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DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2014年12月07日『ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ』

週末はどんより雲がひろがり、底冷えのする長崎。
冬本番に入りました。
坂の多い長崎では、積雪=車が使えないことになり、たいへんです。

今日のサンソン、ボブ・クルーのレア・アイテム中心のプログラムでしたが、ボーカリストとしての歌声も魅力的です。
来週12/14は達郎さんライブ特集!楽しみです。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

あっという間に12月。

12月に入って、東京の道も師走でだんだんと混んできました。
私、昔、80年代は12月のおしまいがですね、中野のサンプラザで、いつもライブでしたので。

その時に、家からサンプラザまで行く、その道が混みましてですね。
たいへんで・・・へたすると2時間近くかかる事がありまして。

それで、まあ、何年かかかって裏道を開拓しましてですね。
どんなに混んでいようが、40分で行けるという!
道を開発したんですけども。

先日、そこが行けなくなってしまって、途中。
それで、また違う裏道を開発中ですが。

そんなような事を・・
師走といいますと裏道探しを思い出します(笑)
30代の話ですけど(笑)

そんな事はどうでもいいんですが。

久しぶりに直近で録っております。
竹内まりやさんのツアー「スーベニール2014」
4本、終了しました。

前のサンソンは前倒しで、仙台の前だったと思いますね。
ゼビオアリーナ仙台、それから先週の真駒内のセキスイハイムアイスアリーナ

どちらも北の方へ参りました。

特に北海道は寒かったです(笑)
なんたってスケートリンクですからね!
暖房がないので。

でも、お客様、さすがに北海道の方々は、よく判ってらっしゃって、皆さん重装備で。
寒い所、たくさんお出で頂いてありがとうございました。
無事になんとか終了いたしました。

4本終わりまして・・
あさって、博多に参ります。
マリンメッセ福岡、やった事ありません、もちろ私(笑)
隣のサンパレスしかやったことありません。

アリーナ・・・全然そういう、特にですね、今まで武道館と大阪城ホールしかやった事ありませんでしたが。

結構、広島のグリーンアリーナとかですね、真駒内のアイスアリーナとかですね・・
今度のマリンメッセ、どんなとこなのかな、結構新鮮なですね(笑)

興味津々といいましょうかですね。
怖いもの見たさ・・
そういうような感じで(笑)やっております。

おかげ様で、なんとか順調にライブスケジュールをこなしております。
演奏もだいぶ、こなれて参りました。

明後日、マリンメッセ福岡、お出での皆様、お待ち申し上げております。

で、番組の方はですね、ほんとに、あのぉ・・
ここんとこ(笑)・・・
忙しくてですね(笑)

ハガキを、こう、ちゃんとチェックする心の余裕が、ありませんでですね。
なんか、パッと思うと、ろくすっぽお便りも紹介してないというですね。

そういうような事が続いておりますが。

ボブ・クルーの追悼特集、10月12日と19日と、二月前にやりました。
その間に、なんとかしなきゃと・・・
色んなアイテムがですね出ましたので、それの、映画の音楽の特集とかですね。

そういうような、色んなものをやりましたので。

もう1回やりたいと、思ってたんですけども。
二月経ってしまいましたが。
せっかくですので、いってみたいと思います。

『ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ』

特集というほど、もう・・
今日の、ボブ・クルーで最終回になりますので、だいたい目ぼしいところは、かけられます。

今日は特にボブ・クルーのボーカリストとしてソロで歌っている作品を、いくつかですねご紹介しつつ。

ボブ・クルーは、その昔、シンガーとして・・なんか志したんですけども、成功しなくてですね。
それからプロデューサーの道に、ソングライターの道に入ってきた人なので。

結構、イケメンの人なのでですね、アルバムも何枚か若い頃には出しておりますが、1曲もヒットがございません。

フォーシーズンズで功成り名遂げるたあとに、いろいろとソロ作品というのを出しました。
そんなようなものを今日は、中心にですね。

少しレアなアイテム・・どうせ行くのならレアなアイテム。
残り物には福という感じのものもありますが。

いずれにせよ『ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみPart3』
先日亡くなりました大プロデューサー、ソングライター、ボブ・クルーの追悼・棚つかPart3でございます。

いよいよ12月に入って参りました。
だいぶ寒くなって参りましたが、今日もオールディーズソングでほっこりして頂きたいと思います。

山下達郎サンデーソングブック、本日も最高の選曲と最高の音質でお届けを致します。

先週も申し上げましたが、先月末、11月末からですね、スバルのインプレッサ・スポーツ・・・・スバルの自動車、これのCMソングでですね「踊ろよ、フィッシュ」が採用されました。

オンエアが始まっております。
テレビCM放送されております。
1年間、流れます。
宜しくお願いします。

でも年末にかけて、今の時期が一番、ひっきりなしに、かかっておりますので、テレビをご覧の中で、ご覧になった方、たくさんいらっしゃると思います。

何故、冬に「踊ろよ、フィッシュ」か判りませんが。
最近「踊ろよ、フィッシュ」随分使われておりまして。
嬉しいアレでございます。

せっかくCMに使われたのなら、かけてやろうと。
ベストアルバム「OPUS」にも入っております。

で、CMが流れましたとたんに、超常連の皆さん、どっとお便りを頂きます。
川崎市のS.Hさん。

『私ども夫婦は、二人ともライセンスを持って海に潜ります。
なのでこの曲はテーマソングとでもいいますか、大好きです。
てr日で流れるたびに反応しています』

超常連のありがたいお便り。

♪ 踊ろよ、フィッシュ/山下達郎

~ CM ~

♪ Dusty/The Rag Dolls

◎Dusty 

達郎氏:

パート1,パート2は全てボブ・クルーが直接関わった、作曲をしてプロデュースをした、そういうものばっかりでありますが。

65年前後になりますと、とにかく売れてきましてですね。
色んな仕事に手をだすようになりまして。
レーベルは作るは・・・

とにかく忙しいので、だんだんこう、直接関与が出来なくなってきます。
そうしますと、ボブ・クルー・プロダクションという名のもとにですね、色々な人に曲をかかせて、アレンジをさせてヒット曲を作っていこうと。
そういうのがありますが。

そんな中から今日は、前半は何曲か。

まずはこの番組では、しょっちゅうかかっております。
お馴染みザ・ラブドールズ、ダスティ

1965年の傑作ガールポップでございます。

1965年といいますと、もうブリティッシュ・インベンションのですねイギリス勢がどっと押し寄せて来まして。
それまでの、こうしたアイドル歌謡というのは、駆逐されていくんですが。

その中でボブ・クルーのグループはですね、完全とそれに立ち向かってですね。
そういう意気込みが感じられる、素晴らしいシングルであります!

日本で、これ発売されなかったんですよね。
MALAですから、東芝でしょうかね、当時は。

なんたって東芝はビートルズで、もうウハウハしてますから。
もうそんなガールポップなんて、どうでもいい・・
そういう感じが、しますが。


◎Watch Where You Walk/Frankie Valli 

♪ Watch Where You Walk/Frankie Valli

達郎氏:

こちらはフィリップスから、当時のビクターですね、日本は。
これもアルバム出ませんでした(笑)
ファーストアルバムも出ませんでした。

68年っていったら、もうドアーズとか、そんなのばっかりですからですね。
もう、フランキー・ヴァリはどうでもいい!
そういう感じですね。

出てたら、もうちょっと人気度があったと思いますので。
ブツブツ言いながら(笑)


♪ People Will Talk/The Calender Girls


◎伝説 

達郎氏:

こんな具合に60年代中期はボブ・クルーが大量生産、ファクトリーでございますが。
いろいろ伝説が残っておりますが。

チャーリー・カレロのアシスタントに直接聞いた話のひとつでですね。
レコーディングしてる時にビルが火事になって。
火がまわってきて、みんな逃げたそうですが「ちょっと待て、もうワンテイク、もう最高のが出来るんだ!」と。

そういう本当の話があるらしんですけどね(笑)
凄いですね、仕事の鬼!


◎One More Tear/Bob Crew 

達郎氏:

そのボブ・クルー、元々は歌手としてスタートしたんですけど、鳴かず飛ばずで俳優とか色々やっているうちに、業界に入ってきてプロデュース、ソングライターとしてフォーシーズンズで大成功を収めるんですが。

歌手の魅力、捨てがたくてですね。
沢山、ソロレコードを残しております。

1966年にボブ・クルー・ジェネレーションというプロジェクトで・・
インストロメンタルで「Music to watch girls by」
日本ではアンディ・ウィリアムスが有名ですが、「恋はリズムに乗せて」

これがヒットしましてですね。
ボブ・クルー・ジェネレーションというユニットで、いろんな事出してますが。
アルバムの中に必ず自分の歌を入れる。

シングルもたくさん出すという。
そんな中で今日は出来のいいやつ。

♪ One More Tear/Bob Crew

スクラッチがちょっと多いんですけど。
このバージョンしか持ってないので(笑)
すいません(笑)

CDにもなってません(笑)

CDになってるものもブートなので。
同じようなものなので。
オリジナル・アナログシングルから・・
ちょっとスクラッチが多いですけど、すいません。


♪ Time For You And Me/The Bob Crew Generation


~ CM ~


◎来週 

達郎氏:

さて、来週12月14日はですね、またやって参りました。
忌まわしき聴取率週間でございます。

えぇ・・・まぁなんで、しかし14日に聴取率週間やるんでしょうかね。
ビデオリサーチとかなんだか知りませんけどね。

クリスマスにやりゃいいじゃないですかね!

クリスマスで21日、28日だったら竹内まりやさんゲストに「年忘れ夫婦放談」で何の問題もない!

14日、何をやれという・・・
別にもう聴取率なんて、どうだっていいじゃないかっていうですね。
アレなので。

でもまあ、泣く子とJFNにはかなわないので。
しょうがないので、二月前の聴取率の時に、今年のライブ、ちょっとだけお聴きを頂きましたが、あれの続き・・・行ってみたいと思います。

今年だけで、いけるか・・・
あと、だけどもクリスマスシーズンなので、ちょっとアカペラのライブ・ソースなんかも、ちょっとクリスマスっぽくしてみようかなと思いますので。

去年と今年のミックスになるかなという感じでございます。
まだ未定でございます。

とにかくリミックス、そういうものが全然スケジュールの都合でできませんので。
相変わらずPAアウトからお聴きを頂きますのでですね。

えぇ・・・そんな感じでございます。

◎夫婦放談 

達郎氏:

で、今年最後の2週間は、竹内まりやさんゲストに『年忘れ夫婦放談』でございます。
竹内まりやさん、今、ツアー敢行中でございますので、丁度そのラストあたりで、出てきますので。

ライブの感想、ご質問、お便り、リクエスト、いろいろといつものようにお待ち申し上げております。

〒102-8080
東京FM 山下達郎サンデー・ソングブックの係



◎Jean/Oliver

達郎氏:

ボブ・クルーと言いますと、日本ではもう圧倒的にフォーシーズンズのプロデューサー・ソングライターとしての知名度が圧倒的ですが。

それだけで、やってる訳ではありませんで。

それこそガールシンガー、ガールポップを初めとしまして、幾多の・・
ロックン・ロールもそうですが、幾多のヒットシングルがありますが。

60年代末期にも、大きなヒットがいくつもあります。
代表的なものがオリバーという男性シンガーが連続してたくさんヒットを出しました。
そのうちの1曲。

♪ Jean/Oliver

◎ エンディング 

達郎氏:

てわけで、3週間やって参りました。
ボブ・クルー追悼で棚つか。

ボブ・クルーやるのは日本では、ここだけです(笑)
世界でもそんなにないと思いますが(笑)

ほんとは、もっと緻密にですね、時系列とってやりたかったんですけども。
仕事がちょっと追われてまして、とても余裕がございませんが。
ボブ・クルーがアメリカの60年代を代表するプロデューサーでありソングライターであることは、明白でございます。

多くの幾多の業績を残しつつですね、ロックン・ロールの黄金時代を築いた偉人の一人でございます。

ご冥福をお祈り申し上げます。

来週はそういうわけで、また山下達郎ライブで棚からひとつかみ。
いろいろなライブ・・・
そんなに時間がない(笑)
ちょっとだけ(笑)
・・でございます。

12月21日、28日、最後の2週間は、竹内まりやさんと『年忘れ夫婦放談』でございます。
引き続き、宜しくお願い申し上げます。

ボブ・クルー追悼棚つか、最後は・・
これ、僕が一番気に入ってるボブ・クルーの歌でございますが。

1977年のアルバム「モチベーション」
これ、なんと!
プロデュースがジェリー・ウェクスラーとバリー・ベケットという・・・
マッスル・ショールズでレコーディングしてるという。

この振り幅の広さというか(笑)
すごいですが。

このアルバムの中に入っております「It Took A Long Time」という曲がありますが。
これはもともとラベルのですね「レディ・マーマレード」のヒットが出した時のアルバム「ナイトバーズ」という1974年のアルバムに入ってる曲を自分で取り上げて歌った・・

マッスル・ショールズでレコーディングで・・
ゴスペルのクワイアを入れた素晴らしい力作でございます。
これを最後にお聴きを頂きたいと思います。

♪ It Took A Long Time/Bob Crewe


今週のオンエア曲

14:06 踊ろよ、フィッシュ/山下達郎
14:11 Dusty/The Rag Dolls
14:15 Watch Where You Walk/Frankie Valli
14:19 People Will Talk/The Calender Girls
14:24 One More Tear/Bob Crew
14:28 Time For You And Me/The Bob Crew Generation
14:37 Jean/Oliver
14:42 It Took A Long Time/Bob Crewe

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DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2014年10月19日『ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみPart 2』

秋晴れの良い天気が続いています。
10/18(土)は、KANさん「弾き語りばったり #19 今ここでエンジンさえ掛かれば」ツアー初日に足を運びました。
キャパ270人のアットホームなピアノ弾き語りライブ、洒落のきいた楽しい時間でした。
20141018155416.jpg

来週のサンソン「山下達郎ライブ特集」です!
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

早いものでございまして10月も後半になって参りました。

ようやく、番組が直近で追いつきました。
今年は、二月ちょっと、二月半ほどの期間のツアーでござました。

マニアックツアー、10月8日の大阪フェスティバルホールでホールツアーはめでたく千秋楽を迎えることができました。
その2日後の10日に、名古屋のボトムラインでライブハウスやりました。

もう早いもので、そこから10日近く経っております。
もう、遥か昔のようなことに、思えて参りまして。
この1週間、曲書きで、またスタジオでウンウンやっておりました。

でも、ようやく声が戻ってきました(笑)
声が枯れてない(笑)

ツアーの真っ最中ですと、声も枯れて、低音が響いてですね。
だんだん低音がローカット気味になってきて、普通のいつもの声になっております。

滑舌しますが、声が枯れてないので聴き苦しくはないと思います。
ようやくアレでございます。

だいたい、だけど千秋楽終わったすぐの番組がですね、前倒しで録っているので全然リアリティがございませんでしたが。

今年はマニアックツアーで、シングルヒット、一曲もやらないという。
変なツアーでございましたけれども。
沢山のお客様にお出で頂きまして、おかげ様でいつもに増してご好評頂きましてですね(笑)

ホット胸をなでおろしております。

お越しいただきました皆様、心より御礼申し上げます。
また来年・・
来年はライブでも申し上げましたが、デビュー40周年を迎えますので、来年は楽しく明るくやってみたいと思います。

引き続き、竹内まりやさんのツアーが始まりますので、それのリハーサルがもうすぐ始まります。

曲書きの仕事が終わりましたら、今度は譜面書きで、竹内まりやさんのリハーサルの譜面書きが始まります。

今年はもう、とにかく忙しい、忙しいで・・
どこにも行けません。
スタジオと家の往復でございます。

でも、またスタジオに入りましたのでウォーキングを始めております。
また汗かいて、頑張ってやりたいと思っております。

ようやく番組が、季節のアレに追いついて参りました。
だいぶ涼しくなって参りました、東京も。

秋の長雨といいましょかですね、雨がたくさん降って、またからっと秋晴れに晴れて。
それが繰り返して・・

天気予報見ますと、また明日、明後日くらいからですね全国的に、また雨のところが増えてくるような予報でございますが。

最近は気象庁もなんかこう、すごく・・
様子を伺いながらですね、予報でございましてですね。
たいへんでございます。

台風だったので、しょうがないと思います。

てなわけで、先週、ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ。
丁度、ジャージー・ボーイズが映画で公開されておりますので、タイムリーというか、そういう時に亡くなっちゃうというのも、なんですけれども。

先週は「ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ」ですが、先週申し上げましたがボブ・クルーってのは、作品数が目茶苦茶多い。
プロデューサーとしても多いんですが、作家としてもですね、900曲くらいのものを誇っておりますので。

1週や2週じゃ、とても間に合いません。
で、当然2週間やろうと思って、今週、どんなのかけようかなと思いましたらですね。

どうせだったら、少しですね・・・
ツアーも一段落したところでもありますし。
ちょっと、凝ったプログラムにしようと思ったんですが、注文したお皿が来ないんですよ(笑)、まだ(笑)

なので、今日はちょっと、目論んでいたものとはちょっと違うんですが、それでも結構、ボブ・クルーの追悼で、日本でこういうプログラムがないな、というくらいのものに、なっております。

先週に引き続きまして「ボブ・クルー追悼・・・」ほんとは「特集」にしたいんですが、実はお尻から始めましたものですから、資料のあたりとか、お皿の揃えとか、綿密なものができませんので・・・

あくまで「棚からひとつかみ」
マイフェイバリット・ボブ・クルーでございます。
先週に引き続きまして、今日もお届けを致したいと思います。

久しぶりで、サンソンらしいプログラムでございます。

日曜日の午後のひととき、今日は素敵なオールディーズソングでボブ・クルーの至極の名曲がたくさん登場致します。

今日も最高の選曲と最高の音質でお届けを致します山下達郎サンデーソングブック。

ツアーが終わったばっかりでございますので、秋・・こんなのは如何でしょうか。


♪ ジャングル・スウィング/山下達郎

~ CM ~

♪ Funny Face/The 4 Seasons

♪ Jerry(I'm Your Sherry)/Tracey Dey

♪ Silence Is Golden/The Tremeloes

♪ The Sun Ain't Gonna Shine Anymore/The Walker Brothers

♪ Lady Marmalade/The Eleventh Hour

~ CM ~


◎来週 

達郎氏:

先週に引き続きまして『ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみPart2』でお届けしてますが。
全然、舐めた程度です。
もう、焼け石に水!

もう1週やっちゃおうかな・・

まだですね、ボブ・クルーはシンガーとしても結構作品たくさん残しておりまして。
あと、ボブ・クルー・ジェネレーションって自分のプロジェクトがありまして。
自分で歌ってるやつも結構なかなかいいんですよね。
このひとイケメンなので。

あとレアもの。
結構家にありますので、もう1週やろうかなと思いますが。

来週、10月26日はですね、得意の聴取率週間でございます。

ですので、何かやってくれと。
ライブが終わりましたので、じゃ、ライブで「棚つか」か・・・

「山下達郎ライブで棚つか」
もう、あんちょくで。

でも、今年のライブのミックスはまだ、あのぉ・・・全然やれる時間がありませんので。
今までやったやつからピックアップして。

PAアウトでよろしければ、なんかやってみたいと思いますが、来週は「山下達郎ライブで棚からひとつかみ」

ですので、11月入りましてから、もう1回ボブ・クルー、やってみたいと思います。

◎クリュー 

達郎氏:

最近はボブ・クルーですが、昔、70年代、80年代まではボブ・クリューで・・・
どってでも、いいんです、そんなもん!

クルーですからね。
リュ・・も入っているような感じがするという・・
で、クリューと・・
そういうアレでございます。

おじさんはクリューという時代が長かったのでクリューと言ってしまいますが。
最近は「クルー」と言うのが正しいとかですね・・

グレアムかグラハムかとか、よくありますが、そういう話。


◎ジャージー・ボーイズ 

達郎氏:

ようやくジャージー・ボーイズ観てくることができました。

オリジナル・キャストの人がフランキー・バリ役やっておりますがですね。
ミュージカルと近いものがありますが。

でも、ああいう音楽映画ってのはですね、完全に歴史の、そのもの忠実になぞってるものではないので。
若干のフィクションがありますので。

えぇ・・それは、あらかじめお含みおき頂いてご覧になるのが宜しいかと思います。
でも、いい映画でした。

♪ Swearin' To God/Frankie Valli

◎ エンディング 

達郎氏:

今日は、後半は長いやつ、一発いって今日はおしまいにしようと。

これ、むかーしかけた事があります。
ロングバージョン特集なんていうですね。

なかなかこれ、10分近くありますので(笑)
なかなかラジオでかけられないんですが。
こういう時じゃないと、かけられませんのでですね、もうこの際。

今日は、フランキー・バリ、「Swearin' To God」の、このロングバージョンをたっぷりお聴きを頂きましょう。


♪ Swearin' To God/Frankie Valli


今週のオンエア曲

14:05 ジャングル・スウィング/山下達郎
14:10 Funny Face/The 4 Seasons
14:14 Jerry(I'm Your Sherry)/Tracey Dey
14:18 Silence Is Golden/The Tremeloes
14:21 The Sun Ain't Gonna Shine Anymore/The Walker Brothers
14:26 Lady Marmalade/The Eleventh Hour
14:37 Swearin' To God/Frankie Valli

DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2014年10月12日『ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ』

長崎は10月7日、8日、9日に長崎の氏神「諏訪神社」の秋季大祭「長崎くんち」が好天に恵まれて開催されました。
そして日曜日夜から台風で大荒の天気になりそうです。
浜の町龍踊_20141009_004


今日のサンソン、映画館の座席位置は一番後ろという話、納得しました。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

10月の中旬でございますが、また体育の日のハッピーマンデーでございます。
また3連休でございます。

月に1回は3連休があって、いいですね、ほんとに。
大丈夫なのかなって気がしますけど。

まだ休日を増やそうなんて、計画やってるそうですが、大丈夫ですかね・・・

どんどん、それで何かこう・・・増えてくと、何か休日の方が多くなったりして。
どうするんでしょうね。

そんな事、ブツブツここで言ってもしょうがないんですが。

でも、お天気の伺いは、まだ全然できません。
圧倒的に今回、前倒しでやっておりましてですね。

おかげ様で、今年のツアー、マニアックツアー、無事に終了してるはずなんですが(笑)
それすら申し上げる事ができないという。

実を言いますと、島根から始まって大阪のフェスティバルホール、そして名古屋のボトムラインで終了するまでですね、東京に帰れません!

10泊11日でございます。
今回のツアーで一番長いんですけども。
ま、10泊くらいだったら、いつもやってるので、あれなんですが。

今まで人生で一番長かったのは15泊16日ってのが・・・
すごいなと思ってましたけども、ハウンドドックなんて36泊37日ってのがあるそうでですね。
そういう人たちに比べれば、まあ全然まだ可愛い。

ようやくこれで旅が一段落しまして、ちょっと曲書きの仕事が入ってきて、これから曲書きになる・・・
あんまり、休めません。

それが終わると、今度はまりやのライブのリハーサルが始まりますので。
今年いっぱいは、もう全然、どこにも行けません。
今年1年は、外国にも一度も出られませんでした。

おかげ様で忙しいことは良いことなんですが。
ちょっとなんか、こう・・・
番組の方が、特集をやりたいと、ウズウズしてるんですが。
なかなかレコードを聴くのも、ままならない(笑)

で、そんな事をブツブツ申し上げておりましたらですね、ボブ・クルーが9月11日に亡くなりまして、享年83歳。
なので、じゃあ今日はボブ・クルー追悼、いってみようかと。

でも特集を、というまで緻密にできませんので。
『ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ』

なんですが、ボブ・クルーっていうのは、とにかく作品が目茶苦茶多い人なので。
とても、撫でるどころじゃありません!
指先でちょっと、こするくらい・・アレしかできません。

でも、ボブ・クルーはほんとに、60年代から80年代まで、ヒットを出し続けた大プロデューサーでございますのでですね。
ボブ・クルー、追悼してみようか、と。

今日は『ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ』
皆さんご存知の曲がたくさん出てまいります。

山下達郎サンデーソングブック、今日も日曜日の午後のひととき、三連休の真ん中でございますが、素敵なオールディーズソングでお楽しみを頂きます。
今日はボブ・クルーの手がけた作品、名曲の数々が登場致します。

今日も最高の選曲と最高の音質でお届けを致します山下達郎サンデーソングブック。

秋、深くなってきた、はずでございます。
・・そこにいないヤツが言うので(笑)
もっとらしく申し上げますが(笑)
秋になってるはずでございます(笑)

なので、そろそろこの曲かな、と。
私の1985年のシングル「風の回廊」

♪ 風の回廊/山下達郎

~ CM ~

♪ Silhouettes/The Rays

◎まず今日の前半は 

達郎氏:

今日は、基本的にはボブ・クルーがプロデュースして、曲にも関わってる、作品にも関わってる、そういうものの縛りでお聴き頂きます。

まず今日の前半はボブ・クルーが作曲にも関わってプロデュースもしてる作品をお聴きを頂きましょう。

ボブ・クルー、1930年生まれですから昭和5年の生まれでございますが。
初めは歌手で、いろいろとやろうと思ったんですが、なかなか鳴かず飛ばずで。
裏方に、プロデューサー、ソングライターの道を歩み始めますが、一番最初に組んだ相手がフランク・スレイという人でありまして。

この人と組んで最初に出ました大ヒットが、今お聴きを頂きましたThe Rays、1957年全米3位のミリオンヒットとなりました「Silhouettes」という。

いわゆるドゥー・ワップソングでございますね。
これが1965年、ハーマンズ・ハーミッツで全米5位になりまして、リバイバルヒットしますが。

このレイズ、ハル・ミラーというボーカルの人ですが、この「Silhouettes」の大ヒットでボブ・クルーは、そうしたプロデューサー、ソングライターの道を歩み始めます。

50年代は、フランク・スレイとのコンビがずっと続きますが。
一番当てたのはフレディ・キャノン、ロックンロールシンガーでございますが。
この人の1959年の、今日は、私の一番好きなフレディ・キャノンの、この曲をお聴きを頂きましょう。

♪ Tallahassee Lassie/Freddy Cannon


◎60年代 

達郎氏:

このクルー、スレイコンビが50年代まで続きまして、60年代に入りますと、いよいよフォーシーズンズに関わって参ります。

ボブ・ゴーディオ、ボブ・クルー
クルー、ゴーディオのゴールデンコンビでフォーシーズンズが大当たりをしましてですね。
一世を風靡することになります。

何しろ、とにかく『ボブ・クルーで追悼で棚からひとつかみ』って言ったって、10曲かかりませんのでですね。
ボブ・クルーは作曲に関わってる作品が900曲を超えますので。

正直申し上げて、その大ヒットもありますけども、全然箸にも棒にもかからない曲もあります。
いわゆる、玉石混淆の・・それだけ作れば、そうですよね。
なので、そうした大ヒット曲ばっかりを今日はお聴きを頂くことになります。

フランキー・バリとフォーシーズンズ、シェリーから始めてもいいんですけど。
もう、こんな1時間じゃ、どうしようもありませんので。

私の一番好きな時代のフォーシーズンズの作品。

♪ Rag Doll/Frankie Valli & The 4 Seasons

♪ Save It For Me/Frankie Valli & The 4 Seasons

◎ジャージー・ボーイズ 

達郎氏:

ザ・フォーシーズンズ、1964年のベストテンヒット「Save It For Me」
映画『ジャージー・ボーイズ』も日本で封切られました。

まだ僕『ジャージー・ボーイズ』観てないんですよね。
観に行く暇がない(笑)
スクリーンで、あれ・・してるらしい。
観なきゃ!

封切館が少ないんですよね、東京は。
ほんとに、ああいう映画は人が入らないんでしょうかね。

お便り頂きまして、おじさんばっかりだって、いうアレが書いてありましたが。
当然でしょうね。

◎ボブ・クルーの作品 

達郎氏:

ボブ・クルーの作品は、ほんとに、あの・・・
CD化がすごく少ないんですよね。

フォーシーズンズも長いこと権利が複雑でですね、出なかったんですが。
ようやく最近、廉価版で出るようになりましたが、それもオリジナル・アルバムの内容が違うとか、そういう指摘もありますが。

結構やっぱり、きちっとしていない、というか。
そういものなので。
情報が足りないので、若い人のところに届かない、そういうようなアレですけども。

♪ Watch Out Sally/Diane Renay

~ CM ~

◎来週 

達郎氏:

とても1周間じゃ無理ですね、これ(笑)
もう1週やりましょうかね。

今日はボブ・クルーの、ほんとのプロデュース作業、それからソングライター作業を中心にやっておりますが、来週はもうちょっと拡げて、レア・アイテム。

それから他人がカバーしたボブ・クルー作品。
結構、それでも大ヒット作品がたくさんありますのでですね。
そういうようなものも、入れつつ。

もう1週やってみたいと思います。


◎後半

達郎氏:

後半はボブ・クルーが曲を書いてないものですが、プロデューサーとして出したヒット・ソング、これを何曲か、お時間まで。

♪ California Nights/Lesley Gore

◎ダイノボイス、ニューボイス 

達郎氏:

ボブ・クルーはフォーシーズンズの相次ぐヒットに気を良くしましてですね、自分のレーベルを作ります。
ダイノボイス、ニューボイス

こういうところで制作されたレコードからも、やはり大ヒットがたくさん生まれます。
トイーズの「ラバーズ・コンチェルト」とかですね。
ダイアン・リネイの「ネイビー・ブルー」も、もちろんそうですが。

このレーベル、だいたい総じてですね、曲作りとかプロデュースも、ある時は人任せにしまして、自分はもうフォーシーズンズに専念しますが。

そんな中でですね、自分がプロデュースで全面的にやっていたグループが、Mitch Ryder & The Detroit Wheels。

ロックンロール好きなんですね、要するにね。
デトロイトのいわゆるクラブバンドでありますが。
ブルー・アイド・ソウル・グループでございますけれども。

たいへんに演奏力もあるグループで。
ボブ・クルーが全面的にプロデュースしまして、いくつかヒットソングが生まれましたが。
その中でも一番有名な、日本でもたいへんヒットしました、1966年全米4位まで上がりました。

♪ (Medley)Devil With A Blue Dress On~Good Golly Miss Molly/Mitch Ryder & The Detroit Wheels

◎ エンディング 

達郎氏:

この続きは、また来週。
引き続き『ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ』
私の好きなボブ・クルー!

お便り、お時間まで。

横浜市のS.Hさん

『先日、竹内まりやさんの「TRAD」を購入し、ライナーノーツを見ていましたところ、ベースの担当が記載されていない曲があります。

ベースパートはコンピューター・プログラミングに含まれているのでしょうか。
ドラムは別にドラム・プログラミングと記載されています。
教えてください』

その通りです。
コンピューター・プログラムの中です、ベースは。

江戸川区のT.Kさん

『達郎さんは曲をかけた後、時々「このひとは、歌うまい」とおっしゃいますが、達郎さんが言うところの「うまさ」とはどのようなところにあるのでしょうか。

ピッチコントロールは当然として、喜怒哀楽の感情表現の豊かさや、訴えかけてくるガッツの強さでしょうか。

女性では歌がうまいと思える人が多いように思いますが、特に男性ボーカリストで達郎さんが上手いと思われる人を、2,3例をあげて教えて頂けると嬉しいです。』

これ、随分前に頂いたハガキ、お便りですね。

歌が上手いと思うか、下手だと思うか、ひとそれぞれでありましてですね。
私が上手いと思う人と、あなたが上手いと思う人は違うかもしれませんし。

堪能するということでしょうね。

ピッチの良し悪しとか、そういうの、あんまり実は関係ないんですね。
フランスのシンガーなんかは、そんなにピッチ、よくなくてもですね、やっぱり情感がすごくある人は、ジャック・ブレルとかですね、ピエール・バルーとか、ああいう人は素晴らしい歌だと思いますし。

なんかこう、逆にピッチが完璧だからといって、なんかこう・・うるさいなとか、そういう人もいますしね。

私、世界で一番上手い男性ボーカリストと思うのは、ジェームス・ブラウンです。
昔からそうです。
今も変わりません。

またください。

札幌市のT.Hさん

『達郎さんは劇場で映画を観る時に座席はどの位置に座っていますか。
私は一番後ろの、やや右よりに座ります。

ちょうど目の高さにスクリーンの一番上が来るので、全体を見下ろる感じになります。
首が疲れないで長時間の鑑賞には楽です。』

すごいですね・・

私も同じです。
一番後ろですね。
首、疲れないですね(笑)ほんとに。

で、あのぉ・・後ろを気にしなくて済むという。
結構ツーですね、それってね。

というわけで今日はここまで。
この続きはまた来週。
ボブ・クルーといえば、この曲でしょうね、日本では。

♪ Can't Take My Eyes Off You/Frankie Valli


今週のオンエア曲

14:04 風の回廊/山下達郎
14:09 Silhouettes/The Rays
14:13 Tallahassee Lassie/Freddy Cannon
14:17 Rag Doll/Frankie Valli & The 4 Seasons
14:20 Save It For Me/Frankie Valli & The 4 Seasons
14:24 Watch Out Sally/Diane Renay
14:33 California Nights/Lesley Gore
14:37 (Medley)Devil With A Blue Dress On~Good Golly Miss Molly/Mitch Ryder & The Detroit Wheels
14:43 Can't Take My Eyes Off You/Frankie Valli
DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2014年01月26日『極私的、青山純追悼特集Part2』

長崎はお天気のよい日曜日でした。

今日のサンソン、書き起こしながら考えることの多い内容でした。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

山下達郎さん サンデーソングブック 2014年01月19日『極私的、青山純追悼特集 Part 1』は、こちら

◎ 冒頭

達郎氏:

もう1月最期の日曜日になってしまいました。

私、ツアーが終わりましてですね、年が明けまして、ちょっとのんびりできるかと思いきや・・・・

竹内まりやさんの、また、新曲が・・・
入って参りました。

今月いっぱいで締め切りでございます。
そろそろミックスダウン・・・の感じで・・・


これが終わりまして2月になると、じゃあ、ちょっと、ゆっくりできるのかなと思いましたら、また入って・・・

一体どうなってる。
仕事が頂けるだけ、ありがたいと思ってですね、頑張ってやっておりますが。

ちょっとスタジオ仕事がですね、夜更かしになってしまいましたが。
こういう時、風邪ひきやすいので、気をつけなきゃなりませんが。

全国的に、風邪インフルエンザ、それからノロウイルス、いろいろと蔓延してございます。
皆様、お体にはくれぐれも、お気をつけ下さい。

受験シーズンでございますので、受験生のみなさんも、くれぐれもお体、お大事に。

というわけで、先週に引き続きまして、先日お亡くなりになりましたドラマーの青山純さん・・・
そんな他人行儀じゃありません。青ちゃんでございますが。
私と80年代、90年代、ずーっと一緒にやって参りました。

青山君、亡くなってしまいました。
追悼特集・・・

身内なので、ほんとに、私的を通り越して『極私的、青山純追悼特集』
先週に引き続きまして、今週もお聴きを頂きます。

なるべく湿っぽくならないようにですね・・
彼のドラマー人生の上で私と一緒にやった数々の仕事の中からですね、私のお気に入りを聴いてい頂きまして、彼のドラマーとしての素晴らしさを味わって頂こうという企画でございます。

こういう時になりますとですね、色々なお便りが来まして。
レアなものをかけろとかですね、そうしたものがありますが。

特に、彼はミュージッシャンでもあり、ドラマーでありますのでですね。
彼の残した仕事、特にレコーディングの仕事、そうしたものをですね、きちんと真正面からご紹介することの方が彼の業績をきちっと把握して頂けるという・・ものだと思います。

ので、先週に引き続きまして今週もCDをで発売されているものを中心にお聴きを頂いております。

とにかくライブ、80年代、90年代の全公演、彼と一緒にやってまいりました。

たくさん・・・
思い出に残る作品がございますけども。

1989年に私が出しましたライブアルバム「JOY」に入っております。
竹内まりやの「プラスチック・ラブ」のカバー。

「プラスチック・ラブ」という曲はですね、青山純じゃないと、この感じが絶対出せないというですね。

彼のスタイルの中でも白眉の出来でございます。

更にまりやのバージョンよりもアップテンポでやっておりますので、神業と言っていいような(笑)プレイが聴かれます。

1986年の7月31日、中野サンプラザでのライブ。
アルバム「JOY」に収められております「プラスチック・ラブ」

♪ プラスチック・ラブ(LIVE/'86.7.31 中野サンプラザ) /山下達郎

~ CM ~

♪ BLOW /山下達郎


◎非常に演奏の難易度が高い・・ 

達郎氏:

山下達郎がお送りしていますサンデーソングブック。
先週に引き続きまして、先日亡くなりましたドラマーの青山純さんの追悼特集。
『極私的、青山純追悼特集』
今日はパート2でございます。

先週も、今週も、お聴き頂く全ての曲はですね、
青山純ドラム、そして伊藤広規ベースという、この二人のですねリズムセクションによる演奏でございます。

これに僕が加わりましてですね、3人で、ちょっと暇があれば練習スタジオに入りましてですね、パターンを練習をしておりました。

その結果ですね、出来たパターンを使いましてですね3人でレコーディングするという、スタジオに入りましてですね。

そういうものが80年代の中頃からですね、結構増えて参りました。

これもそうした曲でございます。
1992年のレコーディングでございます。
アメリカスカップというヨットレースのために書いた曲で、ヨットに合うサウンドはなにかという・・模索しておりましたら、このビートになりましたが。

非常に演奏の難易度が高いんですけども。
これは、青山君と伊藤広規のですね、二人でなければ演奏ができない。

このスピード感・・・
が、彼らの持ち味でございます。

2002年に、CD「レアリティーズ」にアルバム化されました「BLOW」でございます。
私、大好きな曲で。
なかなかライブでやる機会がありませんが、またやれたらと思っております。


◎ハイティーン・ブギ /近藤真彦 

達郎氏:

こう、お聴きを頂きますと、先週の前半にお聴きを頂きましたロックンロール、それからプログレ系、そうしたサウンドと全然違う音楽を演奏できる、このリズムセクションのですね、フレキシビリティと言いましょうかですね。

引き出しの多さというのが、驚愕を致しますが。

そうしたものなので、80年代からスタジオミュージシャンとしてですね、大活躍を始めます。
とにかく枚挙にいとまがありませんけども。

今日は、そういうのはかけません(笑)

この曲も、青山君と伊藤広規、そして難波弘之。
私のギター、そうしたリズムセクションでレコーディングされた曲です。

1982年の近藤真彦さんの「ハイティーン・ブギ」


♪ ハイティーン・ブギ /近藤真彦


私は、、ほとんとアイドルに曲を提供したことはないんですが、これは珍しいパターンでございます。

1982年の近藤真彦さんの「ハイティーン・ブギ」

昔から、このリードギターは誰だ?という質問をよく頂きまして。
お答えする機会がなかった・・・

これ、矢島 賢さん、有名な方ですが。
矢島 賢さんのリードギターでございます。


◎ゲット・バック・イン・ラブ /山下達郎

達郎氏:

青ちゃんは、本当に、色々なスタイルが出来る人ですが。

本人はですね、一番好きなのはバラードなんですね。
しかも、ほんとにリムショットで、静か~にやる。
そういうバラードを延々、やってるのが一番好きだという。

変わった人なんですけども(笑)

そうしたバラード関係でも、いかんなくテクニックが発揮されます。
こうした曲はもう、とにかく・・・

白眉です。

1988年の私のシングル「ゲット・バック・イン・ラブ」


♪ ゲット・バック・イン・ラブ /山下達郎

この時の青山くんは、SONARのドラムなんですが。
底が抜けてるヤツなので、ちょっとこう、いつもと違うチューニングの音が致します。


◎LOVELAND,ISLAND /山下達郎 

達郎氏:

先ほども申し上げましたみたいに、青山君と伊藤広規と私と、3人でですね、そうしたパターンを一生懸命練習した時代があります。

そんな中からですね、いろんな曲が出来、そんな中からヒットソングが沢山生まれることもありました。

ライド・オン・タイムのパターン
それから先週お聴きを頂きましたDAY DREAM
そうしたパターンミュージックのパターンは、3人でですね、アイデアを出し合って作って。

それに難波君があとから入ってきましてですね。
それから椎名君が入ってきて、ひとつの曲に出来上がるという、そういうようなシステムをずーっとやっておりました。

その時代の一番充実した時代が1980年からですね、80年代の中期にかけての諸作品でございますが。

中でも、そうしたものが一番、結晶として表れたのが、82年の私のアルバム「FOR YOU」というアルバムで」あります。

この中のこの曲は、ラテンフレーバーなんですけども。
キックのちょっとしたパターンの工夫。

それからベースの、ちょっとしたパターンの工夫。
そうした、いろいろな工夫を5人で考えて一つの曲にするという。

アレンジの原案は私ですけども、それに皆が少しづつ手を加えていって完成度が高くなっていくという、そうした良い時代でありました。

82年の「FOR YOU」から「LOVELAND,ISLAND」

♪ LOVELAND,ISLAND /山下達郎

レコーディングは81年に行われたものなので。
まだ、青ちゃん、24才!

驚くべき、テクニックでございます(笑)

アナログレコーディングの最高の時代であります。
個人的に言いますと、コーラスの距離感は、絶対今のデジタルでは、この質は出ません。

もう帰ってこない時代ですから、仕方ありません(笑)

先週、今週は・・
特に今週はですね、ベタな曲ばっかりですが。

いいんです!

今日は、青山純のドラムを聴いて頂く特集なので。
曲は聴かないで、ドラムだけ聴いてやって下さい。


~ CM ~

◎放送1100回を突破

達郎氏:

山下達郎がお送りしておりますサンデーソングブック。

先週、今週、2週間使いまして、先日お亡くなりになりましたドラマーの青山純さん、青ちゃんの追悼特集『極私的、青山純追悼特集』
お届けしております。

あんまり湿っぽくないようには、しておりますが、やっぱり曲を聴いてるとですね、しみじみとした感慨が沸き起こって参ります。

さて、私のこのサンデーソングブック。
昨年の11月10日にですね、放送1100回を突破いたしました。

本日の放送で、めでたく1111回。
一づくしを迎えることができました。

こっからまた、22年目に向かって躍進中でございます。
もうすぐ21年半を迎えます。

そこでリスナーの皆様の日頃のご愛顧に感謝しましてですねプレゼント用意してあります。

サンデーソングブックの新しいロゴが入った文庫本スタイルのスケジュール帳、これを50名の方にプレゼント致します。

2014年の4月の始まりになっておりますので、この春からお使い頂ける、いわゆる年度スケジュール帳というヤツでございます。

奮ってご応募下さい。
ご希望の方は

〒102-8080
東京FM 山下達郎サンデー・ソングブック、手帳のプレゼントの係

判るようにお書き下さい。

2月28日、金曜日まで、受付して参ります。
沢山のご応募、お待ち申し上げております。

今日は追悼特集なので、簡単ですが。
来週、また申し上げたいと思います。


◎ベスト・オブ・ザ・ベストプレイ

達郎氏:

さて、先ほど、青ちゃんがバラードが好きだという話をしました。
バラードかけようかとも思ったんですが・・・

やっぱり時間がだんだん無くなってきましたのでですね(笑)
ベスト・オブ・ザ・ベストプレイをお聞かせした方がいいだろうと。

いろいろと長いこと、聴いてきましたけども。
お次はライブレコーディングをお聴きを頂きますが。

まだ製品にはなっておりませんが、何回かサンソンでかけたことがあります。

1981年の12月28日、中野サンプラザでのライブ・バージョン。
まだ、ライブ始めたばっかりの時期であります。

「FOR YOU」の発売直前のライブであります。

従いまして5人ライブです。
次の「JOY2」に入れる予定でおりますけれども。

ここんとこ、しばらく番組でかけておりませんでしたが。
これはもう、この時代の5人のリズムセクションの演奏としてはベスト・オブ・ベストと言っていいようなですね。

もともと「イッツ・ア・ポッピン・タイム」というライブアルバムでレコーディングしていた曲ですけども。

その時のテイクよりも、こっちの方が、私は優れてると思います。

お久しぶりに番組で。
「ピンク・シャドウ」

♪ ピンク・シャドウ(LIVE/'81.12.28 中野サンプラザ)/山下達郎

もともとはブレッド・アンド・バターの曲ですが、それを私がカバーしました。
1981年12月28日、中野サンプラザでのライブレコーディングであります。

このツアーはEPOがトップのコーラスに参加してもらってますが、コーラスもとっても綺麗です。

◎日本を代表するトップドラマー 

達郎氏:

というわけで、2週間、青山純さんの追悼特集をやって参りましたが。

ほんとはもっと専門的なですね、スネアのチューニングの話とかですね・・・
ま、演奏スタイルの話とか・・・

もっと掘り下げて申し上げても良かったんですけれども、あくまで彼が演じた作品を中心に、ということでございます。

彼は左利きなんですが、普通の右利きと同じスタイルでドラミングをしますのでですね、
左が非常に強い人なので。

ライブをご覧になった方、よくご存知ですけども、カウベル叩きながらスネアを叩くという曲芸みたいな技をですね出来るのは、左利きならではであります。

野球部の出身なので、足腰が非常に強い。
小柄なんですけども、脚力が非常にあるので、ああいうキックが実現できたということであります。


ここ10年くらいですね、体の調子がいまいちだったので、私の3時間半のライブに体力的に、なかなか耐えられないので・・・

ここ10年間くらい、私のライブから遠ざかっておりました。

そういう事とは関係なしに、80年代、90年代、2000年代、日本を代表するトップドラマーであり続けました。

心より冥福をお祈り申し上げます。


◎演奏メンバー 

達郎氏:

今まですね、色々なお便り頂いているんですけども。

何度か、演奏メンバーを替えて参りました。

その度にですね、先週もちょっと申し上げましたが、スタッフにも反対されましたし、以前の方が良かったと保守的なお客さんも大勢いらっしゃいました。

現在ではですね、押しも押されぬトップドラマーであります青山純という人ですら、彼を私が起用した当初はですね、スタッフや聴衆から、なぜそんな無名のミュージシャンを使うのかと反対されたり・・・攻撃されたりもしました。

お客さんの中には、文句を言ってですね、それ以来来なくなるという方もいらっしゃいました。

同じような事が何度か繰り返されて現在に至っております。

今も、そうした情勢が、あまり変わりありません。

ボブ・ディランの『ノー・ディレクション・ホーム』という映画を観るまでもなくですね、芸事に対してのお客さんの保守性というのは、大昔から存在しました。

それは、まあ、芸事というのは、観る側にとっては自分の歴史の投影、自分史ですね、自分史の投影、自分史の対象化、そうした結果であります。

歌舞伎とか伝統芸能、落語なんかの世界ですとですね、必ず先代は良かった、と。
お前の芸なんて、先代に比べれば・・・という

そういう昔はよかったというですね・・・
まさに自分史の反映としての芸事の評価というのが、昔からございます。

ですが、古い世代というのは新しい世代に対する寛容さというのを常に持っていなければならないと、僕は常に考えております。

若い世代がですね、いつの時代も続々と生まれて来ます。

我々古い世代は、それらの若い新しい才能を見出して、抜擢し、助けて、陽の当たる場所に引っ張り出してあげなければいけません。

しかるに、多くの業界人、それから耳の肥えた聴衆とか、お客さんですらもですね、自分に馴染みのある、自分たちにとっての、すなわち自分史の反映としてのですね、一流、有名ミュージシャン、そうしたブランドを金科玉条と崇めまして・・・

『昔はよかった』
『俺達の時代はよかった』
『それに引き換え、今の若いものは・・・』

しばしば、そういう事を口にします。

えぇ・・・私のライブに関しましても、ここ10年間青山君がいませんので「そんな青山純がいないライブなんて」という方がですね、少なからずおられるという・・

私、よーく承知しております。
別に、そういう方々にですね、再び来ていただこうとは思いませんがですね。

ただひとつはっきりさせて、おかなければならないことは、今まで私を手伝ってもらったドラマー、上原裕、村上秀一、そして青山純、そして現在のパートナーであります小笠原拓海という、皆優れて卓越したドラマーであります。

他にもスタジオやライブで縁のあった林立夫さん、高橋幸宏さん、知己ではないけれども最近ですと吉田佳史さんとか、玉田豊夢さんとか、素晴らしいドラマーが今も昔も沢山存在します!

彼ら一人一の誰もが、それぞれにプレイヤーとしての個性や特殊性というのを有しておりまして。

それらはもとよりですね、優劣の比較対象にはならないものであります。

したがってファンのひいき、あるいはひいきの引き倒し・・・
何度も申し上げております自分史の反映・・・
そうした次元でのですね、誰が誰より優れてるとか、劣っているとかいう、そうした無意味な評論家ごっごはもう、もとより私はなんの興味も持っておりません。

友達の死というのは、たいへんに悲しいし、残念な現実ですけれども。
それでも我々は生きていかなければならないし、音楽を続けていかなければなりません。

青山純の数多の名演というのはしっかり記録に残されております。
残されたものは、去っていった人々のですね、思いを受け継ぎながら音楽を続けていかなければならないと思っています。


◎大滝詠一さん 

達郎氏:

近いうちに大瀧さんの追悼特集も企画する予定でおりますけれども。

大瀧さんが亡くなってから後ですね「番組宛に早く追悼特集をやれ」とかですね、「追悼特集は誰も知らないレアアイテムを沢山かけろ」とかですね、「最低半年はやれ」と、そういうような類のハガキが少なからず舞い込んで参ります。

ツイッター等のネットでも、私そういうの興味ありませんので見ませんけども、そういう発言があると聞きます。

そうしたファンとかマニアとかおっしゃる人々のですね、ある意味でのそうした独善性というのものを大瀧さんが最も忌み嫌ったものでありました。

親とか兄弟の関係を他人に説明できないように、僕と青山君、僕と大瀧さん、そうした個人的関係は第三者に説明できるものではないし、説明したいとも思いません。

したがって追悼特集の迅速性とか密度とかいうものに、私はもとより全く関心がございません。

そこのところ、あらかじめご了承頂きたいと思います。

時期が来たら、大瀧さんの追悼特集、やってみたいと思います。


◎メリー・ゴー・ラウンド 

達郎氏:

というわけで長くなってしまいましたが、青山純追悼特集。
『極私的、青山純追悼特集』2パートでお届けしました。


心よりご冥福をお祈り申し上げます。

今日の最後は1985年2月24日、神奈川県立県民大ホールの私のライブ。
丁度、ビッグウェーブのツアーでございますが。
そこの千秋楽。

ライブアルバムJOYに収められております「メリー・ゴー・ラウンド」の青山純と伊藤広規のソロバトルのところだけ、ピックアップしてお聴きを頂きます。

先ほど申し上げましたですね、左利きならではのですね、カウベルのトリックプレーが堪能できるドラムソロです。


♪ メリー・ゴー・ラウンド(LIVE/'85.2.24 神奈川県立県民大ホール)/青山純&伊藤広規

オンエア曲

14:03 プラスチック・ラブ(LIVE/'86.7.31 中野サンプラザ) /山下達郎
14:10 BLOW /山下達郎
14:16 ハイティーン・ブギ /近藤真彦
14:20 ゲット・バック・イン・ラブ /山下達郎
14:25 LOVELAND,ISLAND /山下達郎
14:31 ピンク・シャドウ(LIVE/'81.12.28 中野サンプラザ)山下達郎
14:42 メリー・ゴー・ラウンド(LIVE/'85.2.24 神奈川県立県民大ホール)/青山純&伊藤広規



テーマ : FMラジオ - ジャンル : テレビ・ラジオ

DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2014年01月19日『極私的、青山純追悼特集 Part 1』

長崎市内、日曜日は気温も上がり日中は10度くらいになりました。
おひさまが気持ち良い一日でした。

今週と来週のサンソンは、青山純さんの追悼特集。
彼の気持ち良いドラムは、しっかりした基礎と天性のタイム感、ビート感があるからですね。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

山下達郎さん サンデーソングブック 2014年01月26日『極私的、青山純追悼特集Part2』は、こちら

◎ 冒頭

達郎氏:

ツアーが終わりましてですね、ひと月たちました。
ようやく声が、普通に戻って参りました。

この何ヶ月間、ずっとガラガラ声でですね(笑)。
お聞き苦しい声で、お届けして参りましたが。

本日、1月19日、今年最初の収録でございます。

先週、先々週は、昨年、前倒しで収録しております。
年が明けまして2014年になりました。

今年も変わらずご愛顧何卒宜しくお願い申し上げます。
今年もサンデーソングブック、いろいろと頑張ってやってみたいと思っております。

今日は1110回目のサンデーソングブックでございます。

今日はセンター試験。
昨日、今日でございますね。
沢山の高校生の若者が受験に臨んでおります。

雪が降っているとの情報もございます。
どうぞ、お体気をつけて、風邪ひかないように頑張って下さい。

人生、何回か、そうしたトライ、チャレンジ、そういうものがあります。

いい結果が出ることをお祈り申し上げております。

さて、今年に入ってからですね最初の収録でございますけれども。
先週も、先々週も申し上げておりますけれども、12月3日にドラマーの青山純さんが亡くなりました。

享年56才でございました。

青山くん、僕ら"青ちゃん,青ちゃん”と言っておりますけれども。
私・・・特に80年代のほとんどのレコーディングと、それから全てのライブを青山純と一緒にやって参りました。

まったくもう、ほんとに身内なような人間でございます。

彼が若い時から、ずーっと一緒にやってきましたがですね。
たいへん残念なことですが・・・

最近は、ほんとにそうした訃報が相次いでおります。

大瀧詠一さんもですね、突然お亡くなりになりました。
私もそうした年になってきたのかなと、感慨もございます。

去年もアラン・オデイ、佐藤博さん、岩谷時子さん、いろいろな追悼特集をやって参りましたけれども。

青ちゃんは、言ってみれば身内なので。
そうした、こう俯瞰的な特集みたいなことはできません。

従いまして、今週、来週、青山純追悼特集でございますが、ほんとに・・・
私的な・・・
私的な、を通り越して極私的な追悼特集であります。

一般的な青山純像といいうのは80年代、90年代を代表するスタジオミュージシャン、そして大変なテクニシャンでありまして。

いろいろな仕事を、スタジオそれからステージ、手掛けているという、そうした印象をお持ちの方と思いますが、私は、ほんとに彼のスタート時点からずーっと一緒にやってる人間でございますのでですね・・・

ちょっと、彼のドラマーとしての、音楽家としてのですね、僕の見解というのは一般的な評価とは、ちょっと違うものがあります。

そうしたものを、ほとんど今まで語る事ありませんでしたけど・・

青ちゃんが亡くなってしまいましたので、今週、来週、2週間、彼の追悼をやることで、そうした、私が感じる青山純という一人の演奏家の・・・
なんて言いましょうかですね・・・

想い出というのを語りつつ、彼の業績と、それから彼の冥福を祈ろうという企画でございます。
今週、来週2週間『極私的、青山純追悼特集』と題しまして、ほとんど私の作品、それから私のプロデュースした作品、そういうようなものを中心にお届けをしたいと思います。

年始からですね、湿っぽいものになりますが。
でも彼はミュージシャンなので、音楽家としての彼の足取り、特に自分のパートナーとしての、彼のドラマー人生をですね、僕が語ってあげることで、少しでも彼の業績を偲べればと・・・いう企画でございます。

あくまで音楽的な内容でございます。

日曜日の午後のひととき、ちょっと湿っぽいアレですけれども音楽は掛け値なしで彼の素晴らしいドラムをお楽しみいただきます。

山下達郎サンデーソングブック『極私的、青山純追悼特集 Part1』でございます。

1980年に、彼と一緒に仕事をするようになりました。

それまでも、色々な人とやっていたんですけども、彼が、いわゆるメジャーフィールドでですね本格的に活動をするきっかけになりましたのが、私との仕事が最初でございます。

1980年の5月1日に出しましたこの1枚が、青山純のレコーディング、私とのレコーディングの最初の作品であります。

「RIDE ON TIME」

♪ RIDE ON TIME /山下達郎

~ CM ~

◎ふとしたきっかけで 

達郎氏:

そういうわけで、先月の12月3日に亡くなってしまいました青山純さん。
日本を代表するドラマーでありますが。

彼の追悼特集、今週と来週の2週間、お届けします。

最近は追悼特集が多いんですけれども・・・
番組の冒頭でも申し上げましたみたいに、青ちゃんは僕のほんとに身内と言っていい存在でしたので。

ほんとにパーソナルなですね、追悼特集です。
『極私的 青山純追悼特集』と名づけました。

青山君は、東京は世田谷の生まれであります。

杉真理さんが、青ちゃんのお兄さんと学校の同級生でありましてですね。
その関係で、杉君が青山君と、杉君のバンドで青山君が叩いていたという。

その時代に私の奥さんの竹内まりやが、杉君の後輩でありますので、それに参加したという、そういうような経歴もありますが。

青山くんは高校時代からドラムを、ちゃんとしたアカデミックな教育を受けた人であります。

プロになって、伊藤広規というベースと出会いましてですね。
佐藤博さん、織田哲郎さん、鳥山雄司さん、北島健二さん・・・
いろいろなミュージシャンと交流を深める中で、だんだんプロの道へ入っていきます。

ふとしたきかっけで、私と出会うことになりまして。
青山純、伊藤広規というリズムセクションでですね、1979年の終わりからライブ活動を始めまして、その後、ほとんどのレコーディングを彼らに頼むことになっていきますが。


◎恐ろしいテクニックを持ってる人 

達郎氏:

とにかく上手いドラマーでして。

一番最初に会った時が二十二、三であります。
私が二十六、七の時であります。

テクニックだけでなくてですね、だいたい今の青山純というスタジオミュージシャン、それからステージでも活躍してますが、だいたいこう80年代的な意味で言いますとですね、
フュージョン系、あとはいわゆる日本のJポップのスタジオミュージシャンという意味合いが、印象がありますが。

僕が思ってる青山純はジャズのエッセンスが殆ど無い人で、いわゆるロックドラマーであります。

特にブリティッシュ・ロックから入ってきましたので、ハードロック、プログレッシブ・ロック、たとえばジョーンボーナムとかですね、そうした人に非常に影響を受けたドラムのチューニングで、やってる人でありました。

その上に、ちゃんとしたドラムの教育がありますので、恐ろしいテクニックを持ってる人でありまして。


◎ Drive Me Crazy/水口晴幸

達郎氏:

「RIDE ON TIME」という曲が、初めて私にとっての、彼とのレコーディングでありましたけれども。

その同じ年、1980年にですね、水口晴幸さんというクールスのボーカルがソロになりまして、そのアルバムを1枚プロデュースしたことがあります。

その大部分をですね、青山純、伊藤広規、難波弘之、そして椎名和夫というですね、僕の当時のリズムセクションでレコーディングを致しましたが。

このアルバムが、私の「RIDE ON TIME」のアルバムより前に出ましてですね。
このアルバムで初めて彼とスタジオをですね、がっぷり四つでやりましたが。

こーのテクニックの素晴らしさっていうのは、ありません!

今でも、これが鮮烈に印象に残っております。
1980年5月21日に発売になりました水口晴幸さんのソロアルバム「BLACK or WHITE」のA面の一曲目に入っております。

これは筒美京平さんの曲に水口晴幸さんが詩を付けた、これがドラム青山純、ベース伊藤広規、ギター椎名和夫、そしてキーボード難波弘之というこの4人編成でございますが。

この初め、イントロから始まりましてエンディングのフェードアウトいくまでの、このドラムのですね、あらゆるテクニックといいましょうかですね、パッセージの素晴らしさ!

これはもう、この人は凄いなと(笑)思いました。

時に青山純、二十三歳の演奏です。

♪ Drive Me Crazy/水口晴幸

1980年の水口晴幸さんのアルバム「BLACK or WHITE」から「Drive Me Crazy」
私の編曲そしてプロデュースの作品でありますが。

このアルバムは、ちょっと私のプロデュース作品なんで、若干オーバープロデュースの気がありますけれども。

それでも演奏は言うことがありません。

特にこの一曲目の「Drive Me Crazy」
間奏から、それからフェードアウトにかけての、あの青山君のスネアのロールのパッセージの見事さといったら、ありません!

もちろんクリックなんてありません!
全員、手作業であります。

エンディングの難波君のシンセのアレもシーケンサーではありません。
手弾きです。全部。

凄い時代でございました(笑)

私も中学高校とパーカッションやっていたのでですね、ドラマーの上手い下手というのは、ほんとに良く判ってるつもりですが。

青山君の、当時はほんとにショッキングでありました。

◎渇きの海 /難波弘之 

達郎氏:

とにかく先ほども申し上げましたみたいに、当時の日本のスタジオ・ミュージシャンというのはですね、どちらかというとジャズ系のミュージシャンがほとんどでありました。

フュージョン、AORなんて言葉がですね出かけた時代でありますが。
青山君は、そういう中でですね、超ロックンロールなドラマーでありました。

ロックベーシック、ほとんどジャズのテイストを感じさせないドラムでありました。
特にこうしたロックンロール、それからプログレ系の演奏は、もう白眉のものがあります。

そうしたものの代表的な一枚。
1981年、難波弘之さんのソロアルバム「PARTY TONIGHT」

これは伊藤広規、青山純、難波弘之、トリオの演奏でございます。
これもプログレとロックとした見事なインストロメンタルであります。

♪ 渇きの海 /難波弘之

私、マヌケでトリオなんて申しましたがカルテットですね。
北島健二さんのギターでございます。

見事なギター・ソロでございます。

エンディングに近くなりまして、ダブルバスになります。
ダ・タタタタタ・・・とキックがアレしますが。

でもダブルバスじゃないんです。実は。

普通に8分音符を打ったあとにですね、後かぶせにウラを入れるというですね
16のウラを入れるという超絶的なテクニックでやっております。

しかもダイナミックスが全く狂わないというですね。
これがまた・・・
ほんとに上手いです(笑)
この時代の・・ほんとに(笑)

たいしたもん!

◎知的なドラマー 

達郎氏:

2曲聴いただけで、今の青山純さんのですねイメージ、スタジオ・ミュージシャンとしてのイメージと随分違うと思いますが。

こういうものがルーツです。

こうしたものがルーツで、こっから16ビートに行きましたので、非常にこう重たい16ビートを作れる人であります。

しかも東京の世田谷で育った人なので・・・
どこか知的なところがあります。
今の難波君のトラックにしましても、先ほどのロックンロールにしましてもですね・・・

どこか知的な感じが・・
そこがまたいいところでございますが。


◎アンフィシアターの夜 /竹内まりや 

達郎氏:

次の曲もそうした魅力が十二分に発揮されております。

竹内まりや、1984年、復帰第一作のアルバム「バラエティ」の中に入っております。
お馴染み「アンフィシアターの夜」

♪ アンフィシアターの夜 /竹内まりや

これは、青山純ドラムス、伊藤広規ベース、私が左のギターで右のギターは松浦善博さん、サザンロックの名手でございます。
キーボードが中西康晴さん、ウワモノは関西勢が入っております。



◎Guilty /鈴木雅之 

達郎氏:

こうしたいわゆるロックンロールな感じからですね、だんだん、だんだん70年代に入って彼はリズム・アンド・ブルース的なものに興味が出てきまして。

例えば佐藤博さんとかですね、そういう人たちの影響で、そういうものを志向するようになります。

R&B的なものを演奏しましても、彼のそうしたロックンロールなテイストがありますので、重い16ビートと言いましょうかですね・・・

そういうものが彼の持ち味となっていきます。

そうしたものの、私と一緒にやった典型的な一作。
1988年、鈴木雅之さんのアルバムに曲を提供致しまして。
プロデュースもしております「Radio Days」

彼のソロ、セカンドアルバムに入っております、私、大好きな曲でありますが。
これは青山純ドラムス、伊藤広規ベース、私のギターに、リードギターは大村憲司さん。

難波弘之キーボード、お馴染みのメンバーでございます。

♪ Guilty /鈴木雅之


◎チューニングが重くて 

達郎氏:

こうしたR&B的なものを演奏をするには、すごく重いドラムなんですけれども。
言ってみればジョン・ボーナムとかですね、カーマイン・アピス、ああいう人たちがですね、やっぱりR&Bが好きなんですけれども、チューニングがすごく重くてですね。

結果的にツェッペリンとかですねヴァニラ・ファッジ、ベック・ボガート&アピス、カクタス、ああいうものになっていくという。

そういうようなものに青山君のドラム、近いものに、この時期はあります。

そういう訳で本日の山下達郎サンデーソングブック、先日お亡くなりになりましたドラマーの青山純さんの追悼特集をやっております。
『極私的 青山純追悼特集』

お知らせです。

~ CM ~

◎来週・・・ 

達郎氏:

山下達郎がお送りしておりますサンデーソングブック
本日は、先日お亡くなりになりましたドラマーの青山純さん・・・

まあ、青ちゃんでございますが・・・

私の80年代、90年代、ほとんど全てのレコーディングと、それからライブを一緒にやってもらったパートナーでございますが。

56才、あまりにも早過ぎる・・・
急死でございます。

本日と来週は、そういうわけで青山純、追悼特集。

いつも割りと私的なんですが、今回は益々私的な『極私的 青山純追悼特集』と題しまして来週も引き続きお届けを致します。

2月に入りましたら、また皆さんのお便りに助けられましてですね、リクエスト等、お応えしたいと思います。

先日申し上げましたが、1年終わりまして新年になりますと、だいたいお便り一回リセットさせて頂いております。

新たに、またリクエスト、お便り沢山お待ち申し上げております。
皆様のお便りとリクエストで助けられて、サンデーソングブック、長寿番組になっております。

〒102-8080
東京FM 山下達郎サンデー・ソングブックの係

宜しくお願い申し上げます。


◎SONOR vs. Pearl

達郎氏:

さて、青山純さんと言いますとですね、彼の使ってるドラムのセット、SONOR というですねドイツ製の、えらい重い音がするドラムセットでお馴染みでありますが。

僕が青ちゃんと一番最初に始めた時は、彼はPearlのドラムを使っておりました。

でもPearlのドラム、基本的に重さは全然変わらない。
それはビート感でございますけれども。
今日の一番最初にお聴きを頂きました「RIDE ON TIME」、それから水口晴幸さんの作品、こうしたものはPearlで叩いておりますが。

後のSONORとそんなに遜色がないのは、彼のビート感のですね、タイム・・・の賜物でございます。

「RIDE ON TIME」「FOR YOU」のアルバムまでは全てPearlで演奏しております。

僕はこの時代の音色が非常に好きで。
ある意味ではSONOR よりもこの時代の方がですね、青山純らしいプレイかなと・・・
いうのが、一番最初からやってきた人間なので、そう思います。


DAYDREAM/山下達郎 

達郎氏:

「RIDE ON TIME」1980年のアルバム、僕がとりわけ彼のプレイで好きなヤツ。
「DAYDREAM」

♪ DAYDREAM/山下達郎

ドラムス青山純、
ベース伊藤広規
ギター椎名和夫と私
キーボード難波弘之
5リズムでございます。

トロンボーンソロは向井滋春さん。
向井さんも、この時代、二十代だったですね・・・

なかなか・・

日本を代表するリズム・セクション 

達郎氏:

1980年から、この5人のセクションで始めましたが。
特に青山君は、パートナーが伊藤広規という・・・

青山純、伊藤広規というこの二人のリズム・セクション、これがまあ1980年代からですね日本を代表するリズム・セクションに成長していくわけですけども。

その一番取っ掛かりでございました。

でも、彼らを一番最初に僕が起用した時はですね、スタッフも、それから聴衆の多くもですね、そんな無名なミュージシャン、どうして使うんだというですね、反対それから抗議・・・

そういうものが、ありました。
今から考えれば嘘みたいな話ですけれどもですね。

なかなか世の中というのはですね、そうした有名性とかブランド性とか、そういうものをですね金科玉条として崇めるという、そういう時代は、いつでもそうした時代があります。

そんな中で、青山君も伊藤広規もですね成長していくわけでありますが。
この続きは、また来週お聴きを頂きたいと思います。


◎ エンディング 

達郎氏:

『極私的 青山純 追悼特集』
来週はそのパート2をお届けします。

今日の前半にお聴きを頂きましたみたいに、青山君は、元々はブリティッシュ・ロックを中心とするですね、どちらかというとハードロック、ロックンロール系のドラムで始めた人ですけども。

だんだんリズム・アンド・ブルースに興味が出てきましてですね、僕と一番最初に始めた1979年に、僕は彼のために当時の僕が聴いてたですねリズム・アンド・ブルース、ソウル・ミュージック、そうしたものをカセットに入れて彼にあげたんですけども。

その時、彼から電話がかかって来ましてですね。
「世の中にこんな凄い音楽があったんだ」という。

そうした感受性の豊かなですね・・・
二十代前半の盛に、そういうを浴びるほど聴いて、彼のスタイルがだんだん固まっていく訳ですけども。

今日最後にお聴きを頂きますのは、1980年のアルバム「RIDE ON TIME」のですね2002年にデジタル・リマスターして再発を致しました時にですね、ボーナストラックで加えた曲があります。

アルバムの中に入っております「MY SUGAR BABE」という曲がありますが。
これは、勝新太郎さんの主演の、彼が監督もやっておりますが『警視-K』というですね、ドラマの主題歌に使われました。

そのテレビのですねBGM用にインストで一発録りで録ったテイクがありまして。

コード進行だけ同じなんですけども、スタジオの中で一発録りでやりましたので、リズムは全然違っておりますが。

いわゆるシカゴスタイルのですね、シカゴソウルの跳ねたビートで演奏しておるんですけども。
それまでですね、こうした曲をやりたくても、なかなか日本のドラマーがですね、こうしたものを演奏が出来なかったんですが。

青山くんが登場してきて、いとも容易くこうしたビートをですね叩ける。
ついに自分がやりたい音楽をできる(笑)、リスムセクションが生まれたという。
そうした喜びに満ちたテイクでございます。

先ほどの「DAYDREAM」もそうですけども、この時代はクリックというものがありません。

リズムブロックスなんていうのは聴いておりません。
一発録りですが、このリズムセクションの安定感があるのは、ひとえに青山君の、そのタイム感としてですね素晴らしい正確さによるものであります。

1980年にレコーディングされました「MY SUGAR BABE」のインストバージョン。
難波君のキーボードソロも素晴らしいいです。

♪ MY SUGAR BABE[TV Instrumental Version] /山下達郎


今週のオンエア曲

14:05 RIDE ON TIME /山下達郎
14:13 Drive Me Crazy/水口晴幸
14:20 渇きの海 /難波弘之
14:25 アンフィシアターの夜 /竹内まりや
14:29 Guilty /鈴木雅之
14:37 DAYDREAM/山下達郎
14:46 MY SUGAR BABE[TV Instrumental Version] /山下達郎

テーマ : FMラジオ - ジャンル : テレビ・ラジオ


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