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DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2014年01月19日『極私的、青山純追悼特集 Part 1』

長崎市内、日曜日は気温も上がり日中は10度くらいになりました。
おひさまが気持ち良い一日でした。

今週と来週のサンソンは、青山純さんの追悼特集。
彼の気持ち良いドラムは、しっかりした基礎と天性のタイム感、ビート感があるからですね。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

山下達郎さん サンデーソングブック 2014年01月26日『極私的、青山純追悼特集Part2』は、こちら

◎ 冒頭

達郎氏:

ツアーが終わりましてですね、ひと月たちました。
ようやく声が、普通に戻って参りました。

この何ヶ月間、ずっとガラガラ声でですね(笑)。
お聞き苦しい声で、お届けして参りましたが。

本日、1月19日、今年最初の収録でございます。

先週、先々週は、昨年、前倒しで収録しております。
年が明けまして2014年になりました。

今年も変わらずご愛顧何卒宜しくお願い申し上げます。
今年もサンデーソングブック、いろいろと頑張ってやってみたいと思っております。

今日は1110回目のサンデーソングブックでございます。

今日はセンター試験。
昨日、今日でございますね。
沢山の高校生の若者が受験に臨んでおります。

雪が降っているとの情報もございます。
どうぞ、お体気をつけて、風邪ひかないように頑張って下さい。

人生、何回か、そうしたトライ、チャレンジ、そういうものがあります。

いい結果が出ることをお祈り申し上げております。

さて、今年に入ってからですね最初の収録でございますけれども。
先週も、先々週も申し上げておりますけれども、12月3日にドラマーの青山純さんが亡くなりました。

享年56才でございました。

青山くん、僕ら"青ちゃん,青ちゃん”と言っておりますけれども。
私・・・特に80年代のほとんどのレコーディングと、それから全てのライブを青山純と一緒にやって参りました。

まったくもう、ほんとに身内なような人間でございます。

彼が若い時から、ずーっと一緒にやってきましたがですね。
たいへん残念なことですが・・・

最近は、ほんとにそうした訃報が相次いでおります。

大瀧詠一さんもですね、突然お亡くなりになりました。
私もそうした年になってきたのかなと、感慨もございます。

去年もアラン・オデイ、佐藤博さん、岩谷時子さん、いろいろな追悼特集をやって参りましたけれども。

青ちゃんは、言ってみれば身内なので。
そうした、こう俯瞰的な特集みたいなことはできません。

従いまして、今週、来週、青山純追悼特集でございますが、ほんとに・・・
私的な・・・
私的な、を通り越して極私的な追悼特集であります。

一般的な青山純像といいうのは80年代、90年代を代表するスタジオミュージシャン、そして大変なテクニシャンでありまして。

いろいろな仕事を、スタジオそれからステージ、手掛けているという、そうした印象をお持ちの方と思いますが、私は、ほんとに彼のスタート時点からずーっと一緒にやってる人間でございますのでですね・・・

ちょっと、彼のドラマーとしての、音楽家としてのですね、僕の見解というのは一般的な評価とは、ちょっと違うものがあります。

そうしたものを、ほとんど今まで語る事ありませんでしたけど・・

青ちゃんが亡くなってしまいましたので、今週、来週、2週間、彼の追悼をやることで、そうした、私が感じる青山純という一人の演奏家の・・・
なんて言いましょうかですね・・・

想い出というのを語りつつ、彼の業績と、それから彼の冥福を祈ろうという企画でございます。
今週、来週2週間『極私的、青山純追悼特集』と題しまして、ほとんど私の作品、それから私のプロデュースした作品、そういうようなものを中心にお届けをしたいと思います。

年始からですね、湿っぽいものになりますが。
でも彼はミュージシャンなので、音楽家としての彼の足取り、特に自分のパートナーとしての、彼のドラマー人生をですね、僕が語ってあげることで、少しでも彼の業績を偲べればと・・・いう企画でございます。

あくまで音楽的な内容でございます。

日曜日の午後のひととき、ちょっと湿っぽいアレですけれども音楽は掛け値なしで彼の素晴らしいドラムをお楽しみいただきます。

山下達郎サンデーソングブック『極私的、青山純追悼特集 Part1』でございます。

1980年に、彼と一緒に仕事をするようになりました。

それまでも、色々な人とやっていたんですけども、彼が、いわゆるメジャーフィールドでですね本格的に活動をするきっかけになりましたのが、私との仕事が最初でございます。

1980年の5月1日に出しましたこの1枚が、青山純のレコーディング、私とのレコーディングの最初の作品であります。

「RIDE ON TIME」

♪ RIDE ON TIME /山下達郎

~ CM ~

◎ふとしたきっかけで 

達郎氏:

そういうわけで、先月の12月3日に亡くなってしまいました青山純さん。
日本を代表するドラマーでありますが。

彼の追悼特集、今週と来週の2週間、お届けします。

最近は追悼特集が多いんですけれども・・・
番組の冒頭でも申し上げましたみたいに、青ちゃんは僕のほんとに身内と言っていい存在でしたので。

ほんとにパーソナルなですね、追悼特集です。
『極私的 青山純追悼特集』と名づけました。

青山君は、東京は世田谷の生まれであります。

杉真理さんが、青ちゃんのお兄さんと学校の同級生でありましてですね。
その関係で、杉君が青山君と、杉君のバンドで青山君が叩いていたという。

その時代に私の奥さんの竹内まりやが、杉君の後輩でありますので、それに参加したという、そういうような経歴もありますが。

青山くんは高校時代からドラムを、ちゃんとしたアカデミックな教育を受けた人であります。

プロになって、伊藤広規というベースと出会いましてですね。
佐藤博さん、織田哲郎さん、鳥山雄司さん、北島健二さん・・・
いろいろなミュージシャンと交流を深める中で、だんだんプロの道へ入っていきます。

ふとしたきかっけで、私と出会うことになりまして。
青山純、伊藤広規というリズムセクションでですね、1979年の終わりからライブ活動を始めまして、その後、ほとんどのレコーディングを彼らに頼むことになっていきますが。


◎恐ろしいテクニックを持ってる人 

達郎氏:

とにかく上手いドラマーでして。

一番最初に会った時が二十二、三であります。
私が二十六、七の時であります。

テクニックだけでなくてですね、だいたい今の青山純というスタジオミュージシャン、それからステージでも活躍してますが、だいたいこう80年代的な意味で言いますとですね、
フュージョン系、あとはいわゆる日本のJポップのスタジオミュージシャンという意味合いが、印象がありますが。

僕が思ってる青山純はジャズのエッセンスが殆ど無い人で、いわゆるロックドラマーであります。

特にブリティッシュ・ロックから入ってきましたので、ハードロック、プログレッシブ・ロック、たとえばジョーンボーナムとかですね、そうした人に非常に影響を受けたドラムのチューニングで、やってる人でありました。

その上に、ちゃんとしたドラムの教育がありますので、恐ろしいテクニックを持ってる人でありまして。


◎ Drive Me Crazy/水口晴幸

達郎氏:

「RIDE ON TIME」という曲が、初めて私にとっての、彼とのレコーディングでありましたけれども。

その同じ年、1980年にですね、水口晴幸さんというクールスのボーカルがソロになりまして、そのアルバムを1枚プロデュースしたことがあります。

その大部分をですね、青山純、伊藤広規、難波弘之、そして椎名和夫というですね、僕の当時のリズムセクションでレコーディングを致しましたが。

このアルバムが、私の「RIDE ON TIME」のアルバムより前に出ましてですね。
このアルバムで初めて彼とスタジオをですね、がっぷり四つでやりましたが。

こーのテクニックの素晴らしさっていうのは、ありません!

今でも、これが鮮烈に印象に残っております。
1980年5月21日に発売になりました水口晴幸さんのソロアルバム「BLACK or WHITE」のA面の一曲目に入っております。

これは筒美京平さんの曲に水口晴幸さんが詩を付けた、これがドラム青山純、ベース伊藤広規、ギター椎名和夫、そしてキーボード難波弘之というこの4人編成でございますが。

この初め、イントロから始まりましてエンディングのフェードアウトいくまでの、このドラムのですね、あらゆるテクニックといいましょうかですね、パッセージの素晴らしさ!

これはもう、この人は凄いなと(笑)思いました。

時に青山純、二十三歳の演奏です。

♪ Drive Me Crazy/水口晴幸

1980年の水口晴幸さんのアルバム「BLACK or WHITE」から「Drive Me Crazy」
私の編曲そしてプロデュースの作品でありますが。

このアルバムは、ちょっと私のプロデュース作品なんで、若干オーバープロデュースの気がありますけれども。

それでも演奏は言うことがありません。

特にこの一曲目の「Drive Me Crazy」
間奏から、それからフェードアウトにかけての、あの青山君のスネアのロールのパッセージの見事さといったら、ありません!

もちろんクリックなんてありません!
全員、手作業であります。

エンディングの難波君のシンセのアレもシーケンサーではありません。
手弾きです。全部。

凄い時代でございました(笑)

私も中学高校とパーカッションやっていたのでですね、ドラマーの上手い下手というのは、ほんとに良く判ってるつもりですが。

青山君の、当時はほんとにショッキングでありました。

◎渇きの海 /難波弘之 

達郎氏:

とにかく先ほども申し上げましたみたいに、当時の日本のスタジオ・ミュージシャンというのはですね、どちらかというとジャズ系のミュージシャンがほとんどでありました。

フュージョン、AORなんて言葉がですね出かけた時代でありますが。
青山君は、そういう中でですね、超ロックンロールなドラマーでありました。

ロックベーシック、ほとんどジャズのテイストを感じさせないドラムでありました。
特にこうしたロックンロール、それからプログレ系の演奏は、もう白眉のものがあります。

そうしたものの代表的な一枚。
1981年、難波弘之さんのソロアルバム「PARTY TONIGHT」

これは伊藤広規、青山純、難波弘之、トリオの演奏でございます。
これもプログレとロックとした見事なインストロメンタルであります。

♪ 渇きの海 /難波弘之

私、マヌケでトリオなんて申しましたがカルテットですね。
北島健二さんのギターでございます。

見事なギター・ソロでございます。

エンディングに近くなりまして、ダブルバスになります。
ダ・タタタタタ・・・とキックがアレしますが。

でもダブルバスじゃないんです。実は。

普通に8分音符を打ったあとにですね、後かぶせにウラを入れるというですね
16のウラを入れるという超絶的なテクニックでやっております。

しかもダイナミックスが全く狂わないというですね。
これがまた・・・
ほんとに上手いです(笑)
この時代の・・ほんとに(笑)

たいしたもん!

◎知的なドラマー 

達郎氏:

2曲聴いただけで、今の青山純さんのですねイメージ、スタジオ・ミュージシャンとしてのイメージと随分違うと思いますが。

こういうものがルーツです。

こうしたものがルーツで、こっから16ビートに行きましたので、非常にこう重たい16ビートを作れる人であります。

しかも東京の世田谷で育った人なので・・・
どこか知的なところがあります。
今の難波君のトラックにしましても、先ほどのロックンロールにしましてもですね・・・

どこか知的な感じが・・
そこがまたいいところでございますが。


◎アンフィシアターの夜 /竹内まりや 

達郎氏:

次の曲もそうした魅力が十二分に発揮されております。

竹内まりや、1984年、復帰第一作のアルバム「バラエティ」の中に入っております。
お馴染み「アンフィシアターの夜」

♪ アンフィシアターの夜 /竹内まりや

これは、青山純ドラムス、伊藤広規ベース、私が左のギターで右のギターは松浦善博さん、サザンロックの名手でございます。
キーボードが中西康晴さん、ウワモノは関西勢が入っております。



◎Guilty /鈴木雅之 

達郎氏:

こうしたいわゆるロックンロールな感じからですね、だんだん、だんだん70年代に入って彼はリズム・アンド・ブルース的なものに興味が出てきまして。

例えば佐藤博さんとかですね、そういう人たちの影響で、そういうものを志向するようになります。

R&B的なものを演奏しましても、彼のそうしたロックンロールなテイストがありますので、重い16ビートと言いましょうかですね・・・

そういうものが彼の持ち味となっていきます。

そうしたものの、私と一緒にやった典型的な一作。
1988年、鈴木雅之さんのアルバムに曲を提供致しまして。
プロデュースもしております「Radio Days」

彼のソロ、セカンドアルバムに入っております、私、大好きな曲でありますが。
これは青山純ドラムス、伊藤広規ベース、私のギターに、リードギターは大村憲司さん。

難波弘之キーボード、お馴染みのメンバーでございます。

♪ Guilty /鈴木雅之


◎チューニングが重くて 

達郎氏:

こうしたR&B的なものを演奏をするには、すごく重いドラムなんですけれども。
言ってみればジョン・ボーナムとかですね、カーマイン・アピス、ああいう人たちがですね、やっぱりR&Bが好きなんですけれども、チューニングがすごく重くてですね。

結果的にツェッペリンとかですねヴァニラ・ファッジ、ベック・ボガート&アピス、カクタス、ああいうものになっていくという。

そういうようなものに青山君のドラム、近いものに、この時期はあります。

そういう訳で本日の山下達郎サンデーソングブック、先日お亡くなりになりましたドラマーの青山純さんの追悼特集をやっております。
『極私的 青山純追悼特集』

お知らせです。

~ CM ~

◎来週・・・ 

達郎氏:

山下達郎がお送りしておりますサンデーソングブック
本日は、先日お亡くなりになりましたドラマーの青山純さん・・・

まあ、青ちゃんでございますが・・・

私の80年代、90年代、ほとんど全てのレコーディングと、それからライブを一緒にやってもらったパートナーでございますが。

56才、あまりにも早過ぎる・・・
急死でございます。

本日と来週は、そういうわけで青山純、追悼特集。

いつも割りと私的なんですが、今回は益々私的な『極私的 青山純追悼特集』と題しまして来週も引き続きお届けを致します。

2月に入りましたら、また皆さんのお便りに助けられましてですね、リクエスト等、お応えしたいと思います。

先日申し上げましたが、1年終わりまして新年になりますと、だいたいお便り一回リセットさせて頂いております。

新たに、またリクエスト、お便り沢山お待ち申し上げております。
皆様のお便りとリクエストで助けられて、サンデーソングブック、長寿番組になっております。

〒102-8080
東京FM 山下達郎サンデー・ソングブックの係

宜しくお願い申し上げます。


◎SONOR vs. Pearl

達郎氏:

さて、青山純さんと言いますとですね、彼の使ってるドラムのセット、SONOR というですねドイツ製の、えらい重い音がするドラムセットでお馴染みでありますが。

僕が青ちゃんと一番最初に始めた時は、彼はPearlのドラムを使っておりました。

でもPearlのドラム、基本的に重さは全然変わらない。
それはビート感でございますけれども。
今日の一番最初にお聴きを頂きました「RIDE ON TIME」、それから水口晴幸さんの作品、こうしたものはPearlで叩いておりますが。

後のSONORとそんなに遜色がないのは、彼のビート感のですね、タイム・・・の賜物でございます。

「RIDE ON TIME」「FOR YOU」のアルバムまでは全てPearlで演奏しております。

僕はこの時代の音色が非常に好きで。
ある意味ではSONOR よりもこの時代の方がですね、青山純らしいプレイかなと・・・
いうのが、一番最初からやってきた人間なので、そう思います。


DAYDREAM/山下達郎 

達郎氏:

「RIDE ON TIME」1980年のアルバム、僕がとりわけ彼のプレイで好きなヤツ。
「DAYDREAM」

♪ DAYDREAM/山下達郎

ドラムス青山純、
ベース伊藤広規
ギター椎名和夫と私
キーボード難波弘之
5リズムでございます。

トロンボーンソロは向井滋春さん。
向井さんも、この時代、二十代だったですね・・・

なかなか・・

日本を代表するリズム・セクション 

達郎氏:

1980年から、この5人のセクションで始めましたが。
特に青山君は、パートナーが伊藤広規という・・・

青山純、伊藤広規というこの二人のリズム・セクション、これがまあ1980年代からですね日本を代表するリズム・セクションに成長していくわけですけども。

その一番取っ掛かりでございました。

でも、彼らを一番最初に僕が起用した時はですね、スタッフも、それから聴衆の多くもですね、そんな無名なミュージシャン、どうして使うんだというですね、反対それから抗議・・・

そういうものが、ありました。
今から考えれば嘘みたいな話ですけれどもですね。

なかなか世の中というのはですね、そうした有名性とかブランド性とか、そういうものをですね金科玉条として崇めるという、そういう時代は、いつでもそうした時代があります。

そんな中で、青山君も伊藤広規もですね成長していくわけでありますが。
この続きは、また来週お聴きを頂きたいと思います。


◎ エンディング 

達郎氏:

『極私的 青山純 追悼特集』
来週はそのパート2をお届けします。

今日の前半にお聴きを頂きましたみたいに、青山君は、元々はブリティッシュ・ロックを中心とするですね、どちらかというとハードロック、ロックンロール系のドラムで始めた人ですけども。

だんだんリズム・アンド・ブルースに興味が出てきましてですね、僕と一番最初に始めた1979年に、僕は彼のために当時の僕が聴いてたですねリズム・アンド・ブルース、ソウル・ミュージック、そうしたものをカセットに入れて彼にあげたんですけども。

その時、彼から電話がかかって来ましてですね。
「世の中にこんな凄い音楽があったんだ」という。

そうした感受性の豊かなですね・・・
二十代前半の盛に、そういうを浴びるほど聴いて、彼のスタイルがだんだん固まっていく訳ですけども。

今日最後にお聴きを頂きますのは、1980年のアルバム「RIDE ON TIME」のですね2002年にデジタル・リマスターして再発を致しました時にですね、ボーナストラックで加えた曲があります。

アルバムの中に入っております「MY SUGAR BABE」という曲がありますが。
これは、勝新太郎さんの主演の、彼が監督もやっておりますが『警視-K』というですね、ドラマの主題歌に使われました。

そのテレビのですねBGM用にインストで一発録りで録ったテイクがありまして。

コード進行だけ同じなんですけども、スタジオの中で一発録りでやりましたので、リズムは全然違っておりますが。

いわゆるシカゴスタイルのですね、シカゴソウルの跳ねたビートで演奏しておるんですけども。
それまでですね、こうした曲をやりたくても、なかなか日本のドラマーがですね、こうしたものを演奏が出来なかったんですが。

青山くんが登場してきて、いとも容易くこうしたビートをですね叩ける。
ついに自分がやりたい音楽をできる(笑)、リスムセクションが生まれたという。
そうした喜びに満ちたテイクでございます。

先ほどの「DAYDREAM」もそうですけども、この時代はクリックというものがありません。

リズムブロックスなんていうのは聴いておりません。
一発録りですが、このリズムセクションの安定感があるのは、ひとえに青山君の、そのタイム感としてですね素晴らしい正確さによるものであります。

1980年にレコーディングされました「MY SUGAR BABE」のインストバージョン。
難波君のキーボードソロも素晴らしいいです。

♪ MY SUGAR BABE[TV Instrumental Version] /山下達郎


今週のオンエア曲

14:05 RIDE ON TIME /山下達郎
14:13 Drive Me Crazy/水口晴幸
14:20 渇きの海 /難波弘之
14:25 アンフィシアターの夜 /竹内まりや
14:29 Guilty /鈴木雅之
14:37 DAYDREAM/山下達郎
14:46 MY SUGAR BABE[TV Instrumental Version] /山下達郎

テーマ : FMラジオ - ジャンル : テレビ・ラジオ

DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2013年11月17日『私家版 岩谷時子追悼 Part2』

昨日の日曜日、長崎市内は雨。

達郎氏『私にとってはですね、多感な十代、歌もののの一番最初の入り口がですね、へんてこな歌謡曲ではなくて、弾厚作、岩谷時子だったことの幸運をですね神様に感謝しつつ』

歌ものの最初の入口・・・
自分がどんな音楽を聴いて育ってきたのか、振り返る良い機会になりました。
当時を思い出してみましょう。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

11月も後半に入って参りました。
私、また前倒しで録音しておりますが(笑)
先週は、もう、声がガラガラでございました。
お聞き苦しいところ、申し訳ございませんでした。

今週は大丈夫でございます。
昨日、よく寝ましたので。

こないだ、お酒飲みすぎて、寝不足でございまして。
ああいうことになってしまいました。

先週は、まつもと市民芸術館へ行って参りました。
松本のお客様、とってもいいお客様で、気持ちよくやらして頂きました。

先週は、その後、木金と福岡サンパレス、博多でライブだったんですが、実は、今日は前倒しでございます。
博多の前に録っておりますので。

たぶんうまくいってる筈でございます(笑)
いらっしゃった皆さん、ありがとうございました。

今週は東京シリーズです。

明後日、火曜日、府中の森芸術劇場 どりーむホール。
そして金曜日、土曜日、22,23とNHKホールでございます。

今週は東京でございますので、いくぶん身体の余裕がありますけれども。

番組の方は、そんなわけで、かなり前倒しでございますけれども(笑)
先週に引き続きまして、先日お亡くなりになりました作詞家、岩谷時子さんの追悼特集、今週もお届けを致します。

今週は、岩谷さんにとってはですね、最も重要なパートナーの一人でございます、作曲家、弾厚作。
こと加山雄三さんの作品を中心に。

私の一番多感な時に聴いて育った加山雄三さんと岩谷時子さんのコラボレーションをヒット曲を中心にお聴きを頂きます。

今日も、あんまり御託をこかないで進んでいきたいと思いますが。
先週も、あんまり御託をこかないと言いつつ・・・

今日はもうベタな曲ばっかりですが、あくまで私にとってのパートナーの特集でごいざます。
私家版と銘打って『私家版、岩谷時子追悼Part2』
今週の方が、より私家版。

先週、今週、昭和歌謡の真髄をお聴きいただきます。
曲はベタですが、音質は最高でございます。

これだけの音質で60年代歌謡曲を聴ける番組はサンデーソングブック、ただひとつと自負しつつ、今日もお届けいたします山下達郎サンデーソングブック。

日曜日の午後のひとときに、今日は加山雄三さん、岩谷時子さんの作品でお楽しみ頂きたいと思います。

先週もお聴きを頂きました、ただいまTBS系のテレビでオンエアされております毎週日曜日、午後9時からの日曜劇場「安堂ロイド」
これのテーマソングとして使われております、竹内まりやYour Eyes。

もともとは私の1982年のアルバム「For You」収められた曲ですが。
先週も申し上げましたが、もともとはYour Eyesてのは竹内まりや用に最初書いたんですけども、不採用になってしまいました。

で、自分でやったと、そういう経緯があります。
30年の時を経て竹内まりや自身のバージョンが生まれたというわけです。

今日もお聴きを頂きます、TVサイズ。


♪  Your Eyes (TV Size)/竹内まりや

~ CM ~

♪ 君といつまでも /加山雄三


◎加山雄三さん 

先週は、ざっとそうしたディスコグラフィー、追ってまいりましたが。
今週は、越路吹雪さんと並びまして岩谷時子さんにとっての最も重要なパートナーの一人でございます、加山雄三さん。

弾厚作というペンネームで幾多のヒット曲を出しましたが、その大部分の作詞を岩谷時子さんが手がけました。

私にとっては中学1年の時に、生まれて初めて買ったレコード、初レコといいますがですね。
洋楽の初レコはベンチャーズだったんですが、邦楽の歌モノのレコードで生まれて初めて買ったのは加山雄三さんの「君といつまでも」であります。

中学1年の時でございます。

自覚的に主体的に音楽を聴き始める、丁度年頃、十代、ティーンエージャーですね。
私12才でございましたが。

その頃の一番最初に飛び込んできて感動したのが、この加山雄三さんの音楽でございました。
何曲も聴いているうちに、この作詞をしている方が岩谷時子さん、これが職業作詞家の名前を最初に覚えた一人でございます。

1965年の大ヒットナンバー「君といつまでも」
今聴きますとですね、加山雄三さんの好きなペリー・コモの空気がぷんぷんしております。

で、今日はですね、こうした加山さんの曲を沢山お聴きいただくんですが。
加山さんの当時の曲はですね、2つに分かれます。

こうした「君といつまでも」のような86モノのですね、森岡 賢一郎さんのアレンジによるバラードものと、それからバンドサウンドで構成されましたエレキもの。
これに大別されますが、今日は、そちらの後者のバンドもののヤツを、どんどんいってみたいと思います。

♪ 夜空の星 /加山雄三

♪ 蒼い星くず /加山雄三

♪ 夕陽は赤く /加山雄三


達郎氏:

1966年の加山雄三さんのヒットシングル「蒼い星くず」
B面の「夕陽は赤く」
どちらもヒットしました。

この「夕日は赤く」ってのはほんとに、死ぬほど好きで(笑)
このランチャーズの学生バンドぜんとしたですね、ブルージーンズとは違った、ちょとガレージっぽい演奏もいいですし。

頭のイントロのリフ、これも結構難しいんですよ

♪~ Gui.

なんつっても、シックスというコード、生まれて初めてそんなコード弾きましてですね。
これ、なっちゅうコードだと思って!
一生懸命コピーしたものでございます。


◎映画

達郎氏:

私は東京の池袋の生まれでありますが、池袋は映画館の街で。
池袋東宝という、東宝系の封切館がありましてですね。
そこで、当時はゴジラから始まりましてですね、クレージーの映画、それから加山雄三さんの若大将シリーズでございます。

エレキの若大将は封切りでは観なくて、あとで観ましたがですね。
封切りで観た初めてのヤツが1966年の「アルプスの若大将」

5月の末の封切りだと記録にありますが。
初夏に観た記憶がありますが、とにかくもう、当時の映画館ですが立錐の余地がない。

ようするに立ち見ですが、通路の階段に座ってみるんですよね。
そこで『アルプスの若大将』のですね、いろんな「ブライト・ホーン」とか「蒼い星くず」とか歌われるわけですが、一番印象に残っているのが、夕暮れのアルプスの斜面です。

雪の斜面で、加山さんがガット・ギターを弾きながら「モンテ・ローザ」を歌うんですが。
”こんな生活が世の中にあるんだ”と池袋の少年は思ったものでありましてですね(笑)

加山さんにその事を申し上げたら笑っておられましたがですね(笑)

今はいい時代でオリジナル・サウンド・トラックがありますがですね。
スタジオ・レコーディングじゃなくて、私のその青春の思い出であります1966年の映画「アルプスの若大将」のサウンドトラックから「モンテ・ローザ」

♪ モンテ・ローザ /加山雄三

岩谷時子さんのインタビューってのがありまして。
この「モンテ・ローザ 」という曲は、すごくスケールが大きい曲なので、詩を書くのがとっても苦労したと、そういうような事を仰っておられました。

この「モンテ・ローザ 」に限らずですね、歌詞の世界が不必要に主張することがないというですね。
完結な表現ですが、これがメロディーがのって、歌がのるとですね、全く違う意味に聞こえて来るという、歌詞の不思議ですが。


~ CM ~

◎いろいろ理由があるんですが

達郎氏:

今週11月20日にですね、ドッと山下達郎関係のアイテムが発売されます。

先日8月28日に出しました「MELODIES」30th Anniversary Edition。
83年のアルバム「MELODIES」の30週年記念。

それから「SEASON'S GREETINGS」20th Anniversary Edition。
1993年に発売しました、私のクリスマス・アルバム、「SEASON'S GREETINGS」の20周年記念盤。

これのアナログをですね、11月20日にリリース致します。

何回か申し上げましたが、初めは1枚もので企画していたんですけどもですね。
そうしますと「MELODIES」83年のアルバムに、クオリティーが遠く及びません。

それは、いろいろ理由があるんですが。
カッティングマシーンが、もう古いという・・・とか、システムがもう古くて、パーツがないとか。いろいろ問題がありまして。

当時の1983年は、もうアナログ盤の全盛期でございましたんで、その頃のクオリティは今は再現できませんで。

それに非常にびっくりしましてですね(笑)

いろいろ調べてみまして、結論は2枚組にしようと。
全部12インチ化して2枚組にして、4面ありますので、そこに全10曲をですね、2,3曲づつ配分することによって、音質のクオリティアップを図りまして、CDに負けないアナログ盤の音質を確保することができましたので。

どちらも2枚組で、やることになりました。

それで、すごく気になりましたんでですね、最近発売されてるアナログ盤を、片っ端から取り寄せて聴いてみましたら、やっぱり70年代、80年代のアルバムは、オリジナルに遠く及びません。

新譜はそうでもないですね。
例えばPREFAB SPROUT の新譜とかでアナログ出てるんですが、そういうヤツだとですね、割りとクオリティがいいんですけど。

いわゆる要するにマスターテープが劣化してるっていうのが一番大きな理由だと思いますが。

ま、長くなってしまいますので(笑)

今度またゆっくりご説明申し上げますが。
自信のアナログ盤です。

◎「クリスマス・イブ」

達郎氏:

同時に、11月20日、「クリスマス・イブ」のですね30th Anniversary Edition、「クリスマス・イブ」が30周年を迎えますのでマキシ・シングルの30th Anniversary Editionもあわせて発売するのに、またあわせて「クリスマス・イブ」のアナログ盤も出ます。

これも4曲入りで12インチ、180グラム、いい音しております。

「クリスマス・イブ」の30th Anniversary EditionのCDのシングル盤は、2000年代のあたまにですね、これがもう最後だと言って(笑)CDのリマスター盤を、4曲入り「クリスマス・イブ」本体とイングリッシュバージョン、ホワイトクリスマス、カラオケと、4バージョで10年以上ですね出しておりましたが。

なんと2013年に、またやるとは思いませんでしたが。

さらに突っ込んでおりましてですね。
最新リマスター、2013年最新リマスターで、今までの4テイクにプラス、アコースティックライブバージョンを追加しまして、5テイクで、リイシュー致します。

それに初回盤はショートフィルムを制作いたしまして、先日スポーツ紙なんかでも報道されておりましたが。

1980年に制作されましたJR東海のCMに出演していただいておりました牧瀬里穂さんにスペシャルゲストとして出演して頂きました。

このショートフィルムに出演して頂いております広瀬すずさん、98年生。
すごいですね、15才。
すごい可愛いお嬢さんです(笑)

ご覧ください。

このクリスマス・イブのショートフィルムを演出して下さった方が村松亮太郎さんという方で。
この方、映画監督なんですが。

今は一番脚光を浴びてるのはですね3Dプロジェクションマッピングといいまして、先日は東京駅がリニューアルした時にですね、東京駅で行いまして、たいへんな人気を博しました。

3Dプロジェクションマッピングというですね手法がありますが、これの今は日本といいますか世界の第一人者で活躍してる方で。

僕、すごく、それが気になってですね、お名前をアレしてたんですが。
なんと!その方が私の今回の「クリスマス・イブ」のですね30th Anniversary Editionに初回限定で入りますショートフィルムも演出して下さった方で。

たいへん素晴らしいフィルムになっております。
是非ご覧頂きたいと思います。


♪ 二人だけの海 /加山雄三

♪ ブライト・ホーン /加山雄三


◎島倉千代子さん

達郎氏:

今日は、加山雄三さんオンリーで終わろうと思ったんですが、この番組の収録の直前にですね、島倉千代子さんの訃報が飛び込んできました。

ご冥福をお祈り致します。

なので、島倉千代子さんを1曲だけ。
岩谷時子さんが作詞をされましたですね、1966年の作品でありますが。

当時、いわゆるムード歌謡、和田弘とマヒナスターズを代表する、ああしたラテン系ムード歌謡というのが全盛期でございまして。

それを島倉千代子さんに当てはめて大ヒットしました。
岡田みのるとヤング・トーンズをバックに歌われております。

島倉千代子さんの全作品の中で、わりとユニークなのですが、名作として知られております1966年の「ほんきかしら」

♪ ほんきかしら /島倉千代子


◎ エンディング 

達郎氏:

というわけで2週間に渡りまして、作詞家岩谷時子さんの作品をお聴きをいただきながら追悼番組をやって参りましたが。

先週の番組のオンエアのあとにですね、私の大阪のたいへん親しい友人でございます吉住公男さんという、元大阪朝日放送の制作やってた方ですが。

その方からメール頂きましてですね。

ABCのホームソングというのが、昔、朝日放送で制作されていた、それに岩谷時子さんが、たくさん曲を書いていらっしゃいまして。

今日お聴きを頂きました「蒼い星くず」なんかも、そうしたとこから生まれた曲だそうで。

そのCDをですね、ABCのホームソング大全というのが昨年リリースされたんですが、それをリサーチしてたのが、この吉住さんで。

リサーチの中でですね、いろいろな事を感じられた事をメールにして送って下さいましたが。
それによりますと、関西における外来音楽の普及とか発展に一番貢献したのは宝塚と、それから阪神間のミッション系スクールだという・・・

この役割の大きさが計り知れないという。

岩谷時子さんは神戸女学院のご出身ですが、音楽情操教育にですね、そうした阪神の、大阪から神戸の間の多くのミッション系の学校というのが、音楽と情操教育に非常に力を入れていて、優れた作曲家や作詞家を教員として抱えてですね。
そうした後に活躍する人材育成に貢献したと。

そして宝塚歌劇というのは戦前から現在までですね、関西で随一のプロフェッショナルな音楽表現の場として歌手、作家ともに数多くの才能を輩出しているという。

そういう意味で、神戸女学院を卒業後、宝塚歌劇のスタッフになられて、それからそれを経て作詞家として大きな功績を残されて。

岩谷時子さんという存在はですね関西の洋楽文化を象徴する偉大な才能であったと、感じているという、そういうようなメールを頂きました。

関西の文化圏というのはですね、そういう大きさというのが戦前からありますのでですね、我々東京から伺い知れない深さというのを持っております。

私も東京の人間ですが、大阪でライブをやりますと、そうした大阪の観客のですね、懐の深さというのを非常に感じる、岩谷時子さんなんかもそうした流れから出た方だと思います。

蛇足ですが、加山雄三さんの「君といつまでも」、”幸せだなぁ”というあのセリフはですね、ご自分でお考えになったそうです。

岩谷時子さんのアイデアではないそうで。
完全な蛇足でした(笑)

というわけで2週間、岩谷時子さんの追悼特集をお送りして参りました。
心よりご冥福をお祈り致します。

私にとってはですね、多感な十代、歌もののの一番最初の入り口がですね、へんてこな歌謡曲ではなくて、弾厚作、岩谷時子だったことの幸運をですね神様に感謝しつつ。

先週申し上げましたが、私、岩谷時子さんの作品を歌ったことが2回あります。
1回目は先週お聴きを頂きました、竹野屋セントラルヒーティングの「恋のバカンス」ですが。

もうひとつ。

1998年の8月19日。
赤坂BLITZでですね、加山雄三さんとノーキ・エドワーズのジョイント・コンサートが行われました。

その時にハイパー・ランチャーズと加山雄三さんのゲストで行きまして。
「美しいビーナス」を歌いました。

「美しいビーナス」、加山雄三さん1970年のヒットソングでございますが。
これをライブで歌わせて頂きました。
この録音が残っておりますので、今日はそれを最後にお聴きを頂きましょう。

1998年の8月19日、赤坂BLITZ
加山雄三・山下達郎 with ハイパー・ランチャーズ

「美しいビーナス」


♪ 美しいビーナス -LIVE- (1998/08/19 赤坂BLITZ)/加山雄三・山下達郎 with ハイパー・ランチャーズ


今週のオンエア曲

14:03 Your Eyes (TV Size)/竹内まりや
14:06 君といつまでも /加山雄三
14:11 夜空の星 /加山雄三
14:15 蒼い星くず /加山雄三
14:17 夕陽は赤く /加山雄三
14:22 モンテ・ローザ /加山雄三
14:31 二人だけの海 /加山雄三
14:34 ブライト・ホーン /加山雄三
14:38 ほんきかしら /島倉千代子
14:45 美しいビーナス -LIVE- (1998/08/19 赤坂BLITZ)/加山雄三・山下達郎 with ハイパー・ランチャーズ

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DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2013年11月10日『私家版 岩谷時子追悼 Part1』

長崎市内は日曜日の夜明け前に大雨警報が出るほどの激しい雨が降りました。

昨日の土曜日は晴れ。
毎週土曜日にJR九州のクルーズトレイン『ななつ星in 九州』が長崎駅に来ます。
上り方向へ出発した際、撮影しました。
隣に特急列車が並んでますが、特急列車は停車中で、その横を「ななつ星」が滑り抜けた瞬間を撮影しました。「ななつ星」の車体がキラキラしています。
ななつ星 宝町_Y01


今日のサンソン、「男の子女の子」が高音質で聴けるとは・・・感激。


ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

あ、そうだ。このブログ、来週は11/18(月)頃に更新します。

◎ 冒頭

達郎氏:

11月も中旬に入って参りました。

ここんとこ、ず~っと前倒しでやっておりましたがですね、久しぶりに直近でございます。

前に収録しましたのが、大宮の後、サンプラザの前ですね。
だから、台風が来るとか来ないとか大騒ぎした時ですが。

その後、中野サンプラザ、名古屋、神奈川横浜と6公演終わりまして、だいぶ調子が出て参りましたがですね。

ちょっと一昨日、酒のんじゃって(笑)
寝不足で声がちょっと、今日おかしい!
お聞き苦しいところあると思いますが、今日は何卒ご勘弁下さい。

それでも、だいぶ全体的に調子が出てきました。
声も、ライブでは調子が良くなってきまして。

そろそろライブレコーディングとかスタートして参ります。

今週は、本日ですね、まつもと市民芸術館。
いつも長野のライブは長野でやっておりますが、生まれて初めて松本でライブをします。
ここは、なかなかいいホールだと聞いております。

私は、だいたい先祖が信州なので。
楽しみでございます。
松本の方、お待ち申し上げております。

長野からいらっしゃる方もいらっしゃると思いますが。

今週は博多に参ります。
福岡サンパレス、木金ですね。
14,15と木金、サンパレス。
福岡の、博多の方、お待ち申し上げております。

長野から、博多へとツアーは進行致します。
頑張っていきたいと思います。

もう、20本を切りましてですね。
20本を切ると、あっという間でございます。
30本消化しております。
19本、残りでございます。

この後は、東京へ行って、北海道、北陸と・・
11月、だんだん寒くなって・・
頑張っていきたいと思いますが。

さて、番組のほうは、ずっとライブでございますのでですね、棚からひとつかみでやっておりますが。
今日も、棚つかで行こうと思ったんですが、作詞家の岩谷時子さんがお亡くなりになりました。

私は、日本の職業作詞家の中で一番好きなのは、岩谷時子さんでございます。

今日は予定を変更しまして、岩谷時子の特集をしたいと思います。
日本の職業作詞家を特集するのは初めてだと思いますがですね。

それほど僕は岩谷さんが好きなんで・・・
今日は、いつもでしたら論評めいたことで、いろいろ解説とか多めにやるんですが、そういうことは、なるべく止めにしてですね、一ファンとして岩谷時子を楽しみつつ、偉業を偲びたいと思います。

昭和歌謡の真髄を今日はお届けしたいと思います。

完全に個人的な特集でございますので、今日は頭にエクスキューズを付けまして、『私家版、岩谷時子追悼』と致しまして、今週来週と2週間お届けます。

Part1、Part2。
今日はそのPart1でございます。
岩谷時子さん、素晴らしい詩の世界をお楽しみ頂きたいと思います。

結構ベタな歌謡作品が出てきますが、そこはサンデーソングブックでざいます。
音質は最高でございます!
こんなにいい音で歌謡曲が聴ける番組は、私の番組しかございません!

今日は『私家版 岩谷時子追悼』
最高の音質でお届けを致します。

日曜日の午後のひととき、昭和歌謡をお楽しみ下さい。

先週、竹内まりやさんのYour Eyes、TBS系ドラマ日曜劇場『安堂ロイド』の主題歌で、出ておりますがですね。

これを先週、TVサイズかけましたら、地震情報がのってしまして。
なんで僕の番組って、いつもそうなんでしょうかね。
地震情報が載るんですよね。

そこで載ってしまいましたのでですね、今日もかけたいと思います(笑)

本日11月10日から、TBS系ドラマ日曜劇場『安堂ロイド』でオンエアされております、Your Eyes、着うたフルとフルサイズのPCシングルの配信をスタートしております。


♪  Your Eyes (TV Size)/竹内まりや

~ CM ~

♪ 愛の讃歌 /越路吹雪

◎『私家版 岩谷時子追悼』

達郎氏:

今日は、先日お亡くなりになりました岩谷時子さん、昭和歌謡を代表する作詞家でございますが。
岩谷さんの作品を偲びつつ、追悼特集でございます。

私、日本のそうした職業作詞家で、一人好きな人を挙げろと言いましたら、岩谷時子さん。
昔からそうですが。

ですので今日は、もうほんとに、あのぉ・・・
岩谷さんの作品をずっと聴きながらですね。
いつものような解説は、あんまりしないで、偲びたいと思います。

ですので今日は、全く個人的な特集でございますので『私家版 岩谷時子追悼』と題してお送りを致します。

大正5年のお生まれだそうで、97歳の天寿を全うされました。
岩谷時子さんと言いましたら、越路吹雪さん、そして加山雄三さん、この二代柱でございますが。

加山さん、来週、いってみたいと思います。

◎『愛の讃歌』

達郎氏:

まずは越路吹雪さんの『愛の讃歌』、エディット・ピアの。
これに岩谷さんが訳詩をつけたのが岩谷時子さんの作詞家としてのスタートであります。

1953年のファースト・レコーディング。
『愛の讃歌』越路吹雪版は5回レコーディングされたそうですが、それの一番最初です。

折よく昨年、越路吹雪さんのコロンビア時代のレコーディングが復刻されまして。
SPでございます。

ザーッという音ですが、これがファースト・レコーディングでございます。
後の、割と粘って歌う歌い方よりは、ちょっとサラッとしたですね、ファースト・レコーディングなんで、そういう感じが致します。

日本コロンビア版の『愛の讃歌』でした。

◎訳詞家として

達郎氏:

こうした、53年のレコーディングですが、まだロックンロールというものが出て来ませんのでですね。

日本のそうした特に歌唱音楽は、シャンソン、カンツォーネといったヨーロッパ音楽が中心でございました。

そうしたものの、カバーバージョンの訳詩をつけるというところから、岩谷さんの作詞家としてのキャリアがスタートしました。

そうした訳詞家、ほかにも漣健児(さざなみ けんじ)さん、いろんな方がいらっしゃいますが。
そうしたものでのヒットがたくさんございます。

そんなものから何曲か代表的なものを。

まずは、1960年 森山加代子さんのデビュー曲で、イタリアのMinaのカンツォーネでございますが、『月影のナポリ』という、大変有名な曲ですが。

続きまして、1964年、アダモの作品に訳詩を付けまして、日本で大変有名な曲です。
『サン・トワ・マミー 』

2曲続けてお聴きを頂きましょう。


♪ 月影のナポリ /森山加代子

♪ サン・トワ・マミー /越路吹雪


いずれも、洋楽のカバーでありますが。
この時代の岩谷時子さんの訳詞というのは、かなり大胆な意訳でございます。

原詩とぜんぜん違う内容で歌われて・・・
『愛の讃歌』なんかもそうなんですが。

そういう時代でありました。
洋楽を日本流に消化するという、そういう試みでございますが。



◎同世代を生きた人たち

達郎氏:

越路吹雪さんの歌を今聴きますとですね、これ今回の特集でですね、良く聴きますと、森光子さんに、すごく発音が似てるんですね。

すごくびっくりしましたが、3つくらい越路さんの方が歳下でありますけれどもね。

岩谷時子さんは森さんよりも4つくらい上でございますね。
みんな同世代を生きた人たちなので。
空気が似ています。


◎いよいよ日本の歌謡曲へ

達郎氏:

こうした訳詞の世界から、いよいよ日本の歌謡曲の作詞へ進んでいくわけであります。
初期の代表作を何曲かお聴きを頂きましょう。

1960年代初期、一番組んでいた人の一人が、作曲家の宮川泰さんです。
傑作がたくさんございますが、その中でも一番有名なものの一つ。

1963年、ザ・ピーナッツ『恋のバカンス』

♪ 恋のバカンス /ザ・ピーナッツ

◎宮川泰さん

達郎氏:

宮川泰さん、2006年に亡くなった時に特集したかったんですが、なんかバタバタして忙しくて全然できませんでしたので。

宮川泰さんは、もう最高の作曲家で。
編曲家としても素晴らしく優れてますが。

ライド・オン・タイムが出た時に宮川泰さんの新聞記事で褒めて頂いてですね、それがすごく力になりました。

こうした諸先輩方のですね・・・の上に成り立っているということを痛感させられますが。

このピーナツの歌のうまさ(笑)!
一発ですよ、これ!

信じられませんね。

◎夜明けのうた /岸洋子

達郎氏:

宮川泰さんと岩谷時子さんのコンビはたくさんヒット曲がありますが、同様にガッチリコンビを組んで、たくさんヒット曲が生まれましたが、"いずみたく"さんです。

"いずみたく"さんと岩谷時子さんの代表作、1964年、坂本九さんもヒットしましたが、私はこの岸洋子さんのバージョンが大好きでございます。


♪ 夜明けのうた /岸洋子


最近、2011年に椎名林檎さんが東京事変でカバーして、若い方はそれでご存知かもしれません。

そういえば、サン・トワ・マミーもですね、忌野清志郎さんが好んで歌ってらっしゃっいましたがですね。

我々の世代には、岩谷さんの詩というのは、非常に言葉が歌いやすい、それでいて耳にとっても残る言葉というかですね・・・

シンプルこの上ないんですけどね。
極端に言うと、ほとんど主張しない詩なんですが、それが曲と歌に乗っかることでですね、思いもかけない意味が生まれてくるという、そういう不思議な魅力を持った方です。


~ CM ~

◎園まりさん、ピンキーとキラーズ

達郎氏:

さて、60年代の高度成長期のですね、岩谷時子作品、また何曲かお聴きを頂きます。
また宮川泰さんの登場で、園まりさんのデビューヒット、1965年、大ヒットソングでございます。

園まりさんも歌が旨い人なので魅力たっぷりと・・
「逢いたくて 逢いたくて 」

そして"いずみたく"さんと岩谷さんが組んだ1968年の、これは200万売れた大ヒットでございますが、ピンキーとキラーズの、もう日本の歌謡界のスタンダードでございます「恋の季節」

2曲続けてどうぞ。

♪ 逢いたくて 逢いたくて /園まり

♪ 恋の季節 /ピンキーとキラーズ


園まりさん、1965年の「逢いたくて 逢いたくて」
これしかし宮川さん、いい曲だな、これ!

この、サビ

♪好きなのよ、好きなのよ(TATSURO Vo.& Guitar)

ここが・・・

♪~(TATSURO on Gui.)

今度、こんなコード進行しよう・・・


「恋の季節」今陽子さんの名曲でございます。
この時、16だか17ですかね、まだ高校生ですからね。

これ、ドラム、スタジオミュージシャンですね!
石川晶さんですかねこれ、たぶん。

結構ロケンロールな演奏・・・
ピンキーとキラーズ「恋の季節」でございました。


◎男の子女の子 /郷ひろみ

達郎氏:

70年代に入りましょう。

筒美京平さんとのコンビ、あまりにも有名な郷ひろみさんのデビュー曲「男の子女の子」

♪ 男の子女の子 /郷ひろみ

郷ひろみさん、1972年のデビューヒット「男の子女の子」
新御三家の時代でございますね。

女の人も、麻丘めぐみさん、この時のレコード大賞新人賞「芽ばえ」
アイドル全盛期・・・


◎ エンディング

達郎氏:

駆け足で来ましたが、今日はこのへんで。
『私家版 岩谷時子追悼』来週はPart2をお届けします。

けっこう珍しい、ベタなんですが。
私、岩谷時子さん、ハッと気がつくと、"あっ、この曲も、この曲も・・・」”
耳に引っかかったのが、全部岩谷時子さんだという、ある瞬間がありまして、20代で。

そっから岩谷時子、妙に追いかけて(笑)
とても2週間やそこらでは出来ないので、ベタなところでいくしかありません。

来週Part2は、岩谷時子さんにとって越路吹雪さんと並ぶもう一人の最重要パートナーであります弾厚作、加山雄三さんの作品を中心にお届けしたいと思います。

今日の最後なんですが、私はもちろん岩谷時子さんの作品をですね、歌った・・レコーディングしたことはありません。

接点、全くないんですが。
2回だけ、かすったことがあります。

1980年に東京FMの企画でですね、私のドラム、世良公則さんのベース、桑田佳祐さんのギター、それから竹内まりやのピアノ。

それでダディ竹千代、当時おとぼけキャッツというグループのリーダーでございましたが、ダディ竹千代こと、加治木剛のギター。

これによる"竹野屋セントラルヒーティング"というですね、でっち上げグループがありまして、ここで「恋のバカンス」やってます。

一人づつ、一節づつ歌っておりましてですね。
これ、時々かけますが。
これ、岩谷時子作詞、宮川泰作曲でございます。

これを今日は最後にお聴きを頂きましょう。

♪ 恋のバカンス/竹野屋セントラルヒーティング


今週のオンエア曲


14:05 Your Eyes (TV Size)/竹内まりや
14:07 愛の讃歌 /越路吹雪
14:12 月影のナポリ /森山加代子
14:15 サン・トワ・マミー /越路吹雪
14:20 恋のバカンス /ザ・ピーナッツ
14:23 夜明けのうた /岸洋子
14:32 逢いたくて 逢いたくて /園まり
14:36 恋の季節 /ピンキーとキラーズ
14:39 男の子女の子 /郷ひろみ
14:44 恋のバカンス/竹野屋セントラルヒーティング

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DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2013年06月09日『アラン・オデイ追悼特集 Part-2』


長崎は雨。
強く降ったり、弱く降ったり。

今日はバンド仲間とスタジオに籠って練習しました。
達郎さんの楽曲をひたすら皆で練習。
曲の難しさはもちろんですが、やはり楽しくてウキウキする曲ばかりで、素敵です。

今日のサンソン、最後にかかったアラン・オデイ氏が歌う「Angel Of The Light」デモバージョン。
素敵な曲です。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

もう早いもので6月中旬にさしかかって参りました。

私、今年はほんとに忙しくて。
ずーっと締め切りに追いまくられております。

6月に入りまして、新しくまた一曲、書かなきゃなんくてですね。

ほんとは、お籠りで先週から今週にかけてウンウンやってる予定だったんですが、急に、その今月中に締め切りのですね、曲書きの仕事が、飛んでしまいまして。

ですので、先週は、今年に入って初めてですね、ちょっと一息つきまして(笑)

で、これはいいやって、6月は休みかなと思って、よくスケジュールを再検討してみますと、いろいろあるんですね、これがまた。

全然、休め・・じゃなくてですね。
もし、だから、その曲書きが入っていたら、結構、ほんとに6月の末になったら、倒れてたかもしれません(笑)

仕事が飛んで、結果オーライという感じであります。
ちょっとだけですけど余裕ができましたので、少し頭を休めることができます。

そうなりますと、現金なもので・・・
表を見ますとですね、なんか空梅雨で、雨降らない!

降っても、むしむしする。
こう陽気がいいので、ちょっと一杯飲みに行こう、そういうようなことをですね、考えたり致します。

暇になるとろくな事がありません。

でも、お陰さまで次の仕事の準備をいろいろ、しつつ・・・
やっております。

映画なんかも、ほんとに観たかったやつが・・
諦めてた、溝口健二の久しぶり買った映画をですね、そういうものを、ちょっと見られたので。
心の洗濯といいましょうか・・

そういう一週間でございました。

で、今週からまた(笑)・・・
こまかいことが色々と始まります。
ので、また頑張っていきたいと思っておりますが。

番組の方は、先週はアラン・オデイの追悼特集パート1をお届けを致しました。
今週は引き続きまして、パート2。

結構、数がありましてですね。
先週一週間で終わりません。

今週も私の英語詩のパートナーでありましたアラン・オデイ、5月の17日に亡くなってしまいましたが。
亨年72歳でございます。

アランと僕とのコラボレーションの作品を先週に引き続きまして今週も、色々とお聴きを頂きたいと思います。

その間に、いろいろと原稿書きしたり、マスタリングをしたり・・・
いろいろと雑用と言いましょうか、そういうものに精を出す今週1週間でございます。

今週も日曜日の午後のひと時、山下達郎サンデーソングブック。
いつもは素敵なオールディーズソングでございますが、先週、今週とアラン・オデイ追悼特集。

え、さて7月3日、竹内まりやさんニューシングル「Dear Angie ~あなたは負けない」
両A面、カップリングで「それぞれの夜」
シングルが発売でございますが。

Dear Angie 、マスタリングが終わってお皿が出来て参りました。
ので、初オンエアさせていただきたいと思います。

毎週夜11時前後のTBS系のニュース23
これのエンディングテーマとして流れております。

「Dear Angie ~あなたは負けない」
今年のテーマでございます。
去年までは「それぞれの夜」
2曲、これをカップリング致しまして7月3日にCDリリースでございます。

今回のこのDear Angie 、杉真理さんが作詞・作曲。
演奏はボックスでございます。
私、これ・・・ですので、全く関わってございません。

竹内まりやさん、自分でプロデュース!


♪ Dear Angie ~あなたは負けない /竹内まりや

~ CM ~

♪ I LOVE YOU...Part 2 /山下達郎

◎I LOVE YOU...Part 2 

達郎氏:

まずは、私とアラン・オデイのコラボレーションの一番代表的な作品、1984年のアルバム「BIG WAVE」から「I LOVE YOU」

この「I LOVE YOU」というのは、もともとコマーシャルに使われてた曲なので。
今お聴きを頂きましたのは、Part 2と題しておりますが。

Part 1はただのI LOVE YOUしか歌ってない曲なんですが。
これをアランが聴きましてですね、これにもう一つメロディ付けたら面白いんじゃないかと。
そういうアイデアが出まして、アランと僕とで考えまして。

彼が詩を書きまして「I LOVE YOU...Part 2」という・・
I LOVE YOU...Part 1にさらに歌が乗っかってるという。
従って、作詞作曲、アラン・オデイ&山下達郎という、そういうほんとのアメリカ的なコラボレーションの一曲でございます。


♪ MARMAID /山下達郎


◎ MARMAID /山下達郎 

達郎氏:

コンピューター、そしてデジタルレコーディング。
おおいに悩まされた一作でありますが。

いわゆるコンピューター・ミュージックで全部打ち込みでやっております。

アラン・オデイらしいロマンチックな・・
人魚と会って、人魚に恋をしてしまう男の話でございますが。


◎リスナーからのお便り(広島県三原市のH.Tさん) 

『英語の楽曲を一言一句そらんじたのはYOUR EYESが初めてでした。
歌詞カードを片手に歌ったり、ノートに書きうつしたりしたりして覚えました。

さきごろ、アランオデイ氏に達郎さんが英語の発音を教わった話がありましたが、英語の難しさはどのような点なのでしょうか。

またアラン・オデイ氏の作詞にはどのような特徴があるのでしょうか』

達郎氏:

アランはほんとにロマンチストなので・・・
女性関係でもですね、キュンとなるような歌がとっても多いです。

英語は、もうとにかく難しい。
自分の言語ではでいですのでですね。
だいたい、でも我々は・・・
我々と言いましょうかですね、私なんかは全然英語習ったわけでもなんでもないので。
耳から聴いた英語を、適当にですね。

発音が割といいとかおだてられまして、適当に歌っておりました。
それをアランにですね、徹底的に矯正されましたが。

先日、ほんの数日前ですね、私のビジネスパートナーの37年一緒にやってます小杉さんという、うちの会社の社長でございますが。

彼とそういう話をしましたらですね、彼はビッグウェーブ時代は、いわゆるA&R、レコード会社のディレクターでありました。

彼が面白いことを言っておりまして。
あんまりアランがですね、厳しく僕の発音に関してトレーニングをしてるので、そんなに厳しくやることはないじゃないかと。

彼が少し、もうちょっと抑制するような、そういうような事をお願いしたそうです。

したらですね、アランが"いや。これはタツが徹底的にやってくれと言っているから、僕だってそんなにやりたくはないんだけれど、やってるんだ"と。

そういうような答えをアランがしたということを話しまして。
私、全然そういう記憶がなくて(笑)
アランは僕にそう言われたので、それだったらって言うんで、心を鬼にして徹底してやったんだと。

そういうような話を私のビジネスパートナーにしてたという話を先週聞きましてですね(笑)
なるほど、人の記憶はあてになんないというですね。

でもそれのお陰でですね・・・

でもほんとに、初めっからそういう具合に、いろんな事を指摘されたので、だったらこの際だから徹底的に自分の発音を治そうと思って、自分がそうやってアランにお願いしたんだと。

たぶんそういう具合に思います。


♪ FRAGILE /山下達郎

FRAGILE  

達郎氏:

間奏のフリューゲルホンはランディ・ブレッカーですが。
ランディ・ブレッカー、大阪まで追っかけてですね(笑)
大阪でソロ吹いてもらいました。


♪ LADY BLUE /山下達郎

~ CM ~

◎来週はライブバージョン特集 

達郎氏:

来週なんですがですね。
来週6月16日。
まて例によってですね、いわゆる聴取率週間でございます。

またなんかヤレというですね。

ですので来週は私の・・・
気分を変えましてですね、ライブバージョンを特集しようと思います。

ライブで棚つか!

ほんとは、このあいだの5月の3、4の大阪フェスティバルホールのライブをお聞かせできればいいんですが、ミックスダウンしてる暇がちょっとないんです。
すいません。

ですから、いろいろと古今東西の・・・違うな(笑)
古いヤツ、新しいヤツ、いろいろと寄ってですね、PAアウトとかちゃんとしたオフィシャルなものとか。
いろいろ見つくろってですね、『山下達郎のライブで棚から一つかみ』でございます。


◎ LOVE CAN GO THE DISTANCE 

達郎氏:

1999年のオン・ザ・ストリートコーナー3に入っておりますが。
それの先行シングルとしまして発売されました。

アカペラでシングルカットするという大それたものでございますけれども。

NTTコニュニケーションズのCMのタイアップでありましてですね。
遠距離恋愛がテーマだったんです。

アランにメールを書きまして、これこれ、こういうようなCMなんだけど・・・
愛は距離を超える・・とかそういうのが無いのかと、返事が来たのが「LOVE CAN GO THE DISTANCE」というタイトルの、これがいいという。

これに基づいて、私が曲を書きまして、メロディーを向こうに送りまして。

ここのあたりから、カセットで送るのをやめまして、データでやりとりするようになった時代だと記憶しております。

曲は、私すごく気に入ってる曲なんですが、アランの「LOVE CAN GO THE DISTANCE」というこのタイトルの響きと言いましょうかですね、素晴らしいなと思いまして。

あらためてアラン・オデイという人の才能あるなという事を思ったのをよく覚えております。


♪ LOVE CAN GO THE DISTANCE /山下達郎


♪ JODY /山下達郎

◎ エンディング 

達郎氏:

というわけで2週間にわたってお届けを致しました。
私の英語の詩のパートナーで、アラン・オデイ、追悼特集。

アラン自身の作品もですね2週間くらい、やれるくらい、すぐれた作品たくさんあるんですけど。

僕のパートナーでありますので、2週間、山下達郎の作品を中心にお聴きを頂きました。

えぇ・・・ほんとに・・・
身内のようなものなので。
たいへん残念です。

こっから先、英語の詩をどうしようかと、ほんとに考えなきゃ、いけないんですが。
アランに代わるひと、たぶんいないので。

30年くらい一緒にやってるので・・・
さぁどうしようかと・・・
少し落ち着いたら考えようと思っております。

今日の最後なんですが。

アラン・オデイに詩を発注する時には、ほとんどが曲先です。
ですので、曲のデモをまず彼に送ってですね。
オケが出来てる場合もありますが、それを彼に送って、彼がそれに歌を入れて戻してくれます。

従いまして、アランのデモというが存在しておりまして。
アランが送ってきてくれたデモ。

今日はそれを最後にお聴きを頂きたいと思います。

昔のヤツがですね、カセットなので、ほとんどもうヨレヨレになってて(笑)
それをアナデジするとか、そういう余裕も昔ありませんでしたので。

一番最近、彼と作った曲が2008年のシングル「ずっと一緒さ」に入っております「Angel Of The Light」という一曲でございます。

この「Angel Of The Light」はまだデモテープの段階で、彼に送りましたので、彼もそれの譜面とあれを見ながらですね、自分で打ち込んでですね(笑)
打ち込んだり、弾いたりするの好きな人なので。
ピアノ上手い人なので。

自分でデモを送り返して・・
自分で歌ったデモですね、詩を作って。

それがすごく素敵なので、彼のデモはなかなか素敵なので。
今日はアラン・オデイが自ら歌う「Angel Of The Light」のデモバージョン。

これをお聴きを頂きまして、アラン・オデイの追悼特集、お開きにしたいと思います。

私のほんとにパートナーであります。
心よりご冥福をお祈り致しまして・・・
仕事一段落したら墓参り行かなくちゃならないんですが。

2008年に録音されました。
アラン・オデイの「Angel Of The Light」デモバージョン。


♪ Angel Of The Light(Demo Version) / Alan O'Day

今週のオンエア曲

14:04 Dear Angie ~あなたは負けない /竹内まりや
14:08 I LOVE YOU...Part 2 /山下達郎
14:12 MARMAID /山下達郎
14:18 FRAGILE /山下達郎
14:24 LADY BLUE /山下達郎
14:33 LOVE CAN GO THE DISTANCE /山下達郎
14:38 JODY /山下達郎
14:43 Angel Of The Light (Demo Version)/Alan O'Day






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DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2013年06月02日『アラン・オデイ追悼特集 Part-1』


長崎は梅雨らしい天気。
曇りかとおもえば、シトシトと雨。

今日のサンソン、アラン・オデイ追悼特集。
外国人による達郎さんのカバー曲に参加しているミュージシャンの名前を聞くだけで、嬉しくなってしまいました。当時の素晴らしいスタジオミュージシャンばかりですね。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

6月に入りました。
早いものでございます。
もう6月です。

今日は、私、番組、前倒しでございます(笑)

前倒しですと、お天気とか申し上げられませんが。
ちょっと5月から6月は鬼のような忙しさでございます。

また次の曲の曲書きに入って行きますので。
今月の下旬まで、また一曲あげなければ、なりません。
お籠りがまた始まります。

曲書いてお籠り。
スタジオでお籠り。
詩書いてお籠り。
ミックスでお籠り。
マスタリングでお籠り・・・

なんでもお籠りでございますが。

番組の方は頑張ってやりたいと思っておりますが。
先週も申し上げましたが、私の英語の詩・・・
私、英語の曲をずいぶん、たくさん歌っておりますが、ほとんど、その英語の詩はですね、アラン・オデイという、アメリカのシンガーソングライターに作詞を依頼して三十数年やって参りました。

アラン・オデイ。
カリフォルニア生まれの、私の英語のパートナーが先日亡くなりました。
亨年72歳でございます。

1940年10月3日生まれで、私とちょうど一まわり違う人なんですが。

突然の訃報でありまして・・・
非常に衝撃を受けております。

何と申しましても、彼に英語をずーっと・・作詞を依頼しておりましたので。
彼以外でもう、ここ二十数年間やったことがありません。

その上に、彼は非常に私と気が合う人でですね・・
私の歌詞の、こう歌いたいという、そういうような世界を非常に的確に実現して、表現してもらっておりましたので。

これからも英語の詩の新曲は作れないのかなと、そういうような事も考えて・・・

今日はアラン・オデイの追悼特集をさせて頂きます。

今まで番組で追悼特集をたくさんしましたが、ほんとの意味での身内というのは生まれて初めてでございましてございましてですね。

えぇ・・たいへん残念なんですが。

ほんとはアラン・オデイのソングライター、あるいはシンガーソングライターとしての軌跡を先にやるべきなんでしょうが、身内なのでアランと僕の作品の歴史というものをですね、たどりつつ彼を追悼する方が本筋だと思います。

今日は、追悼特集のパート1で、今週、来週2週間かけまして、山下達郎とアラン・オデイのコラボレーションの作品の数々・・・

私が歌ってる作品、それから人のために作った作品、いろいろな形がありますが、いろいろな音源をお聴き頂きつつアラン・オデイの業績を偲びたいと思っております。

それが済みましたらアラン・オデイのアメリカでの、いろいろな作品、ご紹介できればと思っておりますが、とりあえず今週、来週は私とアランの作品でお聴きを頂きたいと思っております。


もともと1980年ぐらいからアランとは仕事を始めました。

英語の詩というのがですね、かなりアランと上手く行きましたので1984年にアラン・オデイに来日してもらいましてですね、一カ月ほど滞在してもらいまして作詞を頼みまして。

それで出来あがったアルバムが1984年のビッグ・ウェーブというアルバムであります。
サーフィン映画のサウンドトラックとして作られましたが、今は独立した作品として皆様に楽しんで頂いております。

まずはそのビッグ・ウェーブの冒頭に入ってる、ビッグ・ウェーブのテーマ。
この曲をお聴きを頂きたいと思います。

アランと、そうした作詞の話をしていながらですね、彼もカリフォルニアの人間なのでサーフィンというスポーツを知っておりますが。

サーフィンというスポーツは非常に孤独なスポーツじゃないか・・・
海の上で、こう一人で波を待ってる、それは社会生活不適応だったり、人とコミュニケーションがとりにくかったり、そういう人たちが波の上で一人で波を待っている時が一番、彼にとってのようするに真実の時間なんじゃないかと・・・・

そういうような事をディスカッションしましたら、その僕の投げかけたテーマに非常に彼も興味を持ちまして、それでアランが書いてきたのが、この「THE THEME FROM BIG WAVE」の歌詞であります。

1984年のビック・ウェーブから。


♪ THE THEME FROM BIG WAVE /山下達郎

~ CM ~

♪ Every Night /竹内まりや


◎もともとアラン・オデイは・・ 

達郎氏:


そういうわけで今日は、私の英語作詞のパートナーでありますアラン・オデイ・・・
アメリカのソングライターそしてシンガーソングライターでございますが。

先日5月17日に72歳で亡くなりました。

長い事一緒にやってきた人なので、今日はアラン・オデイの追悼特集。
そして来週も追悼特集。

アラン・オデイはアメリカではたいへん有名なソングライターそしてシンガーソングライターですので、彼のアメリカでの本来の実績、そういうものをご紹介する方が筋なんですが。

私はアランとは三十年以上のパートナーでございますので、まずは私とアラン・オデイのコラボレーションの作品を、今週来週、2週間お聴きを頂いて、そっちの方が追悼特集としては日本では価値のああるものだと思います。

もともとアラン・オデイは長年の私のビジネスパートナーであります、小杉 理宇造という私の昔のディレクター、エグゼクティブ・プロデューサー、彼の関係であります。

彼が音楽出版社にいる時に、なんと南沙織のレコーディングでですね、LAへ行った時にアランが・・・
たぶんコーラスか、曲かで・・・来た、その時仲が良くなりまして。

36年前の話だそうです。

それで、僕のディレクターやっていたので、僕が英語の詩を・・なんかこう、まあ海外進出とまではいきませんが、英語の詩を・・・

もともと洋楽指向でしたので、そうした詩をですね作って曲を書きたいと言ったら、アランに声をかけましてですね。
そしたらアランが詩を何篇か送ってきてくれました。

一番最初は、その詩に曲をつける形で始まりました。

一番最初に世に出た曲が、今お聴きを頂きました「Every Night 」
竹内まりや、1980年のアルバム「Miss M」に収録された、これが僕とアランの最初の世に出た作品です。

この曲は従って、詩先です。

曲はあとからつけたもので、これは別にまりやのために書いた曲じゃないんですけど、まりやが丁度ロスでレコーディング行くので、曲を探していたので、僕が"この曲どうだ?"と言ったら、この曲が採用されました。

David Foster 、Jay Graydon、Jeff Porcaro
David Hungate、Steve Lukathe

エア・プレイでございますね。
このメンツで。

アラン・オデイがコーラス隊として参加しておりまして、コーラス実際にやっております。

最近の、私のベストアルバム、OPUSのボーナスディスクで、これのセルフカバー・バージョン・・
未完成ですけど、これが入っております。


◎YOUR EYES /山下達郎 

達郎氏:

で、上手くいったので1981年に彼に本格的に作詞をお願いしようということで。

当時はネットなんてありませんでしたから、カセットにデモテープ入れまして、ララ・メロで。
向こうへ空輸で送りまして、そしてまた郵便で帰って。
それが素晴らしい詩がついておりました。

それが1982年1月に発売されましたアルバム「FOR YOU」に入っております、皆様お馴染のこの曲です。

♪ YOUR EYES /山下達郎


◎ビッグ・ウェーブ 

達郎氏:

これがすごく上手くいったので・・・
じゃあもうちょっと、一歩進んでですね、英語のアルバム作ってみようかと。

そういうような事を考えておりました矢先にですね、1983年のことですが・・・
サーフィン映画のサウンド・トラックをやらないかと。

当時のサウンド・トラックですから、そうした曲集といいましょうか、いろいろと曲を散りばめてサウンド・トラックを作ろうという、そういうことになりまして。

全部英語の詩だったら、半分オリジナルにして半分ビーチボーイズのカバーやろうという企画になりました。
これがビッグ・ウェーブという映画のサウンド・トラックとして発売されるものですが。

じゃ、アラン・オデイに全面的にオリジナルは詩を頼もうじゃないかと。
それまで出ておりました、例えば「悲しみのジョディ」に英語を付けたジョディとか、そういうようなものがありますが、純粋に新曲に詩を付けてもらおうと。

それが今日、一番最初にお聴きを頂きましたビッグウェーブのテーマを初め、何曲かあるんですが。

そのためにはですね、そうしたカセットでデモテープをやり取りして郵便でやったら間に合わないので。
じゃアランに日本へ来てもらうという。

ひと月ほど日本に滞在して、その中で曲を渡して詩を書いて、ディスカッションをして、やるという。

それまでですね、日本では英語の詩を歌うというのは、だいたい日本に在住してるアメリカ人もしくはイギリス人が詩を担当するという。

従いまして、ま、そのどれくらいのプロフェッショナルなのか、よくわからない。

そいうの、あんまり好きじゃなかったので。
どうせお願いするなら、ほんとの意味でちゃんとした仕事してる・・・
変な言い方ですけれども。

アメリカでちゃんと実績のある作詞、英語詩を書く人、というのが望みだったんですけど、なかなか当時、そういう具合に上手い事スムーズにいきませんでして。

あくまで、ですからアラン・オデイと僕の仕事始めは個人的なコネですね、ようするに(笑)
個人的な人間関係で始まったという。

とっても幸運でした。

それで1983年の後半に、アランに日本に来てもらいまして、何曲か作りまして。
ビッグ・ウェーブのアルバムに入っております。

♪ MAGIC WAYS /山下達郎

◎お前の英語はおかしい・・ 

達郎氏:

このビッグ・ウェーブというアルバムでアランに日本へ来てもらって、ディスカッションしながら作詞を頼んで、やったということが、すごくその後の、ながーく一緒にやる原動力となりました。

直接会って、やっぱり、僕の歌い癖とかですね、あとは何と言っても、僕の場合は別に留学してたわけでもですね・・英語がバイリンガルだったわけでも、なんでもない、ただの耳英語でですね、洋楽が好きだったので、耳で覚えた英語・・・

ま、いってみれば、適当な雰囲気英語だったのですが、それをこのビッグウェーブのレコーディングの間にですね、彼が作詞したので、歌のディレクションしてくれたんですが。

その時にですね"お前の英語はおかしい"と。

徹底的に矯正されたんですね。
"しごき"と言っていいほど厳しかったんですが。

それのお陰で、後に、いわゆる雰囲気英語がですね、すっかり治すことができまして(笑)

そうした原則性といいましょうかですね、そういうものを教えてもらった・・・
それはもういくら感謝しても足りないです。

今聴きますと、先ほどのYOUR EYESなんか、そうした適当な英語なので(笑)
今聴くとですね、結構不完全なんですけども。

このビッグ・ウェーブ以後のアレは、そういうものに、物凄くアランに教えてもらった、色々なことをですね、踏まえつつ発音を矯正していきましたので。

ほんとにそういう意味では、このビッグ・ウェーブのアルバムは、ほんとにありがたい一作でありました。

彼にとっても、僕の歌い癖とか、そうした英語がそれほど完璧じゃないという、そういうようなことも判ったので。

僕が歌いやすい言葉とか、そういうことを意識して使ってくれる・・
あんまり難しい言いまわしとか、そういう、言いにくい言いまわしを使わないようにですね、気使ってやってくれまして。

それに彼のロマンチシズムとか、そういうものが加わって、凄くですね、お互いにいい仕事がずっとできるという歴史が続くきっかけになりました。

今から30年近く前の話でございますけども。

お知らせの前にもう一曲、ビッグ・ウェーブから。

これは、このサンデーソングブックのテーマソングとして長い事使われておりますが、それのオリジナルのボーカルバージョンでございます。


♪ ONLY WITH YOU /山下達郎


~ CM ~


◎14 Karat Soul 

達郎氏:

たくさんかけたいので・・・・
業務連絡も、今日は無しです。

アランオデイと私のコラボレーション、主に自分の作品のためにですね、やってもらった仕事があるんですが、そうでないもの・・・

いろんな人が歌ってくれた、そうした作品もございますので、今日の後半はそれを御紹介しようかなと、思います。

1988年にですね、CMの仕事が来まして。
14 Karat Soulというですね、ニュージャ-ジーの5人組のアカペラのコーラスグループが、ドゥ・ワップのコーラスグループですが。

このグループでCMをやりたいという。
それの曲を書いてくれないかという。
ウィスキーのCMだったんですが。

それで、だったらアランに詩を頼もうということになりまして、出来あがったのが「The Girl In White 」
という一曲でございまして。

これは14 Karat Soulのシングルとして日本で発売されました。

いわゆる逆輸入ものといいましょうか。
日本人がプロデュースした外国人の作品という、そうようなものとしては、ま、良く出来たんではないかと(笑)

私、一応、曲書いてプロデュースもしておりまして、スタジオに付き合って、たいへん気さくな、ドゥ・ワップなアカペラグループですから。

70年代から活動をしておりました。
ドゥ・ワップなグループなのでアカペラ専門でやっております。

パースエージョンズと並ぶグループでございます。

♪ The Girl In White /14 Karat Soul

正真正銘のアカペラです。

リズムボックスもなければ、ピアノもありません。
その場で、ほんとのアカペラでダビングをしてしまうというですね。
最後までピッチが崩れない・・・

やっぱ長年やってる人達のアカペラグループですので実力が、いかんなく発揮されております。

びっくりした覚えがありますが。

私も1988年、同じ年にですねアルバム「僕中の少年」でセルフカバーを致しました。
もともとは14 Karat Soulのために書き下ろした一曲であります。


◎逆カバーブーム 

達郎氏:

90年を過ぎたあたりからですね、逆カバーブームというのが始まりまして。
日本の曲を外国人のシンガーが歌うというですね。
それに英語の詩を付けて歌うのいのが、ま、ブームになりまして。

そうしますとですね、勝手に英語の詩をつけられて、どんどん出るんですね。

クリスマスイブだけで、いくつ英語の詩があるか判らないというような状態になってきましてですね。
これはいかん!と。

ちゃんとしたオフィシャルの英語の詩を、付けなきゃいかんという事になりまして。
だったら、アランしかないので。

アランには、そういう意味では随分、自分の曲のですね、英詩を作ってもらいました。
あるものは世に出たものもありますし、未だに出てないものもありますが。


◎驚くべき企画・・・ 

達郎氏:

そんな中でですね、ある日、1990年の話ですが・・・

ニック・デカロ、有名なアレンジャーでございます。
亡くなってしまいましたが。

トニー・リプーマという、やはり有名なプロデューサーがいますが。
トニー・リプーマと二人でですね、クリーブランドから夢を求めてLAに来まして、LAを代表するアレンジャーの一人になりました。

幾多の名作、残しておりますが。

ニック・デカロが日本の資本でですね、ソロアルバムを作るということになりまして。
ビクターですけども。

それを、私のカバー集にするという、驚くべき企画になりましてですね(笑)
神をも恐れぬ・・・

せっかくニック・デカロがやってくれるんだったら、選曲、いろいろ手伝ってですね、しようかという。

メンツがLA録音なので、デヴィッド・T・ウォーカーとか、ディーン・パークスとか、ニール・ラーセン、ハービン・メイソン、ジョン・ロビンソン・・・

いいメンバーなんですが、ちょっとプロデュースがですね、こう・・・
詰めが甘いというかですね・・・
ま、それはそれとしてですね。

とってもニック・デカロはいい人で。
昔、ニック・デカロに頼もうと思ったら、"あいつは性格悪いから止めた方がいい"というような事言われてですね、そうかなと思って諦めたことがあるんですが。

会ってみたら、ほんとに素晴らしい紳士でですね。
人の言うことは、全くあてにならないなと、いうような事があったんですが。

そういうわけで1990年に出ました。
ニック・デカロのアルバム「Love Storm」から、スプリンクラーの英語バージョンです。


♪ Love Storm (Sprinkler) /Nick DeCaro


◎ エンディング 

達郎氏:

今日はこのへんで。

この続きは次週、パート2でございます。
次週は私の作品中心にお届けする予定でございますが。

今日の最後はですね、やはりそうした、私とアラン・オデイの曲をカバーしてくれたJeffrey Foskett。

Jeffrey Foskettは今はブライアン・ウィルソンのライブには欠かせないメンバーになりましたが。
もともと裏声のとってもきれいな人でですね。

性格もとってもいい人で。

Jeffrey Foskettが私の「踊よ、フィッシュ」をカバーしてくれるということになりました。
じゃぁっつうんで、アラン・オデイに英語の詩を頼んで「 Fish 」という曲が出来ました。

1996年にシングルカットされました。


♪  Fish /Jeffrey Foskett

今週のオンエア曲

14:05 THE THEME FROM BIG WAVE /山下達郎
14:09 Every Night /竹内まりや
14:15 YOUR EYES /山下達郎
14:21 MAGIC WAYS /山下達郎
14:26 ONLY WITH YOU /山下達郎
14:33 The Girl In White /14 Karat Soul
14:38 Love Storm (Sprinkler) /Nick DeCaro
14:43 Fish /Jeffrey Foskett







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