郎 ドラマ「先生しらないの?」主題歌(1998年)
034. Dreaming Girl / 山下達郎 ドラマ「ひまわり」主題歌(1996年)
033. 世界の果てまで / 山下達郎 ドラマ「ベスト・フレンド」主題歌(1995年)
032. Endless Game (LIVE VERSION 92年) / 山下達郎 ドラマ「誘惑」主題歌(1990年)
031. Get Back In Love / 山下達郎 ドラマ「海岸物語 昔みたいに...」主題歌(1988年)
030. あまく危険な香り / 山下達郎 ドラマ「あまく危険な香り」主題歌(1982年)
029. クリスマス・イヴ / 山下達郎「MELODIES」(1983年)
028. 蒼氓 / 山下達郎「僕の中の少年」(1988年)
027. 土曜日の恋人 / 山下達郎「POCKET MUSIC」(1986年)
026. 風の回廊(コリドー) / 山下達郎「POCKET MUSIC」(1986年)
025. 高気圧ガール / 山下達郎「MELODIES」(1983年)
024. 悲しみのJODY / 山下達郎「MELODIES」(1983年)
023. Your Eyes / 山下達郎「FOR YOU」(1982年)
022. Sparkle / 山下達郎「FOR YOU」(1982年)
021. 夏への扉 / 山下達郎「RIDE ON TIME」(1980年)
020. いつか(Someday) / 山下達郎「RIDE ON TIME」(1980年)
019. Funky Flushin' / 山下達郎「MOONGLOW」(1979年)
018. 永遠のFull Moon / 山下達郎「MOONGLOW」(1979年)
017. Bomber / 山下達郎「GO AHEAD!」(1978年)
016. 潮騒 / 山下達郎「GO AHEAD!」(1978年)
015. Let's Dance Baby / 山下達郎「GO AHEAD!」(1978年)
014. Solid Slider / 山下達郎「IT'S A POPPIN' TIME」(1978年)
013. Love Space / 山下達郎「SPACY」(1977年)
012. Last Step / 山下達郎「CIRCUS TOWN」 (1976年)
011. Circus Town / 山下達郎「CIRCUS TOWN」(1976年)
010. 雨は手のひらにいっぱい / SUGAR BABE「SONGS」(1975年)
009. 希望という名の光 / 山下達郎(2010年)
008. Forever Mine / 山下達郎(2005年)
007. へロン / 山下達郎(1998年)
006. さよなら夏の日 / 山下達郎(1991年)
005. Get Back In Love / 山下達郎(1988年)
004. Ride On Time / 山下達郎(1980年)
003. 愛を描いて -Let's Kiss The Sun- / 山下達郎(1979年)
002. Windy Lady / 山下達郎「CIRCUS TOWN」(1976年)
001. Down Town / SUGER BABE(1975年)





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テーマ : FMラジオ - ジャンル : テレビ・ラジオ

DATE: CATEGORY:NHK達郎三昧
NHK-FM 今日は一日“山下達郎”三昧 2011年9月19日(その4)

さてさて、9月19日(月)お昼12時15分からNHK-FMでオンエアされた「今日は一日“山下達郎”三昧」。
ここでは(その4)として21:10~21:40頃までの「他のミュージシャンに提供した楽曲」コーナーをご紹介しましょう。

そしてラスト1hは(その5)として、また後日。

(その1)はこちら

(その2)はこちら

(その3)はこちら

(その5)はこちら

(その5)はこちら



それでは、誤字脱字はご容赦くださいませ。


出演:山下達郎 黒崎めぐみアナウンサー 平田毅(NHKアナウンス室 専任局長)
ゲスト:松尾 潔

◎ KinKi Kids

黒崎めぐみ:

さあ10時45分まで生放送でお送りしております。
アナウンサーの黒崎めぐみと、先輩の・・・

平田毅:

NHKアナウンサー、平田毅

黒崎めぐみ:

そしてもちろん山下達郎さんにスタジオお越し頂いております。
この時間は、ほかのミュージシャンの方に提供された楽曲をお送りしていきたいと思います。

まずは、キンキキッズ行きましょうか。
98年の作品です。


♪ ジェット・コースター・ロマンス / KINKI KIDS

コメント:KinKi Kids

こんばんはKinKi Kids です。

堂本光一:

ジェット・コースター・ロマンス聴いて頂きましたけども、私たちはデビュー曲「硝子の少年」という曲で山下達郎さんにね、お世話になって。

今聴いていただいたジェット・コースター・ロマンも山下達郎さんの楽曲ではあるんですが。

当時レコーディングの現場にも達郎さんが・・・

堂本剛:

来てくださって

堂本光一:

そのままディレクションを

堂本剛:

ディレクションをして下さいましたね!

堂本光一:

僕らとしては"緊張するやないか"と・・
いう感じではあったんですけど。

でも逆に安心感もあって。

堂本剛

当時僕は、好きで飲んでたお茶があるんですけど、それを段ボール一杯持ってきてくれて。
"これ好きなんでしょ"みたいな。

すいませーんなんて、それを頂いたりしてですね。

確か、ドラマか何か忘れたんですけど、何か仕事してて体調崩しちゃったんです。
鼻声で・・・。

これ、ちょっと申し訳ないなと思って行ったんですけど"風邪だったら、もう体休めた方がいいよ。今日このあと何もないんでしょ"って言われて、ハイ何も無いですって言ったら"じゃ、ここ飛ばしちゃったら休めるんでしょ"って言ってくれて。

そうではありますけど・・・って
"いいよ。じゃ今日休みにしなよ"って、一回休ませて下さいました。

休みをね、あれだけジャニーズ事務所の力をもっても休みが無かったのにね、山下達郎の力をもって一日オフにしてくれたっていうエピソードがありまして。

それで休ませてもらって。

堂本光一:

達郎さんというミュージシャンが故の、歌は体調が良い時が歌うのがいいんだと。

堂本剛:

いいんだよって。
それでまた、後日申し訳なかったんですけどスケジュール調整して頂いて。
それでパパパパと録って頂いて、お疲れ様みたいな。

堂本光一:

今回KinKi Kids、『K Album』というアルバムを制作しているんですけど、その中で今回、達郎さんの楽曲「いのちの最後のひとしずく」という曲を僕がカバーさせて頂くことになりまして。

レコーディングはまたこれからなので

堂本剛:

これからなんですけれども・・

堂本光一:

ちょっとね・・・
責任を持って、歌わさせて頂かなきゃいけないなと。
いう風に思っております。

堂本剛:

ん~、ちょっとね・・・これ、やばいんですよ。

堂本光一:

難しいよね?

堂本剛:

難しんですけど

堂本光一:

達郎さん独特のこぶしも入ってるというか・・

堂本剛:

こぶしもありますし・・
とにかく、何ともサウンド感がやっぱりね、ハンパないですね。

山下達郎というアーティストが・・・作り出していく・・
この、バランス?

メロディとベースラインと全てにおいての、なんかバランスがですね、ヤバイなってやっぱり思いながら聴いてました。

堂本光一:

その曲を聴いただけで"ああ、ここに山下達郎がいるわって"感じになりますからね。
責任もって歌わさせて頂きましょう。

堂本剛:

ありのまま、素直に歌いたいと思ってますので。
その後の、コメントなんかを・・・
ちょっとお手柔らかにお願いしたいなと(笑)

堂本光一:

ハハハ(笑)
そうですね。

という事で達郎さん、今後とも宜しくお願い申し上げます!

堂本剛:

宜しくお願い申し上げます!

KinKi Kidsでした!

◎アイドルが三十代になっても歌える歌

黒崎めぐみ:

はい。お二人からのメッセージがありましたが。

達郎さんの曲を、これからレコーディングされるんですね?

達郎氏:

そうですって。

黒崎めぐみ:

お手柔らかにと、仰っておりましたが。

平田毅:

達郎さんみたいにね、歌のうまい方がスタジオにお越しになって歌入れするの、厳しいでしょうね。

達郎氏:

私は、でも「歌入れの山下」って言われてますからね、昔からね。
歌入れは上手いんです。
自信があります。自分でも。

平田毅:

助言したり、良い環境作ったり?
達郎さん、どんな事仰ってるんですか?

達郎氏:

んん~ 人によって全部違います。

平田毅:

例えば「硝子の少年」の時にキンキキッズに何か仰いました?

達郎氏:

この曲は、だから、あなた達が30になっても歌える曲だから、そんなに要するにテンパッってやらなくていいからって・・・

いう具合に言いましたね。

平田毅:

「ガラスの少年」の時?

達郎氏:

はい。

黒崎めぐみ:

喉を休める時間もとり・・・

達郎氏:

歌が上手い、下手ってのがあるんですけど。

歌が上手い、下手ってのは、だいたい音程とかリズム感とか、そういう事になりがちですけど。
でも感情表現というのは、それとは全然別なので。

音程悪くてもね・・・
あのぉ・・何ていうのかな・・

それを補って余りある、切迫感とか・・
アイドル歌謡は、それ抜きには全く語れないので。

僕はアイドル歌謡ってのは承認するわけじゃないんだけど、でも歌を歌うっていう衝動ってのは、どこでどう捕まえて、どこでどう録音するかってのはね、アイドル歌謡の一つの重要なとこなんですよね。

たとえばフランスのシャンソンみたいなのは、そういうところが良く判ってて。
そんなに音程悪い人はいなくて、シャンソンの歌手なんかはね。

でも、もっと要するにあふれ出る感情表現とか、そういうようなものを重要視するじゃないですか。

日本の場合、やっぱりねヨーロッパ音楽の悪影響っていうか、音程・リズム感?
言い過ぎなんですよね。

今みたいにピッチ全部直しちゃう世界だと、ほんとそういう所が、ほんとにいいのかなって思うんですがね。

そういう意味では、アイドルは殆ど・・・
女性アイドルは一回もやったこと無いんですよね。
男の人しかやった事ないので。

平田毅:

その人のパッションみたいなとこを引き出すと・・

達郎氏:

それしかないです。

平田毅:

確かにね・・・三十代になってもって言われるとね。
なるほどこの歌、大事に歌おうって思いますよね。

黒崎めぐみ:

実はこのテーブルに松尾潔さん、我慢しきれず同席されているんですが(笑)

平田毅:

プロデューサーとしてはどうですか?
今の発言どうですか。

松尾 潔:

いや、ま、ちょっと一つでも生なお話を盗もうと思って、すーっと入ってきたんですけど(笑)

今の話の中で一番大きいのは、僕にとって大きいのは、やっぱり、そのぉ・・・
細かいピッチ、音程ですとか、いわゆる技巧的な歌のうまさにとらわれ・・・過ぎになりがちだっていうのは、ほんと耳の痛い話でして。

どうしてもスタジオっていう密室に居ますとね、そういう考えに陥りやすいですし。
やっぱり、曲が外に出て、いろんな方がお聴きになる絵を想像しなきゃいけないのに、どうしても同業者の顔を思い浮かべたりとか、してしまうんですけど。

達郎氏:

フフフフ(笑)

松尾 潔:

達郎さんのように、これだけ長い活動されてるのに、常にニュートラルな感覚をね、保ってらっしゃるってところに、感嘆せずにいられませんね。

普通の生活っていうのを心がけていらっしゃるから、なせる技なのかなって気がしますけどね。

平田毅:

三十代になっても歌える歌だからっていう、とても素敵なメッセージですね。

松尾 潔:

基本的なメッセージでもありますよね。

達郎氏:

アイドル歌謡は特に短命ですからね。

だから男の子はやっぱり十六の時に歌った歌が、出来ることならば四十六でも歌えるような方がいいじゃないですか。

それはでも、僕のビジネスパートナーがいるんですが、彼がキンキとかマッチとか全部やってるんですが、僕らの考え方なんですよね。

アイドルってのは、早ければ十四歳、十五歳。
で、二十歳になったらもう、人間陰るとか、そういうような側面があるんだけど。
楽曲がそこを、どうフォローできるかっていうのが凄く重要な問題で。

出来ることなら三十代になっても四十代になっても普遍的な彼の男としての輝きみたいな、その曲に新しいね、アレで加味されていけば、そういう事が少しでも軽減できるんじゃないかと。

そういうことは二人で話し合いましたから。

平田毅:

ということは、達郎さんはKinKi Kidsの二人を楽にする意味でもあるけど、自分の楽曲に対する自信でもありますよね。

達郎氏:

でもそういう楽曲を作ろうという努力は、やっぱりしましたね。
「硝子の少年」はとにかくデビュー曲なんですけど、あの時代のやっぱり、凄くレコードが物凄く売れてた時代じゃないですか。

だから初登場一位とか、そういうのを超して、初登場でとにかくミリオン達成するっていうのが至上命令だったので。

黒崎めぐみ:

すごい命令ですね(笑)

松尾 潔:

たまんないですね(笑)
しびれますわ!

達郎氏:

人生に一二回はそういう事があるので。

そういう時にどうするかですね。

松尾 潔:

アイドル歌謡っていうのは特に顕著ですけど、やっぱりポップミュージックって常に、時代にガチンコでぶつかんなきゃいけないっていうか、タイムリーであることが常に求められてますけど。

結果として、それがタイムレスな表現だったって言えるかどうかは、時の淘汰に耐えられるかどうかって事なんですけど。

現に今、聞きながら"そうだなぁ、三十代になったKinKi Kid歌ってるなあ"と。

◎ 近藤真彦

黒崎めぐみ:

そういう事を表しているのかもしれません。
今のお話にありましたが、マッチの曲いきましょう「ハイティーン・ブギ」

これ82年の作品なんですが、これマッチが90年代に入ってセルフカバーしているバージョンでお聴きを・・

達郎氏:

うっかりしててね「ハイティーン・ブギ」ってね、ちゃんとしたオフィシャルな形でCD殆ど出てないんですよね。

だいたいリレコか・・・
リレコって新しいセルフカバーってのはね、昔、リレコっていうんですけど、録音、再録音。

そいうバージョンしかない。

僕うっかりして。

ほんとは持ってこれてオリジナルバージョンでお聴きいただくのがベストなんですけど。
今日はこれしかないので。

NHKにはこれしか無かったので(笑)


♪ ハイティーン・ブギ / 近藤真彦

コメント:近藤真彦

近藤真彦です。

達郎さんご無沙汰しております。
達郎さんが長い時間、こうしてラジオに出てるなんて、珍しいんじゃないかなって思っておりますけど。

僕はですね、十七歳、十八歳くらいの時に達郎さんには「ハイティーン・ブギ」という曲を書いて頂きました。
その他にもですね、いろんな曲を書いて頂いたんですけども、一番初めに書いて頂いた曲が、映画「ハイティーン・ブギ」の主題歌だった「ハイティーン・ブギ」なんですけども。

そうですね・・・

特音してる時に達郎さん来られてて、録音30分くらい前まで、そのスタジオにあった卓球台でですねディレクターと卓球をやってたという記憶がありまして。

それで、じゃ録音やるよって言ってら、ヘイヘイ・ゼーゼー俺がいってて、これじゃ録音にならないだろうって言って(笑)

うちのディレクターが達郎さんに"録音前にお前マッチに卓球なんかやらせてんじゃねーよ"って言われちゃったというようなエピソードを覚えているんですけども。

それと達郎さんとは、今現在も公私ともにお世話なっておりますが。
そうですね、ちょっとこうワインが入ると・・・

"あなたに作った曲のハイティーン・ブギは、とにかく俺見せてやりたいよ。大学ノート何冊あると思ってんだよ"
っていうね・・
達郎さんが僕の音域だとか「あ・い・う・え・お」「か・き・く・け・こ」の何が得意かだとかっていうのを全部の曲を聴いて調べて、それを大学ノートに全部収めてて。

そのデータに基づいてハイティーン・ブギを作ったっていう話をね、達郎さんがちょっと酔うと毎回聞かされるっていうね(笑)

そういう落ちもあるんですけども(笑)

ほんとに親身になって曲を書いて頂けたんだなとほんとに感謝しております。

そして最近では、もうちょっと前になりますけど、一緒に25周年の時かな?
雑誌で対談をさせて頂きまして、プライベートじゃないところでは雑誌で対談をさせて頂いた時に"新しくこんな曲が出るんです"っていうと・・

"歌がうまく歌えたかとか、下手に歌っちゃったとか、そんな事じゃなくて、もうあなたは、あなたの歌がマッチの歌なんだと、だから上手い下手は関係ない。とにかくマッチが歌えば、みんないいんだ!恰好いいんだ!"

って言ってくれた事を思い出します。
そんな事で、僕が歌う歌は近藤真彦の歌なんだと、自信を持ってこれからも頑張っていきたいと思います。

また機会ありましたら、ワインでもご一緒させて下さい。
そしてお仕事でも、またチャンスがあれば、いい曲を是非僕にも書いて頂ければと思います。

まだまだちょっと達郎さん、長くご出演なさる思いますけども、長いこと頑張って下さい。

近藤真彦でした。

◎ 私は劇団の座付作者

黒崎めぐみ:

というマッチからのメッセージでしたが。

達郎氏:

立派な、大人の・・・

黒崎めぐみ:

だいぶ研究されたみたいですね!

達郎氏:

それはね、あの時はね、そういうアイドル歌謡の・・・
その前の6曲が全部、筒美京平さんの曲でしたからね。

平田毅:

私がね、82年に青森で達郎さんからお話を伺った時に、マッチの話になって、ハイティーン・ブギの話になって。

達郎さんはね"私は劇団の座付作者のように、この曲を作った"と仰ったんですよ。
ですから、俳優さんに合わせて脚本書くように、マッチの得意なところを全部研究されたんですってね?

達郎氏:

そうですね。

平田毅:

マッチが歌いやすいように、マッチが一番格好いいところをメロディーラインにしながら曲を作ったと。

達郎氏:

一番ピッチが安定するところは、どこかとかね。
選んで書いた曲なんですけどね(笑)

黒崎めぐみ:

それで、しかも格好良く作るってところが、また凄いなと。
私なんか素人なので思ってしますんですが。

達郎氏:

若かったですから。
まだ二十九です。

平田毅:

たいしたもんですね。
上から降りてくると・・・マッチが格好いいってね!

達郎氏:

上から下へ降りてくると「ドシラソファミレド」って降り続けるんですよねメロディーがね。
そうすると比較的安定で。
「ドレミファ・・・」って上がって行くとちょっと不安定になるので。

降りて、降りて、降りまくるメロディーっていうね。
それだけじゃないですけど、色々あるんですが。

絶対音っていって本当の・・・別に譜面読んで歌ってるわけでもなんでもないので。

イメージで歌ってる。
声帯がどこで歌うっていう絶対ピッチっていうのがあるんですけど、そこでどこが不安定とか、それは
生理的なものなので。

生理的なものさえ判明すれば、一番安定するところが見つかるでしょ。
というようなアレですけどね。

あの頃はほんとに、なんていいましょうかね、歌謡曲っていうもの殆ど書いたことないので。
だけどやっぱり、マッチは初登場一位をずっと続けてるし。

レコード大賞の新人賞とった次のシングルですから。

松尾 潔:

僕は、筒美京平さんともお仕事させて頂いた経験があるんですけども、今平田さんのお話をお伺いして、達郎さんがその時、82年当時ですか? 当時に"僕は座付作者だ"と 。
あたかも俳優に合わせて「当て書き」をする脚本家のようなスタンスでお話されたということですが、それは常に京平先生が仰ってることでもあるんですね。

で、僕は京平先生と、ある時に「お書きになったメロディーが歌い手が歌えない時って、どうするんですか。歌えるようになるまで何度も練習させたらいいんですかね」って話をしたっら、「それは歌い手に合わせてメロディー変えなきゃだめだよ」って、あっさりと仰った事があって。

達郎氏:

中村八大さんも同じこと仰ってましたね。

松尾 潔:

それ、達郎さん、京平先生、中村八大さん。
皆さん、音楽的な執事は違いますけども、山の登り方は違っても、やっぱり同じ景色見てらっしゃるんだなっていう風に思いましたね。
黒崎めぐみ:

その中で、それぞれの作り手の個性も出すわけですものね。

達郎氏:

それが職業作家の役目ですから。
だって歌う人がスターなんですもん。

平田毅:

あの時、なんでインパクトあったかというと、あの当時ニューミュージックって言われ方してましたけど、自分で自分の曲作ってアルバム作る方が、人に提供した時にね「座付作者」って達郎さん仰ったうえに・・・
筒美さんは、そういう意味じゃプロの・・・

松尾 潔:

職業作家の帝王でらっしゃるから

平田毅:

ところが達郎さんだと、もっと自分の世界を作って、それをマッチに提供するのかなと思ったんですよね。
すごい曲だなと思いながら聴きながら、ムーングローとかねライドオンタイムとかそういう世界の中でFor You書きながらマッチに提供した時には、実は相手の側に立って提供し・・

なるほどなと思ってね・・・
「座付作者」っていうのが、今でも残ってるのは、そこなんですね。

松尾 潔:

うがった見方になりますけども、達郎さんに曲の発注があった時点では、もしかしたら山下達郎サウンドの中で、あくまで達郎さんが歌いそうな曲調のなかでマッチを遊ばせてみたいというのもあったんじゃないですか?

あえてそれを理解された上で裏切られたんじゃないかと。

達郎氏:

ああいうロックンロールの曲って自分でも書いたことないですからね。
逆に言うと。

8ビートは殆どやってないですね。
自分で歌えない曲を書くのが作曲家なんですから。
自分で作れない曲を歌うのが歌手でしょ。

そういう分業が昔はあったわけで。

自分で歌えない曲を書けないと・・・
歌手の方が作曲家より歌うまいのは当たり前なんだから。

だから、ああいうティン・パン・アレーのね、アメリカの昔の時代の人は、作曲家がそうやって"こういう曲をお前歌えるか?"って歌手にやると彼ら"こんなの簡単だよ"って。

それの丁々発止で名曲ができ、スタンダードナンバーができるわけでしょ。
あと名匠がね・・
そういうアレじゃないですか。

シンガーソングライターは自作自演っていうもので、今はそれが主流になってますけど。

悪い言い方をすると自作自演っていうのは、要するに自分の得手だけで作れるわけでしょ。
不得手なところはごまかして・・・ごまかしてっていう言い方は失礼だな・・

得手を伸ばして、不得手をリカバーするんですよね。
そういうのがシンガーソングライターのプラスでもあり。

逆にそうすると楽曲としての、要するに拡がりがどれくらいあるか、とかそういう事もあるわけでしょ。

黒崎めぐみ:

凄く素朴な疑問なんですけれど、アイドルの方に曲を提供する時にデモテープで達郎さんが歌われるんですか?

達郎氏:

勿論です。

黒崎めぐみ:

それ結構、一生懸命歌っちゃうと、あまりに・・・

達郎氏:

例えばキーの・・・低いので、つまんなくなるんですよ。
だからマッチの仮歌は、僕のビジネスパートナーのディレクターがいるんですけど小杉くんってね。
彼が歌います。

彼の方が切迫感がでるから。
僕が歌うの全然つまんないですよ。
楽に歌えちゃうから。

黒崎めぐみ:

やはり切迫感って大事ですか

達郎氏:

切迫感って大事です。
だから必ず、仮歌屋さんみたいな人がいるんですよね。今はね。

そういう人には絶対頼みません。
そうするとアイドル歌手が、必ずそれを真似するので。

重要なのは切迫感なので。

だからディレクターみたいなことやってる音楽的に接近してる人の、あんまり上手くない人って(笑)
言いたい事判るでしょ。

無難な歌を彼らに聞かせても絶対だめなので。

黒崎めぐみ:

一生懸命耳で聴いて音に慣れて歌うわけですものね。

達郎氏:

平田君は「座付作家」についての感想を述べられたけど、僕は本当はそうやって職業作家になりたかったんですよ。その時代、まだ二十九でしたから。

まだその時代は、自分でシンガーソングライターみたいな形で時分のアルバム出し続けて、ずっとやり続けていくとは夢にも思ってなかったので。

松尾 潔:

89年にもですか?

達郎氏:

もちろん!

黒崎めぐみ:

あんなに一杯アルバム出してる時ですよね?

達郎氏:

もちろん!

平田毅:

あの頃、最初まずね「僕はシンガーだ」と仰ったのね。
その次はプロデューサーと仰いました。

達郎氏:

今でも結局はシンガーとしての時分を、どうやって座付で自分が書くかってことで考えてやってますから。

ちょっと、ねじれてますけどね。
自分がシンガーとして歌いたい曲とか、そういうのよりもこの歌手にこういうの歌わしたらどうなるか、とかそういう作家的な視野っていうか・・・

じゃないと、忘れられない曲なんて全然かけませんからね。
シンガーソングライターは。

平田毅:

シンガー山下達郎を遠くで見ているプロデューサー達郎がいると。

達郎氏:

常にプロデューサーとしての自分が、こういうの歌えって命令してるような事で、もう三十年以上やってますね。

黒崎めぐみ:

だからこそ長くされてるのかもしれないですけど・・・

達郎氏:

良いことか悪いことか判りませんけど、僕にはそれ以外、ちょっと出来ないので。

松尾 潔:

音楽的に多重人格でいらっしゃるっていうところが・・・
この長い活動を・・・リスナーとしての立場からすると、飽きさせずに・・

達郎氏:

変則的ですよね。ある意味(笑)


◎ 鈴木雅之

♪ Guilty / 鈴木雅之

コメント:鈴木雅之

こんばんは、鈴木雅之です。

達郎さんとの出会いの話をしますと、もうアマチュア時代まで遡らなければならないという。
そういう時間を今ここで使えるのかどうか。

そう思うとですね、そこはちょっと割愛させて頂きますけども。

達郎さんとはですね、鈴木雅之にとって2枚目のソロアルバムですね「Radio Days(1988)」
このアルバムをプロでユースしてほしい、そんな想いでですね、達郎さんに頼んで。

あれは1988年くらいでしたかね。
ほんとうに何か二人でスタジオワークをですね・・
最初にやった曲で三カ月かかって、うちのスタッフが全員、アゴをサンバウンドさせたというね、そんな想い出ばかりではありますけども、俺にとってはですね、今お送りした「Guilty」や「MISTY MAUVE」、そしてもちろん日本の和製ドゥワップですね「おやすみロージー」・・・

達郎さんとコラボレーションをしてもらったお陰で鈴木雅之のボーカリストとしての方向性っていうのがハッキリ見えたような気が、すごくしてます。

そういう意味ではね、俺はドゥワップの同士であるとともに、一人のボーカリストとしてはですね、いつも私たちの先を走り続けている達郎さんの背中を追いかけながら、自分なりの音楽を歌い続けて。

そして今年で三十一年。
ソロとしては25年を迎えることができました。

ほんとにベーシックに達郎さんとの出会いがあったからこそだと、今でも感謝してます。

今回達郎さんはですね、今までにない一番長いツアーになるってことも聞いてます。
ほんとにですね、体に気を付けて、是非ツアー乗りきって下さい。

どこか時間を作れたらですね、顔みせますので、素敵なステージを是非頑張ってほしいと思ってます。

鈴木雅之でした。

平田毅:

鈴木雅之さん、僕とっても声が好きなんですけど、声の話していいですか。

達郎氏:

はい。

平田毅:

達郎さんが好きだって中にはね、もちろんメロディーも好きだ、達郎さんの語りも好きだ・・・
ま、いろんな好きな人がいると思うんですけどね、声が好きだっていう人が凄く多いと思うんですよね。

黒崎めぐみ:

多いですね。
メッセージの中にもたくさんありました。

平田毅:

81年にお会いした時もね、達郎さんがファルセットで歌う男性があまり少なかったので"七色の声してるな"なんて言ったことがありますけど。

私、30年ずっと好きなのは、達郎さんの声なんですね。

声の持つ力というか支配力というか。

松尾 潔:

大きいですよね。

達郎氏:

今でもアンケート、あれするとお陰さまで、何が一番好きかっていうと、やっぱり声ってのが一番多いですね。
ただし、声って好き嫌いが激しいので、逆にいうと声が嫌いだという人も沢山いますね。

ひとの好き嫌いは非常に声が分かつものが多いので。

黒崎めぐみ:

感覚に響きますものね、声って。

達郎氏:

響く人と全然響かない人って極端ですね。

松尾 潔:

理屈じゃないところに訴えかける分野ですよね。

達郎氏:

超常現象ですからね(笑)

平田毅:

達郎さんに質問しますとですね、達郎さんの好きな声っていうのは、どういう声なんですか?

◎ 僕はシャウターが好きなので

達郎氏:

声ねぇ・・・

僕は、どっちかというと"しゃがれ声"が好きなんですよ。
ですから、まぁ、えぇと、オージェイズとかデルスっていうシカゴのボーカルグループのマービン・ジュニアとか、この人もスーパーしゃがれ声ですけれど。

究極はジェームス・ブラウンですね。
男はJB女はアレサっていう時代が随分長かったですけど。

日本の人で、どうかって言われるとね・・・
どっちか言うと、やっぱシャウターが好きなので、eastern youth(イースタンユース)の吉野さんとか、チバさん?

松尾 潔:

チバ ユウスケさん

達郎氏:

とか・・・
そういうやっぱり切迫感っていうか、甲本さんとか、ロック系のシャウターの方が好きですね。

eastern youthなんで好きかていうと、結局声なんですよね。
絶叫で"ドァワ~"っていうのが好きだから、いつも買っちゃうんですよねCD(笑)

歌ってる内容って、勿論詩も好きですし、曲も好きなんだけど。

でもやっぱり、こう・・"シャウト"するあそこんところが!
そういう感じですかね・・・・

平田毅:

さっきのマッチのハイティーンブギの仮歌をね小杉さんに入れてもらうのも、あれでしたけれど。
声の、本人の出る極・極のところがお好きだって仰ってますよね。

達郎氏:

そうですね(笑)
ハイトーンでも・・・
例えば女性でもアルト、ソプラノありますけど、やっぱり上に行くところがねポップスっていうかロックンロールですかね。

ロックンロールはやっぱり・・・
結局ロックンロールって上まで、どんどんハイトーン行って、出なくなるとどうするかって、シャウトするんですよ。

平田毅:

だから、達郎さんのライブ行くと"ガーン"と受けるんですよね

達郎氏:

でもフィジカルに出てる間ですから、出なくなったら終わりですから。

松尾 潔:

好きな楽器が、好きな音を鳴らしてくれてるっていう気持ちにさせてくれますよね。

平田毅:

そうですね。

ライブもそうですし、車の中ね。
車の中で達郎さんのライブとかかけながら行くと、ある種空間を支配してるわけですよ。
その声が。

これはとても幸せ。

松尾 潔:

平田さん、車の中でも、ずーっと歌ってらっしゃる。

平田毅:

ええ、歌ってますね(笑)

達郎氏:

怖いですね(笑)

黒崎めぐみ:

鈴木雅之さんのアルバムのプロデュースも松尾さん・・・

松尾 潔:

ええ、だからそうなんです。
鈴木さんのプロデューサーとしても達郎さんの後輩にあたる訳ですけれど。

一言言わせて頂きますと、達郎さんがマーチンさんのアルバムに3曲提供されたわけですけれども、その3曲に要した時間も、費用も、私アルバム一枚で、そんなに使っておりません(笑)

達郎氏:

あの時はね、とにかく鈴木君とはね、曲を選ぶんですよ、あの声。
物凄く。

自分は、この曲、こんな感じだなと思って作ってた曲が全然ヒットしないです。
8曲くらい書いたのかな。

で3曲OKで。

15曲くらい書きゃ10曲入りできるなって思ったんだけど。
レコード会社のスタッフにそんな予算かけられないから、ここで止めて下さいって言われて、3曲しかできなかったんですけどね。

平田毅:

でもそれはマッチなんかにピッタリの曲を作る達郎さんが、どうしてなんですか、それは。

達郎氏:

彼に対する思い入れがあるんでしょうね。
若いころ、知ってるじゃないですか。

やっぱり、ドゥワップ仲間で。

ある種の僕の先入観が悪かったんでしょうかね。
もうちょっと、だから、それを試すトライ&エラーの時間が欲しかった。

松尾 潔:

その3曲というのは、ほんとに未だに歌い継がれていますから。
ほんとに、タラレバの話だったんですけど、88年の時点でマーチンさんのアルバムをフルで達郎さんがプロデュースされてると、日本のR&Bのその後の歴史っていうのも、大袈裟に言うと、ちょっと地図が違ったのかなってという気さえしますね。

達郎氏:

ビジネスなのでバジェットっていうのはね、予算にちゃんと合わせて作るっていのはプロデューサーの一つの義務でもあるんですけど。

でも事と次第によってはバジェットオーバーしてもその分、売れゃいいじゃないかって。
いいもの出来れば、それでいいじゃないかって。

かなかな、それがね通用しないんですよ、この業界。
しょうがないですけど、まぁ、その時は範囲で頑張るしかないですけどね。

黒崎めぐみ:

最初の一曲目の三ヶ月間って凄く密度が濃かったんでしょうね
なんとなく、やいのやいのとお二人でやってる姿が、なんとなく想像ができますが(笑)

達郎氏:

それは、まぁ、狂気というか、そういう話ですよ(笑)

◎ 竹内まりや

黒崎めぐみ:

楽曲提供といいますと、この方を忘れてはいけませんよね。
竹内まりやさん。

達郎氏:

最初の数年間は、いわゆる歌手だったので。
人の曲を歌ってアルバム10曲入ってると7曲くらいは人の曲で3曲くらい自分の曲という。

詩だけとか、曲だけとかありますけど。
そういうアレなんですよね。

ファーストアルバムに曲書いてくれって言われて。
珍しく、作詞作曲やってるの、これ(笑)

黒崎めぐみ:

そうなんですよね。
78年のファーストアルバム「BEGINNING」から。

達郎氏:

ロスアンジェルス、レコーディングなので向こうにディレクターに電話で歌詞送ったんです。
"まなつの"とか言って(笑)

松尾 潔:

読み上げたんですか

達郎氏:

読み上げたの(笑)

黒崎めぐみ:

では、まず曲からお聴きを頂きましょう。

♪ 夏の恋人 / 竹内まりや

コメント

竹内まりやです。
私が山下達郎さんに初めて楽曲を提供してもらったのはデビューアルバムの時ですので、もうかれこれ33年も前のことになります。

オリジナル曲以外は、全て他の作家の方々に曲を発注して書いて頂くという形をとったアルバムだったので、sの作家陣を誰にするかっていう希望の中で、当時のプロデューサーに一番最初に名前を挙げていたのが、他でもない山下達郎でした。

同じRCAというレーベルだったこともあって、すんなりと楽曲提供を快諾して頂きまして、作詞作曲をしてもらったのが「夏の恋人」という作品でした。

たぶんあの頃、達郎は他にも色んな歌手の方に作品を提供していたとは思うんですけれども、自分自身で作詞まで担当した作品は殆ど無かったんではないかと思います。

弾き語りのデモテープが届いて聴いた瞬間に凄く感激したことを今でも良く覚えています。

いかにも彼らしい洗練されたコード進行とメロディ、そしてそこに乗っかった女性言葉の歌詞が凄く新鮮で、今でも個人的に大好きな作品です。

その後3枚目の「LOVE SONGS」というアルバムの「さよならの夜明け」という作品で初めて二人で共作をしまして。

彼のメロディーに私が歌詞をつけましたが、作詞家として私自身が他の作家の方と組んだのは、これが第一作目だったということに、今回資料を見て初めて気が付きました。

つまり作詞家としての私のデビュー作品のパートナーは山下達郎だったという事実に今更ながら運命を感じております(笑)

それから今日に至るまで、公私ともに彼にはお世話になりっぱなしですけれども。
私が一番音楽的な意味で彼が凄いなと思うのは、その引き出しの多さとアレンジ能力の高さでしょうか。

作詞作曲はもちろんですけれども、楽器演奏、歌唱というような才能も含めて、これだけの事を同時に全てできるミュージシャンというのは、ほんとに他にいないような気がします。

手前みその話で恐縮ですけれども、一番近くで長い間彼の創作を見てきている私は、本当にいつもそう思っています。

そして最新アルバムのRay Of Hope を聴いて感じたのは、やはり彼の音楽の持つ幅広さと深さというか、この年齢まで積み重ねてきたからこそ、滲み出てくる人間的な成熟というようなものが見事に合体していて、ある種彼の生き方を象徴するようなアルバムに仕上がっていると思います。

と言う訳で、今後とも益々素晴らしい作品を届けて下さい。

私のアルバム制作は、後回しでも結構ですので自分の思う存分、ライブもレコーディングもずっと長く続けていって欲しいと願っております。

竹内まりやでした。

黒崎めぐみ:

いいコメントですね・・・
愛情があふれる・・・

松尾 潔:

ほんとですね。

黒崎めぐみ:

私のは後回しでもいいから、たくさん作品作って下さいって仰ってましたが。

達郎氏:

へへへ(笑)

そういう訳にもいかないでしょ(笑)

黒崎めぐみ:

もう満面の笑み!

平田毅:

でもあれですよ。
ファンはね、達郎さんはアルバムが出ないでしょ。

もう、長いことなるの、判ってるので。

まりやさんのアルバム聴いて、アレンジ聴いたり、バックの声聴いたりして楽しむようになってきた(笑)

私なんかそうですよ(笑)
そういう人多いんじゃないですか(笑)

達郎氏:

もう、あのぉ、80年代から交代でやってるでしょ。
で、彼女の曲は僕のアルバムと作風が全然違うので。

それで編曲的なものはかなり鍛えられるところがあるんですよね。

そもそも、だから何でも出来るっていうのは・・・・
大元ただせば、予算削減の手段だったんですよね。

だから予算、そんなにアルバム作らないから、何でも自分でやるとね。
パーカッションひとつだって、呼べば時間8千円とられるんですから、スタジオミュージシャンね。

だって自分でやれば、ただでしょ。

とにかく自分でやると経費節減になるんですよ(笑)
ギター自分で弾いて、キーボードでもなんでもやる。
そいでコンピュータが出てくれば、まさに自分で出来るようになるから。

みんな、だから小さな部屋で一人でトラック作ってるんだけど、その元祖みたいなもんですよね、僕は(笑)

黒崎めぐみ:

でも、音への拘りがおありですから、それぞれもっていくっていうのが大変ですよね。

達郎氏:

逆に、それがなんてのかな、こう自分でしかやらないので、それが一つの差別化っていうか個性化にもつながるんですよね。

10、アーティストがいて、それが全部同じギタリストだったら、全部同じ音じゃないですか。
でも、その中で一人だけ全然違うミュージシャンにした方が、他と差別化作るでしょ。


だからスタジオミュージシャン・ミュージックってのは、そんなに昔から、そういうこう、好きじゃなかったのは、差別化ができないでしょ。

松尾 潔:

とは言えね、お言葉ですけども・・・

達郎さん、やっぱり、ほら"音楽聴き"としても、相当なレベルでいらしゃるわけだから、自分でやれば予算削減いなりますよってサラッと仰いますけども、その鳴らす音が自分の耳に耐えれるかどうかっていう、そこのせめぎ合いっていうのは、どうなんですか。

達郎氏:

バンド上がりってのは、そんなに超絶テクニックがあるわけじゃないでしょ?

だから、フュージョンバンドなりヘビメタバンドなり、いわゆるギターの、それこそ目に止まらぬね、そういうような音楽じゃないので。

シュガーベイブの時から演奏は、割と心もとないので、それをどうするかって。

一つ一つは簡単なリズムなんだけど、それを五つなり六つなり重ねてポリリズム作るっていうかね。

そういう発想でいくので、技術的なものをリカバーできるっていう、そういうのを二十一くらいから、ずっとやってたので(笑)

それが自分にとってはプラスになってるという。

松尾 潔:

達郎さんのギターカッティングとか、これだけで食っていけるじゃんって思いますけどね、正直(笑)

達郎氏:

そんな事ありません(笑)

黒崎めぐみ:

松尾さん、首をかしげながら"とは言っても・・・"といような(笑)

松尾 潔:

なんか、回りくどい謙遜されてるなって(笑)

達郎氏:

ちょっと待って!ちょっと待って!(笑)

平田毅:

でも大きな穴つくるんですが、深い穴掘りますからね。
その分、時間とってますね(笑)

松尾 潔:

山下達郎って人は、含羞の人でもあるんですよね!

これだけ雄弁なんだけど、一番大切な事はそっと胸にしまうみたいなところが、おありですからね。

達郎氏:

タペストリーみたいなヤツですね(笑)

◎ 円道一成

黒崎めぐみ:

楽曲提供された作品を、またご紹介しましょう。

ちょっと珍しいですかね。

達郎氏:

いっこ飛ばしません?これ。
コメントあるやつ、先に行きましょう。

(ページをめくる音が・・・)

あああ、そうでもないんだ!
このあと、アレなんですね?

黒崎めぐみ:

円道一成さんで行きましょうよ。

達郎氏:

これ僕のリクエストなんですけど。

どうせ人に書いた曲だったら、これがいいなって。
これ、すごく自分でね気に入ってる曲なんです。

84年にね、円道一成さんって神戸生まれのシンガーの方なんですけ、ウィルソン・ピケットが大好きで。

クリスチャンでもあるので、そういうこうリズム&ブルースが凄く好きな方でね。
神戸の港町で育った方でもあるので。

アルバム何枚か出してるんですけど、彼のために2曲ほど書いたことがあるんですが。

これ山川啓介さんが作詞して、僕が曲作って編曲してるんですけど。
84年当時の、僕ほんとに、これ自分じゃね、色々な人に聞かれたんだけど、お気に入りだと思うんで。

いわゆるR&Bで僕には歌えない曲なんですよね、逆にね。
このタイプの曲は僕には、ちょっと歌えないし、山川さんとの、ちょっとこう・・・
場末のね! 哀愁が漂う歌詞の世界とか。

こういうのは僕には全く歌えないので、こういのは結構あこがれなので。
この時、円道さんの歌唱とかね、そういうのも含めて。

黒崎めぐみ:

お聴きを頂きましょう。

♪  酔いしれてDeja Vu / 円道一成



黒崎めぐみ:

円道一成さんで「酔いしれてDeja Vu 」でした。
良い感じですね、やっぱり。

達郎氏:

自分が好きなだけ(笑)



◎ フランク永井


黒崎めぐみ:

山下達郎さんが楽曲提供したリクエストの中で、とっても多かったのがフランク永井さんの「Woman」なんですよ。

達郎氏:

あら!

黒崎めぐみ:

ほんとに沢山来てまして、この曲が楽曲提供したもので一番好きですっていうコメントがとってもあって。

達郎氏:

82年ですから丁度ハイティーンブギと同時期なんですね。
あの当時の、そういうこの、世代の断絶ってのがあってね。

ロック以前、ロック以後みたいにね。
昭和歌謡と日本のフォークロックみたいな断絶があって。

そういうの、埋めることが出来ないかって思って・・・

ちょうど僕がいた会社の・・・制作担当してる方が昔担当してらっしゃったんですね。
フランクさんにお願いしてレコーディングしたんですけど。

一番困ったのは、詩でね。

職業作家の方に3人ぐらい頼んだんですけど、やっぱりフランク永井さんっていうイメージが、バーの止まり木で昔は良かったみたいな、そういう・・・そういう歌じゃないって、いくら説明しても、そういう詩が出てこない、そういうんじゃ無い詩がね。

しょうがないんで、自分で詩を書いたんだけど。
この頃は作詞みたいなもの、きちっとやれてないので、そういう意味では心残りではあるんですけど。

それも、まあ歴史ですね(笑)

黒崎めぐみ:

最初に詩を見てから曲を作ろうかと思われたんですか?

達郎氏:

違います。

曲作って、それに合わせて詩書いてもらってるんですけど。
全然、あのぉ自分の思う様な詩を書いて下さらなかったので(笑)
いわゆる既製の職業作家の方が書いて下さったので。

松尾 潔:

サウンドのイメージっていうのは、始めから纏まったものがおありだったんですか?

達郎氏:

フランクさんはバリトンの人なので。
ルーローズのような・・・路線ですよね。

松尾 潔:

時代的に言うとルーローズが・・・
ルーローズっていうシンガーがいるんですけどね。
それこそフィラデルフィア・ソウルっていうのの偉人の一人ですけど。

ニューヨークに出向いて、ニューヨークのエムトゥーメイとか、そういう若手の人と一緒に・・・

達郎氏:

ちょうどその頃ですね。

松尾 潔:

若返りを図った時期がありますよね。
ああいうの、ちょっと横目で睨みながら意識されたんですか。

平田毅:

フランクさんは元に戻ったっていうことですよね。

演歌歌手っていうイメージになってしまったのを・・・

松尾 潔:

もともとフランクってお名前付けられるぐらいだから、ハイカラな方だった訳ですよね。

達郎氏:

16ビートに物凄く恐れを抱いていて。
やっぱり、その・・・
胃が痛くなって病院に入って歌入れ逃げようかってね(笑)
思ったって、あとで仰ったけど。

16ビート恐怖症っていうのが物凄くおありでね。
なんだけど、それ色々説明して"ラテンですよ、これ"って。
ラテンでスネアが半分になっただけなんですからって。

そう言ったら"あぁそうか"って言われて。
"それだったら良く判るわ"って。
それで結構、あの・・大丈夫だった。

その頃40代なんですよね、フランクさん。

松尾 潔:

そのお年を超えちゃいましたね。

達郎氏:

今の松尾くんと同じくらいですよ。
もうちょっと上ですけど。

それはやっぱり、それの時の・・・
今の僕がね、ヒップホップに物凄く恐怖心を抱いて、僕が歌手だとして、ヒップホップのオケでトラックが出てきて"あなたの新曲、これだよ"って言われて、"へぇ、俺、こんなの歌えないよ"って言うような感じですよね。

松尾 潔:

それ判りやすいですね!

黒崎めぐみ:

さあ、そのフランク永井さんのWomanお聴きいただきましょう。

♪ Woman / フランク永井



まだまだ続く、怒涛のラスト1hへ。

(その5)はこちら






テーマ : FMラジオ - ジャンル : テレビ・ラジオ

DATE: CATEGORY:NHK達郎三昧
NHK-FM 今日は一日“山下達郎”三昧 2011年9月19日(その3)

さてさて、9月19日(月)お昼12時15分からNHK-FMでオンエアされた「今日は一日“山下達郎”三昧」。
ここでは(その3)として20:10~20:40頃までの「山下達郎伝説」コーナーをご紹介しましょう。

2010年のライジングサンのお話・・・
in-situで体感したかった!!
まさに伝説!

(その1)はこちら

(その2)はこちら

(その4)はこちら

(その5)はこちら


それでは、誤字脱字はご容赦くださいませ。


出演:山下達郎 黒崎めぐみアナウンサー 平田毅(NHKアナウンス室 専任局長)
ゲスト:松尾 潔


◎ NHKアナウンス室 平田毅氏

黒崎めぐみ:

さあ、私もちょっと緊張して参りました。
隣に上司がおります。

ご自分で挨拶して頂きましょう!

平田毅:

NHKアナウンサーの平田毅(ひらた たけし)ですって名乗るのも、ほんと久しぶりですけれども(笑)
宜しくお願いします、達郎さん。

達郎氏:

こちらこそ。

NHKの男性アナウンサーで一番仲が良くて、一番古い・・
ほぼ同世代でして。

こんな10時間の長丁場ですので、どなたに手伝って頂きたいか?って言われたので"平田さん、宜しくお願いします"って。

そしたら、こんなに出世されてて!
こんなに偉い方だとは、夢にも思わずですね。

でも、ほんとに友達なんです。
僕、知ってる男性アナウンサーは彼一人しかいないので。

なので平田君に頼んで・・・
平田"くん"なのでね

黒崎めぐみ:

アナウンス室、ナンバー2で・・・

達郎氏:

だそうです!
凄すぎです!

平田毅:

聴いてる方はね、何でこいつが出てるんだって思われるかもしれませんけど。

達郎氏:

一番商品知識がある方です!

僕に対してのね!
古いので。

黒崎めぐみ:

ですから、0時15分からずっと私の横でチェックをしていました。

出会いは?

平田毅:

出会いは・・・
私アナウンサーやってまして、1980年、昭和55年にNHKに入ってですね、大学出てすぐアナウンサーになって。

青森放送局というところに行きました。

そこでFMリクエストアワーというのをやってたんですけどね、土曜日の3時間番組。
その他に、毎日、月~金で夕方6時から6時50分まで、青森は「こんばんわ6時です」っていうタイトルなんですけれど。

FMで50分番組があったんです。
これ新人が週に2回から3回やってましてね。

達郎氏:

全国そうですよね?

平田毅:

全国やってました。
もう好き放題、かけてた訳ですね。

そこにある日、達郎さんがお越しになったと。

達郎氏:

キャンペーンで行ったんです。

平田毅:

嬉しかったですね!

私、その前の年、79年にムーングロー買ったりですね。
もっと言うと、声が好きで、サイダーのCMとかコーラのCMとか、航空会社のCMとか・・・
同じ人がいるな、誰なんだろうって思ってまして。

"あっ この人だ"ってムーングロー買いまして。
その方が来てくれたので、とっても嬉しくてインタビューした記憶がありますね。

それがね、調べました。
81年3月20日

達郎氏:

凄すぎる!(笑)

黒崎めぐみ:

年表をノートに書いているんですよね。
四分割していて、何年に何があったか・・・

平田毅:

今日お聴きの方も作ると良いですよ。

皆さんのメールを拝見していたんですけど、自分の人生と達郎さんの曲、コンサートが絡まってるんですよね。

今日は、さすがに放送に出るのでノート、一日かけて作りました。

達郎さんのアルバム、コンサートツアー、私の実生活。
そしてまりやさんのアルバム。

じゃ、何で私が知り合えたかというと、実は私がいた80年から84年、青森に4年間いたんですけども。
ここの間、達郎さんの・・火山じゃないですけど・・・活動期だたんですね。

達郎氏:

活動期・・・(笑)

平田毅:

激しく活動されていましてね(笑)
私の大学4年間に、オリジナルアルバムを4、そして企画モノ1、5

そして青森の4年間はオリジナルが3、企画モノが3つで6枚!
これは史上最大の数なんですね!

達郎氏:

そうですね。
あの頃は、もう毎年自分のと、他の何か・・・
僕とまりやとか、村田君とか、そういうやり方で作ってましたからね。

平田毅:

ですから、ライドオンタイム、オンスト1、For youでしょ、グレーテストヒットでしょ、メロディーズとビッグウェイブ。

この6枚の間にキャンペーンにお越し頂いたんですね。
もしくはツアーでお越しになって。

そのたびにお会いして番組そのまま50分パッケージにしたりインタビュー録らして頂いたり。
とても幸せな新人時代でしたね!

今は、もうなかなか専門性低くなっちゃってますけど(笑)
とっても幸せです。

◎ 伝説~西武球場~

黒崎めぐみ:

普段の上司の顔とは違う顔でね、平田さんも話をしているんですが。
ということで何でも判るだろうということで、今日はラジオをお聴きの皆さんからも山下達郎伝説を募集しておりますし、いくつか来ているんですが。

平田さんにも、コレぞ!という伝説がありますか?

平田毅:

私はね、達郎さんと・・・
実際にお聞きした話なので、伝説じゃないかもしれませんけど。

82年にFor Youのキャンペーンでお越しになった時に、ずっと50分間番組を作りながらお話をした時に、For Youの中に入ってる曲に関係するんですけれども、テレビのリポーターが来て色々なスタッフがいるところで"山下達郎さん、どこですか?"って散々聞きまわったっていう話があるんですね。

ほんとは、その頃かなり有名な方だったんですけど、テレビのりポーターの人は何故か知らないで達郎さんはどこですか?何処にいるんですか、誰ですか?って聞きまくったという話があって。

これがきっかけとなって生まれたのがFor Youの「Hey, Reporter 」と。

ちょっとこの真相を!

達郎氏:

若干違いますね(笑)

「Hey, Reporter 」って・・・僕の奥さんと付き合い始めた時にレポーターに騒がれて、追っかけまわされた時があって。それで作った曲なんですけど。

1980年の7月の26日かな、西武球場でイベントがあったんですよ。
その前の日かなんかに、新聞で書かれて。

僕は西部球場でライブがあったんで・・・その時は放送曲のスタッフに毛布かけられてハイエースで裏口から入れられたんですね(笑)

荷物扱いですよ!

平田毅:

判らないように!

達郎氏:

それで表にカメラマンとかテレビの人がいたわけですよ。
僕のバンドのメンバーは表から普通に入っていったら、リポーターの人が

"山下さん誰っ? どこっ?、どれが山下さん?"

僕はテレビ出てないから顔しらないんですよ。
名前は知ってるけど。

平田毅:

でも、あの頃はね、80年でライドオンタイムのCMはまだですか?

達郎氏:

やってましたけど、たぶんテレビのレポーターは、そういうのに興味がないので。
要するに、歌番組に出てる人とか、そういう芸能人?と呼ばれるね。

たぶんテレビスターとか映画スターとか・・

僕もミュージシャンだから(笑)
そういうCMに出てるのと一致しないんでしょうね。

だから、僕はそういう場所に行ったらいかんなって、そういう・・・
一種の反面教師ですよね。

それ以来、だから、あんまりそういう所とはね、芸能界(笑)とか、あんまり、そういうところには行かないようにしようって努力して(笑)

黒崎めぐみ:

だからこそ伝説が生まれてしまうんですけれどもね。

平田毅:

以来ね、テレビっていうメディアにはあまり、殆ど出てないんですよね?

達郎氏:

出てないです。

平田毅:

ラジオメディアにずっと出られて・・・

達郎氏:

いわゆる歌番組とか、そういうのには出てないです。
ツチノコですね(笑)要するに。

雪男とかイエティ (yeti) とか・・・

平田毅:

80年って私のねNHKに入った年は、とても画期的な年で。
今お話したカセットテープのCM、ライドオンタイムでご出演されていた。
もう、バンバン出ていましたね。

僕らの年代は皆知ってます。

達郎氏:

あれ騙されたんです(笑)

平田毅:

騙されたって、どうやって騙されたんですか?

達郎氏:

あのCMの撮影スタッフとか、スクリプターとかクリエイターとか全部要するにCMやってる仲間なので。
僕CM沢山やってるので。

お前出ろってことになって(笑)
簡単に言えばそういう事です。
15秒で言えば。

あれよあれよって言う間にサイパンに連れていかれて・・・

◎ 伝説 ~日本レコード大賞~

平田毅:

80年でもう一つ。

この年末の12月31日の大晦日に達郎さんはテレビに出演されているんです。
日本レコード大賞、ベストアルバム賞。

達郎氏:

あれはね(笑)・・・

あの当時のスタッフがね、みんな地方出身者でしょ。
長野のやつが居たんですよ。そいつも大学中退して売れないハードロックのバンドのマネージャーやって食うや食わずでね(笑)

それでレコードプロモーターやってた訳ですけど、その時は。
"うちの親兄弟がね僕がやってるタレントがテレビ出てる、レコード大賞のベストアルバム賞とって、故郷に錦飾れるからお願いだから"って言われて、その時(笑)

その時YMOと長渕さんと僕と、3枚。
年に3枚だったんですよね、まだね、ベストアルバム賞は。

長渕さんは出なかったけど、僕とYMOと3人で・・・(笑)

平田毅:

達郎さん、ちなみに79年はムーングローですね。

黒崎めぐみ:

でも、それはほんとにレアな・・・

達郎氏:

レアですね!
あの時の映像ないんですよね。

平田毅:

ないですね!

私ね、カセットテープは実は最近ね、ネットで見ました。

黒崎めぐみ:

平田さんのように、あの手この手で達郎さんの情報を手にしようというファンの人は沢山いらっしゃるので。

平田毅:

ラジオの向こうの皆さんが"何でこいつ出てるんだ"って羨まれるかもしれませんが、ファン代表という事でご勘弁下さい。

平田毅:

平田君は、ほんとに僕が出て下さいってお願いした方なので。
NHKで一番山下達郎と親しいアナウンサーなんです。

どうぞご安心下さい(笑)

黒崎めぐみ:

今の文言だけ平田さん切り取って持ち歩くと思いますよ!

平田毅:

いやほんと。私も伝説ですね、今日は!

達郎氏:

だいたいね、関東とか、東京とかで生まれて入社したアナウンサーの方は、だいたい初めの何年かは、物凄く田舎に行くんですよ。

なかなか帰ってこれなかったんですよ。この人も。

平田毅:

会うたびに達郎さんに"平田君は東京こないね、帰ってこないね"って散々言われてましたが(笑)

あとは、曲いきましょうね!


♪ Hey, Reporter / 山下達郎「FOR YOU」(1982年)


◎ 伝説 ~ライジングサン・ロックフェスティバル


黒崎めぐみ:

伝説・・・
いろんな方から届いておりますので、真偽を確かめたいと思っておりまして。
達郎さん宜しいですか?

達郎氏:

お手柔らかに(笑)

黒崎めぐみ:

去年のライジング・サン・ロックフェスティバルでミューシャンの殆どの人が見に来ていて、サン・ステージ前方は業界人だらけだった・・・ですか?

達郎氏:

ですね・・・

黒崎めぐみ:

そいう時って歌う側は・・・

達郎氏:

やってる方は、判りませんもん!
だって初めて出たので。

楽屋がガラ空きになったって、後から伺いしまたけど。

そういう事もあるんだなって思ったら"そんな事はいままで無かった"って言われたので。
とっても有り難いことですけど。

PAやってる僕のスタッフが、周りがみんな他のPAマンだったって、凄く緊張したって。
そいつの方が緊張したらしいです(笑)

黒崎めぐみ:

まるで平田さんの横でしゃべる私みたいな感じでしょうかね(笑)

平田毅:

このライジングサンで、みんなで交流できる場でもあったのではないですか?

達郎氏:

とっても、だから良い時代になりましたよね。
昔はお互いに口何かききませんでしたからね!

今ほんと仲良くていいですね!

◎ 伝説 ~中古レコード~

黒崎めぐみ:

それから・・・
達郎さんが中古レコード屋を一軒まるごと買ったらしいという情報が・・・

達郎氏:

そんな事あるわけないじゃないですか!(笑)

僕の友達は、そういう人が何人かいるんですよ。

黒崎めぐみ:

買っちゃった?

達郎氏:

買っちゃったっていうか、中古レコード屋に入って"これ全部でいくら"って聞くんですって。

僕はそういう事は絶対にしません。
レコードって、そこで待ってるんですから、全部見て、それで欲しいやつ選んで。
そうしないと絶対ダメです。

だからね、そういうね"おひれ背びれ"付くんですよ!

◎ 伝説 ~アナログレコード~

黒崎めぐみ:

似たような伝説で・・

ある放送曲がアナログレコードを大量処分することになったら、達郎さんからお声がかかりトラック2台分ほど自ら選んで持っていかれたそうですが・・・

達郎氏:

嘘です(笑)
勝手に・・・・(笑)

あのぉNHKにしろ、民放にしろレコ―ドは一応資産なので、そういう事はできません。

必ず放出する時には、それなりの認可とか許可とか、そういうのが要る。
昔はね民放だと10円シングルとか100円LPとかいって、自分のバザーのイベントとかそういうのに出して売ることはありますね。

ありましたけど、それはね、やっぱり80年代前までですね。
今は、そういうこと絶対にないですよ!

◎ 伝説 ~ゴジラ~

黒崎めぐみ:

あとゴジラ伝説。

達郎さんのライブを最前列で見た方のお話で、ステージ上でゴジラを見たというお話を聞いたことがあります。

達郎氏:

ゴジラのフィギュアはいつも飾ってありますよ。
僕ゴジラ好きなんで。
アンプの横にいつも置いてあります。

黒崎めぐみ:

達郎さんはゴジラ好きですかっていうのは、そうなんですね!

達郎氏:

ライブにお出でになったら、開演前のステージをご覧になって下さい。

黒崎めぐみ:

『達郎さんのコンサートにいつもいるゴジラは何者ですか』っていう・・

達郎氏:

ラジコンのゴジラで、一番ね、僕が知ってる中では形のいいゴジラなんです。
ビニールのフィギュアでね。

このぐらいの30センチくらいの。

オモチャ、オモチャしたゴジラじゃなくて非常にリアルなアレで。
昔はRCでちゃんとリモコンで動いていたんですけど、最近具合悪くて動きませんけれど。

シッポも動くし、首も回るし、吠えたんですよね。
で、歩いて。

全ての機能が、もう今は退化してアレですけど、一応置いてあります(笑)

黒崎めぐみ:

一番好きなゴジラなんですね。

達郎氏:

素晴らしいゴジラです。


◎ 伝説 ~ライブ途中で中止・振替公演~

黒崎めぐみ:

神奈川県民ホールで声の調子が悪くて中断した伝説というのがありますが・・・

達郎氏:

昔はね、死のロードだったので、時々声の調子が悪くなった時があったんですよ。
そういう時は、いろいろやり方あるんですけど。

でも一番良くないのは、飲みつけない薬とかね・・・
その時、コーラスの女のこがね"達郎さん、これバッチリ効くから飲みなよ"って、台湾製だか中国製だか、怪しげな水薬を飲まされたんですよ。

そいで始めたら、Gから上が全然出なくなってね。
それが枯れて出ないんじゃなくて、薬飲んで出なくなったから、それね何頑張っても出ない。

一時間、七転八倒したんです。
結局、その日は止めて振替にしたんです。

それで、普通ね、声がガラガラだったり、僕に限らずいろんな人がいるでしょ?
そういう時はお客さんって"頑張って―"とかね"しっかりー"とかね。

僕の客違うんです。
"今日、会社休んで来てるんだから、ちゃんとやれ!"

血も涙も無いって、あのことでね!
一時間アレして、結局中止して、何日かあとに振替やったら、ちっちゃな子どもが沢山いるんですよ。
みんなお母さんが子供預けてきたのに、二回は預けられない(笑)

ま、いろいろありますけどね!

黒崎めぐみ:

でも、それはもう一回やるという公演、再公演は凄いライブでしたよというメッセージもね・・・

達郎氏:

慰めてくれなくてもいいです!

平田毅:

「律儀さを伺いました」というのもありますよ。

達郎氏:

あれは、だからほんとに大変でしたね。
今の方が、だからそういう意味で枯れませんね。
体調管理しっかりしてるから。

あとは、それほどタイトなスケジュールでやらないようにしてるので。
もう年なので(笑)

あの頃だって、三十五ですから。

それは、もうね・・・
地獄のロードでしたから。

黒崎めぐみ:

でも、それが伝説になって、そのライブに行ったんだぞっていうのが自慢だったりするっていう事はね、ファンの中ではあるんでしょうね。

さて、私が何故平田さんにも、この番組の進行を認めてもらえたかといいますと、94年のシュガーベイブのライブに平田さんと一緒に行ったということがあるかもしれません。

達郎氏:

の頃からの仲なんですね。

平田毅:

初任地の先輩だったんですよね。

黒崎めぐみ:

そのシュガーベイブの音源を持ってきて下さったということで。
ここで、ご紹介頂けますでしょうか。

達郎氏:

せっかくなので私の歌ってる方じゃなくて、大貫妙子さんが歌ってる方で行ってみたいと思います。
これはね、シュガーベイブの初代メンバーなんです。
レコーディングメンバーじゃなくて。

一番最初に結成した時のメンバーで。
1974年の池袋のシアターグリーンっていうライブハウスのライブなんですが。

これはSONGSの30周年記念で数年前に出した時に付けたボーナストラックです。

それをデータにして持ってきました。
1974年の・・・
日にち、かかってる時に調べます。

大貫さんのハツラツとしたねボーカルが楽しめます。


♪ いつも通り(LIVE VERSION 1974年) / SUGAR BABE



◎ 伝説 ~大貫さん~

メッセージ:大貫妙子さん

大貫妙子です。
シュガーベイブの一番最初をさかのぼって・・・
バンドというよりは、当然最初のバンドの頃は全く生活できないくらい仕事もないし食べられないっていう事で。

で、山下君がコマーシャルの仕事をどこかから探してきたのか(笑)、頼まれたのかは判らないけれども、持ってきて、それで私とか村松君とか、山下君でコーラスのね・・・・

仕事をやったことがあって、それはアオイスタジオっていうところだったと思うんだけど、その時にコーラス・・・なかなかハモんなくて。

それで・・・
途中で業を煮やした山下君が「音程が悪いっ!」って・・言われて(笑)

それでちょっと喧嘩っぽくなっちゃって(笑)

クライアントとかたぶん来てたと思うんですけど、スタジオの中で喧嘩になっちゃって(笑)
そんなような、確かあったよね?
そんな想い出があるんですけど(笑)

山下君は、ほんとに当時から声も大きくて声量もあって、歌うまかったんです。
それでやっぱりね、山下君に怒られてから、凄くトラウマになっちゃって(笑)

自分は音程が悪い・・と。
歌が下手だ・・・と。

というのがほんとにこびり付いてね、自分が四十超える位までずーっと、それに苛まれてて(笑)
だからレコーディングなんかはいいんですけど、ライブ、もうライブが怖くて・・・

自分は歌が下手だっていう気持ちから離れられなくて。
それがライブ嫌いの一つの原因でもあるんですけど(笑)

だからなかなか自分のライブは後から聴くこともできなくて。
聴く事もあったんですけど、それをやっと克服できて、気持をね。

近年は自分のライブも非常に客観的に音源を聴くことができるし、ちゃんと歌えるようになりました。

だけど、あのぉ・・・
ああいう風に言われたお陰で歌に対して向き合う気持ちが、凄く真剣にね。
自分にとっての歌うってことのハードルを結構高くしたので、それを越えて行くっていう事にもなったので。
心から感謝申し上げます(笑)

達郎氏:

大貫さん、すいません!

どうもすいません!

黒崎めぐみ:

覚えてらっしゃいますか?

達郎氏:

ほんとに、だって二十歳、二十一ですからね。
とんがってた時代です。
自分の事しか考えて無かった(笑)

でも今の「いつも通り」お聴きになれば判ると思うんですけど、ター坊二十歳で、僕二十一ですけど。
二十歳のボーカルですからね。
ハツラツとしたものですよ。

黒崎めぐみ:

でも四十を超えるくらいまで悩まされていたと・・・

達郎氏:

すいません!!

黒崎めぐみ:

そんな事は私たちは露知らずという感じですよね、大貫さんの歌声を聴いる立場からしますと・・・

達郎氏:

ほんとに、あのぉ・・・
何て言うのかな、シュガーベイブっていうのはね大変な時代だったので。
なかなか食えなかったし、やっぱりちゃんとした評価がもらえなかくてね・・・

そういう意味では、みんな結構辛い想いしましたから。
そういう意味では、あの時代の性というね、いろいろと想い出もありますが、今となっては、まあ・・・良い想い出でもありますし。

平田毅:

日比谷の野音でね、やじられたとかね。

達郎氏:

地方公演が、もっとね・・・
東京はまだいいですけど。

地方公演に行くと、それこそ結構変な、大変な想いがたくさんありますね。

黒崎めぐみ:

"山下君"って呼び方が何か同士な感じでいいですよね(笑)
ともにある時代、一緒に頑張ったんだぞって感じがしましたが、大貫さんならではの山下達郎伝説を教えて頂きました。



~まだまだ続く

(その4)はこちら




テーマ : FMラジオ - ジャンル : テレビ・ラジオ

DATE: CATEGORY:NHK達郎三昧
NHK-FM 今日は一日“山下達郎”三昧 2011年9月19日(その2)

長崎は良い天気です。
秋晴れで空が美しい!

さて、9月19日(月)お昼12時15分からNHK-FMでオンエアされた「今日は一日“山下達郎”三昧」。
ここでは(その2)として19:20~20:10頃までの「レアなライブ音源」コーナーをご紹介しましょう。

プラスチック・ラブの「Joyじゃないヤツ」について達郎氏のコメント

達郎氏:
『Joyに入ってるプラスチック・ラブではないヤツ。
86年の7月30日、中野のサンプラザのライブです。
この時のライブはたぶんJoy 2作っても収録される事はないので。』

「この時」の意味は一体?
joy2の収録範囲は、どの時期からなんでしょうね。ちょい気になります。
個人的には青山純さんのドラムが聴きたいので。

それでは、誤字脱字はご容赦くださいませ。

(その1)はこちら

(その3)はこちら

(その4)はこちら

(その5)はこちら



出演:山下達郎 黒崎めぐみアナウンサー 平田毅(NHKアナウンス室 専任局長)
ゲスト:松尾 潔


黒崎めぐみ:

お昼の0時15分から生放送でお送りしております「今日は一日“山下達郎”三昧」
アナウンサーの黒崎めぐみです。

ここからは夜10時45分まで一気に行きたいと思います。

私の目の前にご本人がいらっしゃいます!
まず、御挨拶どうぞ。

達郎氏:

山下達郎です。
引き続き、宜しくお願いします。
まだ3時間もあるんですね。

黒崎めぐみ:

ここまで、64曲流したと思います。

達郎氏:

64曲!(笑)
数えれるのって3~4曲くらいですよね(笑)

黒崎めぐみ:

そして、達郎さんのお隣には・・・

松尾 潔:

お耳汚しですけれどもね。
私、達郎さんの、暴言等の・・・・

何て言うんですか、こういうの?
制止弁って言うんでしょうか?
として、やって参りました松尾潔です。

達郎氏:

抑止力です(笑)

黒崎めぐみ:

コアなお話を期待してるファンの皆さんもたくさんいらっしゃると思いますので。

達郎氏:

コアすぎです。

松尾 潔:

コア過ぎる。
怖すぎる。
ハイ。ハイ。ハイ。

◎ 俗に我々「Joyじゃないヤツ」

黒崎めぐみ:

この時間はリクエストがたくさんあったんですけど、ライブの音源とか、せっかく達郎さんがいらっしゃるんだから、レアな音を聴きたいという・・・。

松尾 潔:

そうですよね!

黒崎めぐみ:

たくさんあったんです。
さきほど、スタジオで歌って下さったら"この歌も歌って"っていう声もあったりして。

松尾 潔:

リクエストしちゃって、いいんだっていう感じで!

達郎氏:

要求すれば、何でもやるって思ってるでしょ。
そうは、いかないんですよね。

松尾 潔:

いや、いや、いや・・・(笑)
30分前の達郎さん、もうちょっと寛容でしたよ(笑)。
生歌に関して!

達郎氏:

望んでも、与えられない場合もあるんです(笑)

黒崎めぐみ:

今回は音源をお持ち下さったので、その中からいくつかご紹介したいと思います。

達郎氏:

せっかくなので。
今まで、かかって無い曲で。

でも、ライブだから、かかっててもいいですよね!

松尾 潔:

もちろん!もちろんです。

達郎氏:

新旧取り混ぜ、いろいろと。

黒崎めぐみ:

まず、どの曲を・・・

達郎氏:

まずですね、Joyっていうライブアルバムが、私のライブアルバムでは割と知られてるヤツなんですが。
もう22年ほど経ってしまってて。

松尾 潔:

あぁ・・そんなになりますか・・・

達郎氏:

Joy 2ってのを出したいんですが、なかなか思うに任せないんですが。
Joyの中に入ってる曲が沢山あるんですが、違うバージョンもあるんですよね。

俗に我々「Joyじゃないヤツ」って言ってるんですけど。

松尾 潔:

ハハハハ(笑)

黒崎めぐみ:

"joyじゃないバージョンも聴きたい"というリクエストも、ありますものね!

達郎氏:

まずは、プラスチック・ラブ。
竹内まりやのカバーですが。

Joyに入ってるプラスチック・ラブではないヤツ。

えぇと、86年の7月30日、中野のサンプラザのライブです。
この時のライブはたぶんJoy-2作っても収録される事はないので。

なので、話のタネに。

黒崎めぐみ:

"無い"と言いきってらっしゃいます!
あのぉ、リクエストをご紹介します。

そのJoyじゃないバージョンを聴きたいという栃木の32歳
新潟県の女性の方・・・・などからもリクエストが届いております。

達郎氏:

Joyに入ってないので、弱冠Joyより出来が・・・ちょっとだけ落ちる、ということですね。

松尾 潔:

ご本人が仰って"そうですか"って我々も答えずらいですよね(笑)

いや、いや、マニアにはね、そちらの方がたまんないです!
Joyじゃないというところにね!バリューがあるんですよ!

達郎氏:

自分の番組で一回かけた事があるんですよ。
リマスタリングがもっと良くなっているんで(笑)
気は心ですね!

松尾 潔:

今日は、またリマスタリングされたって事ですね!
すばらしい!

黒崎めぐみ:

それでは、Plastic Loveお届けしましょう。


♪ Plastic Love (LIVE VERSION 1986年) / 山下達郎


達郎氏:

ちゃんとミックスダウンしたやつじゃないので。
仮ミックスなので。

松尾 潔:

素晴らしい音質に聴こえましたけどね。
いやぁ・・・ライブ、また聴きたくなったなぁ!

黒崎めぐみ:

この曲、竹内まりやさんも歌ってらして・・・

達郎氏:

彼女の作詞作曲で、彼女のバラエティってアルバムに入ってます。

松尾 潔:

当時、まりやさんのバージョンの中でも、達郎さん美声を披露してらっしゃいますからね。
達郎さんファンにとっては、特殊な位置づけになりかもしれませんね。

達郎氏:

86年のライブなんですよね。
ポケットミュージックというアルバム出した時のライブなんですけど。

その時、2年前にまりやがレコーディングしたんです。
ちょうど育児で全く表に出られない時なので。
"じゃ僕が代わりに歌います"って、そういうMCが前についているんです。
それで、これやったんです。

松尾 潔:

今、僕、勇気を出して言いますけど・・・・

達郎氏:

何ですか?

松尾 潔:

素敵なおのろけでしたね(笑)

黒崎めぐみ:

(笑)
ほんとですよね、才能のあるご夫婦は、こういう事があるんだなって・・・

松尾 潔:

リスナーの何割かの方の意見を代弁したつもりだったんですけども(笑)
すごく頭にきた方もいらっしゃるかもしれません(笑)。

黒崎めぐみ:

では、続いての曲を。


◎ フル・オでラストステップ


達郎氏:

これは、けっこうレアです。
98年の福岡のサンパレスというホールでやったラストステップの演奏盤なんですが。

ラストステップって、ほとんど演奏でやらなくて、僕がアンコールの時に・・・Joyの一番トップに入ってますけども、あれはアンコールで一番最後なんですが。

ギターの弾き語りで、ほとんどやってる曲なんですが、それのフル演奏バージョンってのが、なかなか珍しいかな。

松尾 潔:

なるほど!
いわゆる、フル・オケは珍しいと。

達郎氏:

そうです。
で、いわゆるPAアウトなので。
音質の方はご勘弁頂きたいと思います。

結構出来が、そんな悪くないので。

松尾 潔:

これまた、何故に98年の福岡では・・・

達郎氏:

これはですね、博多出身の松尾さんがよくご存知の、某放送局の有名、名物ディレクターという方が還暦をお迎えになって。

松尾 潔:

なるほど、それで。

達郎氏:

その時のライブです。
その方の還暦をお祝いするライブというのがありましてですね。

松尾 潔:

私ごとながら、僕、福岡出身でして。
福岡サンパレスっていうのは、生まれて初めて日本人アーティストのライブを観た会場なんですね。

達郎さんじゃなくて浜田省吾さんなんですけど(笑)

浜田省吾さんの曲を達郎さんカバーされてたりというご縁もあるんですけどね。
なんのフォローにもなってないな(笑)

黒崎めぐみ:

フルバージョンはライブで聴いたこと無い方、いっぱいいらっしゃるって事ですか?

達郎氏:

たぶん、そうですね・・・
これをね、演奏ちゃんとやったのって、全国ツアーで90年以後、一回も無いと思います。

シュガーベイブのソングスってCDをオリジナルマスターで初めてCD化して94年に東京でライブやったんですね。その時には、それでやりましたけど。

その他は演奏付きのラストステップはね、90年以後は無いですね。

黒崎めぐみ:

私はそれ聴いている。94年。

達郎氏:

そうですか!

黒崎めぐみ:

はい!
シュガーベイブのコンサート行ってますから。

松尾 潔:

うぉ~

黒崎めぐみ:

ちょっと、こう、松尾さんの前で誇らしい気分になれたかも(笑)

松尾 潔:

僕行ってないんですよね~

達郎氏:

そんなの、ここで自慢してどうすんですか!(笑)
あぁた方。

黒崎めぐみ:

ラジオお聴きの皆さん、お待たせしました。
98年のライブでのLast Step です


♪ Last Step (LIVE VERSION 1998年) / 山下達郎


黒崎めぐみ:

ラストステップ!
素敵ですね!

達郎氏:

ありがとうございます(笑)

松尾 潔:

いやぁ、その場に居たかったなぁ

黒崎めぐみ:

凄く贅沢なライブだったんですよね。

達郎氏:

その日がね、初めて佐橋君がバンドで参加して。

松尾 潔:

ギタリストの佐橋さんですね。

達郎氏:

98年にコージーってアルバムが出たんですけど、それでようやく6年ぶりくらいにツアーが再開できたんですね。

松尾 潔:

そういう意味でも、今の達郎さんのバンドサウンドのある種の起点になってるような。

達郎氏:

そうですね。はい。

黒崎めぐみ:

それが98年だったんですか?

松尾 潔:

達郎さんの二・二六事件ってことですね。

達郎氏:

ふふふふ(笑)
かなり・・・ま、いいや(笑)

松尾 潔:

何ですか!
思いのたけ、全部語って下さいよ、今日は!

達郎氏:

このあいだの、アレですよ。
メロウなじゃんけんの続きみたいになってきましたからね(笑)

松尾 潔:

良くない!良くない!
それは良くないです!

達郎氏:

松尾くんね、ひっぱるの好きなんですよ、とにかく。
もう、早くかけようよ!(笑)

黒崎めぐみ:

でも、今日は、とっておきのお話をお二人にして頂きたいと思っておりますので、是非、ここでしか語れない話・・・

達郎氏:

まだ先長いんですから(笑)
ゆっくりいきましょう。

黒崎めぐみ:

せっかくですから、珍しい音源をお持ちいただいたので、もう少しお聴きいただきたいなと思うんですけれども。


◎ What's Goin' On


達郎氏:

えぇと、じゃぁ、お次はですね・・・
僕、時々なんですけど、アコースティック・ライブってのをやってまして。

難波弘之と伊藤広規と僕と3人で。
アコースティックギターとピアノとベースの3人のライブってのを、よくやってるんです。

予算が、あんまり使えない時とか(笑)
ツアーって、やっぱり結構たいへんなので。

この次にお聴きを頂くのは、ファンクラブやっておりまして、ファンクラブ10周年迎えた時のが・・・
2003年だったんですけど。

その時に10周年記念のライブっていうのをツアーで全国やったんですけど。
予算の関係で3人でアコースティックでやったんです(笑)

松尾 潔:

その代わり、会場は数百人収容ってとこだったんですけどね。

黒崎めぐみ:

だからほんとに、限定されて、行きたくても行けなかったファンの方がたくさんいらっしゃるんですよね。

達郎氏:

その時は完全にファンクラブ限定だったので。
ファンクラブの方の、いらっしゃりたいっていう方を、予め募って、それに合わせて会場をね設定したという、そういうアレなので。

東京は、ですから五日とか六日とか、たくさんあるのに、広島なんかは、ちっちゃいライブハウスでやりましたから。
地方の方の方が、かえって得したなって感じかな!

松尾 潔:

そうだと思いますね。
レア度でいえばね!

でもステージの上に3人しかいらっしゃらないっていう、それ故の面白いっていうのがありましたね。
ファンからすると。

達郎さんが、ま、ギターであったり鍵盤であったり。
たまには、そこにパーカッションであったり、一曲の中でも三つぐらいチェンジされるんじゃないでしょうかね。

ある種、曲芸をみてるような、ところもありましたね。

黒崎めぐみ:

次から次へと楽器を変えていくいく感じが・・・

松尾 潔:

そうなんですよ。

達郎氏:

これは2003年3月21日のライブなんですが。

実は、これは、あのぉ・・
一週間前に湾岸戦争が始まったんですよ。

松尾 潔:

そうでしたね・・・

達郎氏:

湾岸戦争がスタートして、この曲、急遽入れたんです。
今から8年前の話ですけれど。

始めには、そういうMCをしつつ。
もともとこの曲は1972年、1年?

マービンゲイの、あまりにも有名なWhat's Goin' Onって曲なんですけど。
この曲が、それから30年近く経って、そのメッセージ性がまだ有効だということの非常に・・・

松尾 潔:

達郎さんがお若い時の、ご自身が長髪というだけでね、咎められたりしたっていう、そういうプライベートなお話も交えながら演奏されたのが印象的でしたね・・・

達郎氏:

で、3人ライブなので、ドラムがいないので、ドラムのループをテープでかけながら演奏してるという、ちょっと変わり種の演奏なんですけど。

難波君のキーボードがとっても素晴らしいので、それをお聴きを頂ければと思います。

黒崎めぐみ:

アメリカ同時多発テロ、9.11から2年経った2003年3月21日のライブから。


♪ What's Goin' On (LIVE VERSION 2003年) / 山下達郎


黒崎めぐみ:

2003年3月21のライブから「What's Goin' On 」
アコースティック、格好いいですね!

達郎氏:

ありがとうございます(笑)
さっき僕、湾岸戦争って、適当な事言いましたけど、イラク戦争ですね。

松尾 潔:

イラクに侵攻したのが3月20日、くしくもライブの前日だったっていう事ですね。

黒崎めぐみ:

急遽決めて、こんなカッコよくきまるんですね!
ま、当たり前か・・・

達郎氏:

一回やったかなぁ・・・・
記憶が定かじゃない。

黒崎めぐみ:

3人だけで、こと音を作ってらしたと。
贅沢な空間ですよね。

達郎氏:

また機会があれば。

黒崎めぐみ:

是非是非、聴きたいという声が全国から聴こえてくる感じがいたします。

松尾 潔:

現場にいた人間としてはね、3月20日にアメリカを中心とする・・イラクに侵攻したっていう、その状態で達郎さんのファンクラブのイベントに行ってね・・・

正直、なんか・・・たいへんな事になってるのに・・
そういう時って、ちょっとある種の罪悪感っていうとへんだけども、自分だけが楽しいポップミュージック聴いてていいんだろうか、みたいな・・
それに、音で解決してくれたっていう、そういう想いで聴いていましたね。

黒崎めぐみ:

そういう事も思いだされました?

松尾 潔:

う~ん、思い出しましたね・・
その"よみうりホール"っていうところだったんですけれどもね。

黒崎めぐみ:

そういう事ありますよね。
ライブに行くと、その時の自分に戻り、その時の世の中の動きも思いだし・・・

松尾 潔:

そのわりにはね、さっき達郎さんが湾岸戦争って言われたら"そうですね"って言っちゃったんですけどね(笑)
いい加減だな!

達郎氏:

生の弱みですね。

松尾 潔:

生放送って証明になりましたね。これね(笑)!

黒崎めぐみ:

そこからあとも、色んなことがありすぎる世の中っていうことも確かにあるのでね・・・

達郎氏:

まだこれから何があるか判りませんからね。
一生懸命生きないとダメですよ。


◎ 寝てても歌える

黒崎めぐみ:

はい!・・・ほんと、そう思います。
そして、レア音源、まだ聴きたいという声、たくさんあります。

続いてどうしましょう?

達郎氏:

いろいろとご要望、お望みもございましょうが、せっかくですので、いろんなものを聴いて頂こうと。

せっかくNHKなので。

松尾 潔:

望むところでございます!
ほんと。

達郎氏:

で、今度はですね、さっきご紹介した難波くん、難波弘之さん。
キーボードプレーヤーですが。

僕、35年くらい付き合いがあるんですが、ずっと今でも僕のライブ、一緒にやってもらってますが。
彼のミュージシャンとしての25周年の記念のライブっていうのが、2001年にあったんです。

ですから、今年、彼は35周年なんですね!

25周年記念のライブは、なんとですね、色んなボーカリストを呼んで、彼が要するに、自分の仲良しのグループで、そういう人達のバックでやろうという。

それこそ、ZABADAKのボーカルの人とか、金子マリさんとか、DIAMOND YUKAIさんとか。
それのゲストで出たんです。

2001年の11月21日、AIR EASTなんですが、渋谷の。

そこで僕、実はね・・・
ソウルとか言ってるけど、中高の時は、ブリティッシュ・ロックだったんですね。

松尾 潔:

時代的に、そういう情報が一番多かったんじゃないですか。

達郎氏:

ブリティッシュロックからアメリカへいって、ジェームス・ブラウンで、そこから崩れちゃったんですけど。
なので、中学の時にはブリティッシュロック一辺倒で育ってるんです。

なので難波君ってのも、ブリティッシュロックでキースエマーソンとかね。
それでビリープ・レストンに会って、そっちにちょっと興味が出て、リズム&ブルースに少し入っちゃうんだけど。

せっかくそういう人達でやるので、ちょっとブリティッシュロックやってみようかなって。

これから聴いて頂く曲はMoody Bluesっていうグループの60年代の・・・
80年代にかけて、凄く息の長いグループなんですけどMoody Bluesの一番初期の
「Days of Future Passed」っていう一日の朝から夜までの一日をシンフォニィと一緒に表現するっていう有名なアルバムで。

そのラストに入ってる「Nights In White Satin」っていう「サテンの夜」っていうね「白いサテンの夜」っていう。そういう歌があるんですが、これ、僕凄い好きなんですよね!

これを、今日は持ってきました。

これは自分のレギュラー番組でも一回くらいしかかけたことがないので。

松尾 潔:

一応、主役は達郎さんではなくて・・・

達郎氏:

ハイ。

松尾 潔:

あくまで難波さん

達郎氏:

なんですけど、彼は歌好きなので、こういう企画で、こういうものを僕に歌わせてくれたので。
僕、一回人前で歌ってみたかっただけなんですけど(笑)

松尾 潔:

面白いですよね、それは!
難波さんっていうのは、ほんとに・・・補足させて頂きますけど、ほんとに、ご人脈もご人徳もある方で、僕も大変尊敬しているんですけども。

やっぱり達郎さんと難波さんの組み合わせっていうのは、日本のポップミュージックの奇跡的な邂逅(かいこう)のひとつだと思いますけどね

黒崎めぐみ:

一回人前で歌ってみたかったっていう事は、初めて人前で歌ったということ・・・

達郎氏:

もちろんそうです。
シュガーベイブの時は、死ぬほど聴いてたので寝てても歌えるんですよね。

黒崎めぐみ:

寝てても歌える・・・(笑)

松尾 潔:

いいですね、今のフレーズね!
"寝てても歌える"

達郎氏:

プロンプター無しで歌える。


♪ Nights In White Satin (LIVE VERSION 2001年) / 山下達郎


◎ レコードってミクロコスモス


黒崎めぐみ:

「Nights In White Satin 」2001年11月21日のライブでした。

達郎氏:

これもPAアウトなので、拍手が小さいですけど(笑)

松尾 潔:

実際はもっと盛り上がったっていう事ですね!
おおかた10年前っていうことですね。

達郎氏:

そうです。
もう10年経つんですね・・

黒崎めぐみ:

ほんとに、色んなミュージシャンの方がステージに上がってというライブだったんですよね。

達郎氏:

そうですね。
ほんとに楽しかったです。
ここ10年くらいの中では一番楽しかった。

黒崎めぐみ:

ほんとき気持ちよさそうに歌ってらっしゃる感じも・・

達郎氏:

カラオケ屋くらいでしか、できないじゃないですか、こういうの。
それを、ほんとにブリティッシュロックの上手い人達がたくさんいて、その人達をバックにやらしてもらったら、ほんとに楽しかったですね(笑)

松尾 潔:

達郎さん、ほんとこのアルバムお好きですよね。

達郎氏:

今聴くとね、いろいろあるんですけど。

あの当時は、とにかく耽美的世界っていうのかな。
一人っ子が、夜中にひとりでヘッドホン付けて聴くには最高の・・

松尾 潔:

妄想込で・・・

達郎氏:

そうですね。
ミクロコスモスが・・・

レコードってほら、こんな小っちゃなお皿の中に無限の世界が広がってるアレじゃないですか。

黒崎めぐみ:

最後の曲ですよね、これ。

達郎氏:

そうです。
このあと、オーケストラがガイーンって、詩の朗読があって、それで終わるんですけどね。
今度、お聴きになって(笑)

黒崎めぐみ:

語る、達郎さんのお顔がとても嬉しそうだったのが、如何にお好きかっていう事が、とてもよく判ります。

松尾 潔:

僕は達郎さんに教えて頂いて"へ~、ふ~ん"なんて言ったら、次にお会いした時に"これ聴きなさい"って渡されましたけど(笑)

達郎氏:

そうやって押しつけるのが悪い癖なんです(笑)

松尾 潔:

確かにヘッドホンで聴いていますと"そうか、達郎少年はこうやって思いをはせてたんだなぁ"っていうのは追体験できましたね。

音楽って、そういうのが出来るから面白いですよね。

黒崎めぐみ:

自分が聴きながら"少年だった達郎さんは、こんな風に聴いたのかな"とか・・・

松尾 潔:

少年だった達郎さんを思い出すっていうのも、考えてみれば、ちょっと気持ち悪い行為なんですけどね(笑)

達郎氏:

だから夫婦だったら、そうなるんだろうって・・・

黒崎めぐみ:

さっき発言も聴いてらしたと思うんですけど、すんなりと思い浮かんだんですよね?
お二人が夫婦だったらって。

達郎氏:

それはイジリネタですよ(笑)
東京の人間は、そういうの好きなので。

これ全国放送なのでね、ちょっとキツイ事言ったりするとね"なんて冷たいの"とかね・・・

東京の池袋で生まれ育ったね・・・
池袋の人は"そうだ、そうだ"って、池袋の人は怒んないんです。

だからNHKで、こうやって全国にいくと"なんてキツイ言い方をする人なんだろう"とか(笑)

黒崎めぐみ:

メッセージをお寄せくださった方はお二人が夫婦だとしたら深夜番組が出来るんじゃないかというような、メッセージでしたから。

達郎氏:

話が好きだって事は重要な事だよね。

言葉で・・・こう、何ていうのかな・・・
コミュニケーションをとるという努力をするていうんですか?

・・言い訳してるわけじゃないですよ(笑)

それに、僕みたいに15も年上の人とね付きあってくれる人なんて、なかなか居ないですから(笑)


◎ 何言ってんですか、あぁた!

松尾 潔:

僕ね・・・ちょっと話変えますよ!(笑)

いろんなミュージシャンの方と・・・
僕もプロデューサーやってるのでお付き合いあるんですけども、やっぱり言葉にするのが苦手だから音に想いを託してるっていう方もたくさんいらっしゃるんですけども。

そういった方々が沢山いらっしゃるっていうか多勢を占めるってとこにあると、達郎さんのように、音楽的にも饒舌でいらっしゃるんだけれども、実際文字通り、マイクに向かった時にこれだけキッチリと論理化された言葉が出てくる方っていうミュージシャンは、ほんと珍しいですね。

達郎氏:

それはだから、売れなかったからなんですよ。
下積みが長いんです。

昔は、雑誌取材とか地方局行ったら、まず聞かれるのは"あなたはどういう音楽なんですか?"って。

結局日本のロックとかフォークの歴史ってのは、言葉でもって説明できない人は知的じゃないっていう解釈だったわけですよ。

ほんとに、松尾さんが言ったみたいに、口数の少ないね物静かな少年が作る音楽だって、別にアレなんだけど。
そういう自分の音楽を言葉で表現できない、評論家的な意味での表現でいない人は自分の音楽に対して思想性が低いと。

70年代ってそういうのが長く続いたので。
だから文字で音楽を評論し、文字で評価し、聴く音よりも文字の情報が先に来て"これを聴かないヤツは"って。
要するに音楽雑誌とか、そういうのがあったんですね。

今はもうちょっとそれよりも、直観的な解釈ってのが割と適合できる時代になったから。
よくなったと思いますよ。

松尾 潔:

音が雄弁であれば、実生活では饒舌じゃなくても大丈夫っていう人が、少しづつ増えているのかもしれませんけれども。

やっぱり、僕も含めて、例えば今の40代くらいの人とかは達郎さんの音楽と、達郎さんのお話、この二つが何か互いを裏打ちし合う関係で、どんどん達郎っていう泥沼に・・・・

達郎氏:

何言ってんですか、あぁた(笑)

松尾 潔:

褒めてるつもりなんですけど、すいません表現ラフで(笑)

黒崎めぐみ:

達郎さんが来られるまでは、皆さん、あのぉ・・・

達郎氏:

泥沼?(笑)

松尾 潔:

クククク(笑)

黒崎めぐみ:

"お話を楽しみにしております"っていうメッセージをたくさん届いておりますので(笑)

達郎氏:

ミドルネームを"泥沼"にしよう(笑)

松尾 潔:

(笑)

黒崎めぐみ:

レアな音源をご紹介して下さっているんですが、松尾さんは、ここで一旦お休みいただいて。
このコーナーの最後はどうしましょうか?

達郎氏:

この先のコーナーで、僕が曲を提供してた方がいらっしゃるんですけど、その方々からコメントを頂いているというコーナーがあります。

その中に鈴木雅之さんがいらっしゃるんですが。

鈴木君には80年代にアルバムを一枚関わって、その時3曲、提供したのがあるんですけど。
その中でも凄く気に入ってるのが「Guilty 」って曲でね。

それを自分で歌ってるバージョンってのがあって。
これ、デモなんですけど。
だからミックスが若干違います。当たり前なんですけど(笑)

仮歌を・・・ほんとの仮歌じゃないんですけど、メロディーを変えたいのでもう一回歌ったヤツがあるんですよね。話すとクドイんですけど。

自分で歌ってるGuilty です。


♪ Guilty (DEMO VERSION) / 山下達郎


~ まだまだ続く・・・

(その3)はこちら





テーマ : FMラジオ - ジャンル : テレビ・ラジオ

DATE: CATEGORY:NHK達郎三昧
NHK-FM 今日は一日“山下達郎”三昧 2011年9月19日(その1)

9月19日(月)敬老の日は、お昼12時15分からNHK-FMで『今日は一日“山下達郎”三昧』がオンエアされました。
全86曲は聴きごたえありました。
番組後半でオンエアされた未公開ライブ音源を聴くと早くライブに行きたい!という衝動にかられます。

放送のラストナンバーは2010年北海道で開催された野外ライブ"RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZO"から「さよなら夏の日」。オーディエンスのざわめきがミックスされていて素敵でした。

さて、今回は達郎さんが生出演された18時30分頃から18時50分までの内容を少しお伝えしましょう。
スタジオでラジカセ片手にアカペラ・カラオケで生歌を披露して頂きましたが、しびれました。

19時20分からのオンエア内容は、また追ってご紹介しましょう。

(その2)はこちら

(その3)はこちら

(その4)はこちら

(その5)はこちら



出演:山下達郎 黒崎めぐみアナウンサー 平田毅(NHKアナウンス室 専任局長)
ゲスト:松尾 潔

◎ ~18時30分頃からです~

♪ 064. You Make Me Feel Brand New / 山下達郎「ON THE STREET CORNER 2」(1986年)

黒崎めぐみ:

「ON THE STREET CORNER 2」から「You Make Me Feel Brand New」でした。

松尾 潔:

いや、これねオリジナルはスタイリスティックスっていう人たちなんですけれども・・・
達郎さんの、このアカペラバージョンっていうのはスタイリスティックスより、いい悪いとかじゃなくて、曲の作者のトム・ベルっていう人がいるんですけど、このトム・ベルの意向をより深く解釈されてるというふうに僕には感じられますね!

黒崎めぐみ:

そのことも、ご本人に後で聴いてみたい感じがしますけれどね。
さぁ、この時間はですね、カバーした曲をご紹介頂いてるんですけれども、続いての曲はどうしましょうか?

松尾 潔:

続いての曲なんですけれども(笑)
「ON THE STREET CORNER 」の中からアカペラのものを中心に・・・

カバー特集といいますか、なんかアカペラ特集のような感じに・・・

黒崎めぐみ:

でも、ここち良いですね。

松尾 潔:

もう、CDで聴くの止めませんか!
という事で(笑)

黒崎めぐみ:

私と松尾さんだけが知っているこのプレッシャー!

松尾 潔:

そうなんです。
実はちょっと予定より早めに、達郎さん、今スタジオに引っ張り込みまして。
我々と同じテーブルに今、座ってらっしゃいます。

黒崎めぐみ:

はい。
しかも、松尾さんの真横で、ジッと私たちが喋っている事を聴いていらっしゃる(笑)

松尾 潔:

公開処刑ですよ!
たまんないプレッシャーの中で、喋っていたんですけど(笑)

黒崎めぐみ:

ここからは、至福の時間が・・・

松尾 潔:

ほんとです!ほんとです!
今僕の隣には達郎さんが・・・

膝の上にラジカセをかかえて、そこに頬杖をついてウェイティングされてるって、よく判んない状態でいらっしゃるんですけれど。

そろそろ口開いて頂きましょうか(笑)

黒崎めぐみ:

第一声は、歌にするのか、声にするのか。

達郎氏:

こんばんは。

松尾 潔:

(笑)

黒崎めぐみ:

お待たせしました!皆さん!

達郎氏:

長い間、お疲れ様です。

黒崎めぐみ:

きっと、ウズウズしながら、ダメだしをなきゃと思いながら、いらしたんじゃないかと。

達郎氏:

いえいえ、今日はいつになく、硬い感じで。

黒崎めぐみ:

そんな事はないですよ(笑)
でも、緊張しましたよ。

たくさんの曲、ご紹介したいと思いますし。
皆さんから熱いメッセージが・・・・

達郎氏:

まずもって、リクエスト下さった方々、なにしろ6時間経ってますからね。
そんなに長い間お聴きになって下さってる方々に、まずもって心より御礼申し上げます。
ありがとうございます。

たいへんでしょうけれど(笑)

普通の人だったら"もう飽きたよ"ってアレするものですけど。

松尾 潔:

12時15分からお聴きになってる方は、収録でお話されてるのが、何回か流れてるから、"あれっ?達郎さん生で"みたいな。"違うんだ収録だ"みたいなこと何回か繰り返したと思うんですが、ほんとに今生ですからね!

達郎氏:

生なもんなので、これで10時間、本当は全部、生でベタで入るとですね、口が軽いのでヤバい事言ってしまいそうな感じなので(笑)。

黒崎めぐみ:

最後まで、いて頂きますので、ファンの皆さんご安心ください。

そして、何故デッキを膝の上に乗せてるかといいますと・・・

達郎氏:

ちょうど、カバーっていうか、アカペラのコーナーなので。

アカペラはもともとストリートミュージックですので、そういうドゥワップっていうのは、ストリートで行われてるストリートミュージックなわけですよね。

今のストリートミュージックってヒップホップとかラップとかそういうものなんですけど、50年代はエレクトロニクスが発達してなかったので、完全に声と、こういう手拍子とか、そういうものしかないので。

ストリートコーナー、街角か、地下鉄の階段とか、トイレとかロッカールームとか、そういう自然のエコーがあるところですね。
そういうとこでやったのがドゥワップなので。

それに凄く入り込んだので。
よくやってるんですけど、ラジカセで、ストリートでやってるでしょ!みんな!

僕も「ON THE STREET CORNER」シリーズはカラオケをラジカセに入れると、そのまますぐ出来るんです。

こうやって。

一番最初は、ストリートミュージックから始めてみようと。

松尾 潔:

すぐ出来るって仰いましたけど、実際に目の当たりにするの初めてですけどね!
僕もね!

黒崎めぐみ:

私はもちろん初めてです!

達郎氏:

マイク越しにラジカセの音出ますんで。
ぶっつけ本番ですので、しかも座ってやりますので。
適当に・・・間違えるかもしれませんけど。

ま、生なので。

松尾 潔:

曲名を、ここで・・・

達郎氏:

「ON THE STREET CORNER(3)」に入っております
「Don't Ask Me To Be Lonely」という。

The Dubs というグループがやってるヤツ。
ラジカセさん、これNHKにお借りしてるんです。

宜しいでしょうか。
あっ、出ました・・・

♪Don't Ask Me To Be Lonely

お粗末さまでした。

(スタジオ)拍手!!

黒崎めぐみ:

す・ば・ら・しぃ!

松尾 潔:

いや、いや、いや・・・

黒崎めぐみ:

いやぁ、ほんと12時15分から一人で頑張ってて良かった!
って凄く思いました!

あと、副調のスタッフも皆立ち上がって聴いてましたからね!

松尾 潔:

いや、僕ね、親戚の法事以来ですよ。
こんなね、咳、くしゃみしちゃいけないっていうね。

たまんない、恍惚の時間であると同時に、こんなに自分の口元を気にしたことは無かったです!

黒崎めぐみ:

音を出しちゃいけないと(笑)

達郎氏:

ほんと、5人くらい仲間いたら、これでね、出来たんですけど。
友達がいなくて(笑)

黒崎めぐみ:

これが出来るって、ほんとに凄いですよね!

松尾 潔:

神様、不公平だと思いますよ。
ほんとにね!

達郎氏:

時々、やります(笑)

松尾 潔:

アカペラのアルバムに「ON THE STREET CORNER」っていうタイトルをお付けになったという、このアカペラの出自ですね音楽的な。

ストリートのエコーだとか、そういうのを利用して街角で歌っていたという、アカペラの元はストリートミュージックであるというのを自ら証明されたような。

あえて言いますと、ラジカセを片手に一人で歌うって、そこだけとって見ると、もう、本当あのぉ、ヒップホップBボーイでしたよね、今ね(笑)

黒崎めぐみ:

こんな素晴らしい音楽聴かされたら、みんな後に誰もできなくなっちゃいません?ストリートで!

松尾 潔:

たまんないですね!
他のミュージシャンの人達も、自分たちの演奏やめて聴き入っちゃうでしょう!

黒崎めぐみ:

でも、これ全部ご自分だから凄いですよね!
いつも思うんですけれども(笑)

松尾 潔:

人の声で、ここまで表現できるんだって事をね。
今、あらためて感じ入りましたね。

黒崎めぐみ:

これをやってしまうと、きっとこの後の皆さんのリクエストで、これをやって欲しい、あれをやって欲しいと、生歌希望が殺到するんじゃないかと(笑)

達郎氏:

カラオケ、そんなに持ってきてないので(笑)

松尾 潔:

"そんなに持ってきてない"って、そりゃそうですよね(笑)
そういう番組じゃ無かったんですけどね(笑)。

黒崎めぐみ:

貴重な音源を持ってきて下さってるので・・・

達郎氏:

今日は、いろいろ持ってきてますからね。

黒崎めぐみ:

ライブバージョンを聴きたいとか、いろんなリクエストがあるんですよね。

松尾 潔:

ライブバージョンは、特に今日は沢山ご用意されてるようですね。

黒崎めぐみ:

リクエスト、沢山来ているんですよね。
スタッフが仕分けしてるんですけど、紙が埋もれていて・・・

達郎氏:

ありがとうございます。

松尾 潔:

達郎さんのファンの方、皆さん文章長いですね(笑)

達郎氏:

ふっはは(笑)

黒崎めぐみ:

ピンクシャドウへも沢山届いております。

東京49歳の男性、Yさん。
『「IT'S A POPPIN' TIME」、このアルバムのライブは最高っす!
これを聴かずして語れないでしょう』

達郎氏:

もっといいテイクがあるんですけどね。
それはJoy2で(笑)

黒崎めぐみ:

この曲をお聴きいただいて、そのあと天気やニュースをお聴きいただいたあと、再び7時20分に再開致します!

♪ピンク・シャドウ / 山下達郎「IT'S A POPPIN' TIME」(1999年)

~ 続く ~

(その2)はこちら






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