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DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2014年10月12日『ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ』

長崎は10月7日、8日、9日に長崎の氏神「諏訪神社」の秋季大祭「長崎くんち」が好天に恵まれて開催されました。
そして日曜日夜から台風で大荒の天気になりそうです。
浜の町龍踊_20141009_004


今日のサンソン、映画館の座席位置は一番後ろという話、納得しました。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

10月の中旬でございますが、また体育の日のハッピーマンデーでございます。
また3連休でございます。

月に1回は3連休があって、いいですね、ほんとに。
大丈夫なのかなって気がしますけど。

まだ休日を増やそうなんて、計画やってるそうですが、大丈夫ですかね・・・

どんどん、それで何かこう・・・増えてくと、何か休日の方が多くなったりして。
どうするんでしょうね。

そんな事、ブツブツここで言ってもしょうがないんですが。

でも、お天気の伺いは、まだ全然できません。
圧倒的に今回、前倒しでやっておりましてですね。

おかげ様で、今年のツアー、マニアックツアー、無事に終了してるはずなんですが(笑)
それすら申し上げる事ができないという。

実を言いますと、島根から始まって大阪のフェスティバルホール、そして名古屋のボトムラインで終了するまでですね、東京に帰れません!

10泊11日でございます。
今回のツアーで一番長いんですけども。
ま、10泊くらいだったら、いつもやってるので、あれなんですが。

今まで人生で一番長かったのは15泊16日ってのが・・・
すごいなと思ってましたけども、ハウンドドックなんて36泊37日ってのがあるそうでですね。
そういう人たちに比べれば、まあ全然まだ可愛い。

ようやくこれで旅が一段落しまして、ちょっと曲書きの仕事が入ってきて、これから曲書きになる・・・
あんまり、休めません。

それが終わると、今度はまりやのライブのリハーサルが始まりますので。
今年いっぱいは、もう全然、どこにも行けません。
今年1年は、外国にも一度も出られませんでした。

おかげ様で忙しいことは良いことなんですが。
ちょっとなんか、こう・・・
番組の方が、特集をやりたいと、ウズウズしてるんですが。
なかなかレコードを聴くのも、ままならない(笑)

で、そんな事をブツブツ申し上げておりましたらですね、ボブ・クルーが9月11日に亡くなりまして、享年83歳。
なので、じゃあ今日はボブ・クルー追悼、いってみようかと。

でも特集を、というまで緻密にできませんので。
『ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ』

なんですが、ボブ・クルーっていうのは、とにかく作品が目茶苦茶多い人なので。
とても、撫でるどころじゃありません!
指先でちょっと、こするくらい・・アレしかできません。

でも、ボブ・クルーはほんとに、60年代から80年代まで、ヒットを出し続けた大プロデューサーでございますのでですね。
ボブ・クルー、追悼してみようか、と。

今日は『ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ』
皆さんご存知の曲がたくさん出てまいります。

山下達郎サンデーソングブック、今日も日曜日の午後のひととき、三連休の真ん中でございますが、素敵なオールディーズソングでお楽しみを頂きます。
今日はボブ・クルーの手がけた作品、名曲の数々が登場致します。

今日も最高の選曲と最高の音質でお届けを致します山下達郎サンデーソングブック。

秋、深くなってきた、はずでございます。
・・そこにいないヤツが言うので(笑)
もっとらしく申し上げますが(笑)
秋になってるはずでございます(笑)

なので、そろそろこの曲かな、と。
私の1985年のシングル「風の回廊」

♪ 風の回廊/山下達郎

~ CM ~

♪ Silhouettes/The Rays

◎まず今日の前半は 

達郎氏:

今日は、基本的にはボブ・クルーがプロデュースして、曲にも関わってる、作品にも関わってる、そういうものの縛りでお聴き頂きます。

まず今日の前半はボブ・クルーが作曲にも関わってプロデュースもしてる作品をお聴きを頂きましょう。

ボブ・クルー、1930年生まれですから昭和5年の生まれでございますが。
初めは歌手で、いろいろとやろうと思ったんですが、なかなか鳴かず飛ばずで。
裏方に、プロデューサー、ソングライターの道を歩み始めますが、一番最初に組んだ相手がフランク・スレイという人でありまして。

この人と組んで最初に出ました大ヒットが、今お聴きを頂きましたThe Rays、1957年全米3位のミリオンヒットとなりました「Silhouettes」という。

いわゆるドゥー・ワップソングでございますね。
これが1965年、ハーマンズ・ハーミッツで全米5位になりまして、リバイバルヒットしますが。

このレイズ、ハル・ミラーというボーカルの人ですが、この「Silhouettes」の大ヒットでボブ・クルーは、そうしたプロデューサー、ソングライターの道を歩み始めます。

50年代は、フランク・スレイとのコンビがずっと続きますが。
一番当てたのはフレディ・キャノン、ロックンロールシンガーでございますが。
この人の1959年の、今日は、私の一番好きなフレディ・キャノンの、この曲をお聴きを頂きましょう。

♪ Tallahassee Lassie/Freddy Cannon


◎60年代 

達郎氏:

このクルー、スレイコンビが50年代まで続きまして、60年代に入りますと、いよいよフォーシーズンズに関わって参ります。

ボブ・ゴーディオ、ボブ・クルー
クルー、ゴーディオのゴールデンコンビでフォーシーズンズが大当たりをしましてですね。
一世を風靡することになります。

何しろ、とにかく『ボブ・クルーで追悼で棚からひとつかみ』って言ったって、10曲かかりませんのでですね。
ボブ・クルーは作曲に関わってる作品が900曲を超えますので。

正直申し上げて、その大ヒットもありますけども、全然箸にも棒にもかからない曲もあります。
いわゆる、玉石混淆の・・それだけ作れば、そうですよね。
なので、そうした大ヒット曲ばっかりを今日はお聴きを頂くことになります。

フランキー・バリとフォーシーズンズ、シェリーから始めてもいいんですけど。
もう、こんな1時間じゃ、どうしようもありませんので。

私の一番好きな時代のフォーシーズンズの作品。

♪ Rag Doll/Frankie Valli & The 4 Seasons

♪ Save It For Me/Frankie Valli & The 4 Seasons

◎ジャージー・ボーイズ 

達郎氏:

ザ・フォーシーズンズ、1964年のベストテンヒット「Save It For Me」
映画『ジャージー・ボーイズ』も日本で封切られました。

まだ僕『ジャージー・ボーイズ』観てないんですよね。
観に行く暇がない(笑)
スクリーンで、あれ・・してるらしい。
観なきゃ!

封切館が少ないんですよね、東京は。
ほんとに、ああいう映画は人が入らないんでしょうかね。

お便り頂きまして、おじさんばっかりだって、いうアレが書いてありましたが。
当然でしょうね。

◎ボブ・クルーの作品 

達郎氏:

ボブ・クルーの作品は、ほんとに、あの・・・
CD化がすごく少ないんですよね。

フォーシーズンズも長いこと権利が複雑でですね、出なかったんですが。
ようやく最近、廉価版で出るようになりましたが、それもオリジナル・アルバムの内容が違うとか、そういう指摘もありますが。

結構やっぱり、きちっとしていない、というか。
そういものなので。
情報が足りないので、若い人のところに届かない、そういうようなアレですけども。

♪ Watch Out Sally/Diane Renay

~ CM ~

◎来週 

達郎氏:

とても1周間じゃ無理ですね、これ(笑)
もう1週やりましょうかね。

今日はボブ・クルーの、ほんとのプロデュース作業、それからソングライター作業を中心にやっておりますが、来週はもうちょっと拡げて、レア・アイテム。

それから他人がカバーしたボブ・クルー作品。
結構、それでも大ヒット作品がたくさんありますのでですね。
そういうようなものも、入れつつ。

もう1週やってみたいと思います。


◎後半

達郎氏:

後半はボブ・クルーが曲を書いてないものですが、プロデューサーとして出したヒット・ソング、これを何曲か、お時間まで。

♪ California Nights/Lesley Gore

◎ダイノボイス、ニューボイス 

達郎氏:

ボブ・クルーはフォーシーズンズの相次ぐヒットに気を良くしましてですね、自分のレーベルを作ります。
ダイノボイス、ニューボイス

こういうところで制作されたレコードからも、やはり大ヒットがたくさん生まれます。
トイーズの「ラバーズ・コンチェルト」とかですね。
ダイアン・リネイの「ネイビー・ブルー」も、もちろんそうですが。

このレーベル、だいたい総じてですね、曲作りとかプロデュースも、ある時は人任せにしまして、自分はもうフォーシーズンズに専念しますが。

そんな中でですね、自分がプロデュースで全面的にやっていたグループが、Mitch Ryder & The Detroit Wheels。

ロックンロール好きなんですね、要するにね。
デトロイトのいわゆるクラブバンドでありますが。
ブルー・アイド・ソウル・グループでございますけれども。

たいへんに演奏力もあるグループで。
ボブ・クルーが全面的にプロデュースしまして、いくつかヒットソングが生まれましたが。
その中でも一番有名な、日本でもたいへんヒットしました、1966年全米4位まで上がりました。

♪ (Medley)Devil With A Blue Dress On~Good Golly Miss Molly/Mitch Ryder & The Detroit Wheels

◎ エンディング 

達郎氏:

この続きは、また来週。
引き続き『ボブ・クルー追悼で棚からひとつかみ』
私の好きなボブ・クルー!

お便り、お時間まで。

横浜市のS.Hさん

『先日、竹内まりやさんの「TRAD」を購入し、ライナーノーツを見ていましたところ、ベースの担当が記載されていない曲があります。

ベースパートはコンピューター・プログラミングに含まれているのでしょうか。
ドラムは別にドラム・プログラミングと記載されています。
教えてください』

その通りです。
コンピューター・プログラムの中です、ベースは。

江戸川区のT.Kさん

『達郎さんは曲をかけた後、時々「このひとは、歌うまい」とおっしゃいますが、達郎さんが言うところの「うまさ」とはどのようなところにあるのでしょうか。

ピッチコントロールは当然として、喜怒哀楽の感情表現の豊かさや、訴えかけてくるガッツの強さでしょうか。

女性では歌がうまいと思える人が多いように思いますが、特に男性ボーカリストで達郎さんが上手いと思われる人を、2,3例をあげて教えて頂けると嬉しいです。』

これ、随分前に頂いたハガキ、お便りですね。

歌が上手いと思うか、下手だと思うか、ひとそれぞれでありましてですね。
私が上手いと思う人と、あなたが上手いと思う人は違うかもしれませんし。

堪能するということでしょうね。

ピッチの良し悪しとか、そういうの、あんまり実は関係ないんですね。
フランスのシンガーなんかは、そんなにピッチ、よくなくてもですね、やっぱり情感がすごくある人は、ジャック・ブレルとかですね、ピエール・バルーとか、ああいう人は素晴らしい歌だと思いますし。

なんかこう、逆にピッチが完璧だからといって、なんかこう・・うるさいなとか、そういう人もいますしね。

私、世界で一番上手い男性ボーカリストと思うのは、ジェームス・ブラウンです。
昔からそうです。
今も変わりません。

またください。

札幌市のT.Hさん

『達郎さんは劇場で映画を観る時に座席はどの位置に座っていますか。
私は一番後ろの、やや右よりに座ります。

ちょうど目の高さにスクリーンの一番上が来るので、全体を見下ろる感じになります。
首が疲れないで長時間の鑑賞には楽です。』

すごいですね・・

私も同じです。
一番後ろですね。
首、疲れないですね(笑)ほんとに。

で、あのぉ・・後ろを気にしなくて済むという。
結構ツーですね、それってね。

というわけで今日はここまで。
この続きはまた来週。
ボブ・クルーといえば、この曲でしょうね、日本では。

♪ Can't Take My Eyes Off You/Frankie Valli


今週のオンエア曲

14:04 風の回廊/山下達郎
14:09 Silhouettes/The Rays
14:13 Tallahassee Lassie/Freddy Cannon
14:17 Rag Doll/Frankie Valli & The 4 Seasons
14:20 Save It For Me/Frankie Valli & The 4 Seasons
14:24 Watch Out Sally/Diane Renay
14:33 California Nights/Lesley Gore
14:37 (Medley)Devil With A Blue Dress On~Good Golly Miss Molly/Mitch Ryder & The Detroit Wheels
14:43 Can't Take My Eyes Off You/Frankie Valli
DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2014年01月26日『極私的、青山純追悼特集Part2』

長崎はお天気のよい日曜日でした。

今日のサンソン、書き起こしながら考えることの多い内容でした。
ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

山下達郎さん サンデーソングブック 2014年01月19日『極私的、青山純追悼特集 Part 1』は、こちら

◎ 冒頭

達郎氏:

もう1月最期の日曜日になってしまいました。

私、ツアーが終わりましてですね、年が明けまして、ちょっとのんびりできるかと思いきや・・・・

竹内まりやさんの、また、新曲が・・・
入って参りました。

今月いっぱいで締め切りでございます。
そろそろミックスダウン・・・の感じで・・・


これが終わりまして2月になると、じゃあ、ちょっと、ゆっくりできるのかなと思いましたら、また入って・・・

一体どうなってる。
仕事が頂けるだけ、ありがたいと思ってですね、頑張ってやっておりますが。

ちょっとスタジオ仕事がですね、夜更かしになってしまいましたが。
こういう時、風邪ひきやすいので、気をつけなきゃなりませんが。

全国的に、風邪インフルエンザ、それからノロウイルス、いろいろと蔓延してございます。
皆様、お体にはくれぐれも、お気をつけ下さい。

受験シーズンでございますので、受験生のみなさんも、くれぐれもお体、お大事に。

というわけで、先週に引き続きまして、先日お亡くなりになりましたドラマーの青山純さん・・・
そんな他人行儀じゃありません。青ちゃんでございますが。
私と80年代、90年代、ずーっと一緒にやって参りました。

青山君、亡くなってしまいました。
追悼特集・・・

身内なので、ほんとに、私的を通り越して『極私的、青山純追悼特集』
先週に引き続きまして、今週もお聴きを頂きます。

なるべく湿っぽくならないようにですね・・
彼のドラマー人生の上で私と一緒にやった数々の仕事の中からですね、私のお気に入りを聴いてい頂きまして、彼のドラマーとしての素晴らしさを味わって頂こうという企画でございます。

こういう時になりますとですね、色々なお便りが来まして。
レアなものをかけろとかですね、そうしたものがありますが。

特に、彼はミュージッシャンでもあり、ドラマーでありますのでですね。
彼の残した仕事、特にレコーディングの仕事、そうしたものをですね、きちんと真正面からご紹介することの方が彼の業績をきちっと把握して頂けるという・・ものだと思います。

ので、先週に引き続きまして今週もCDをで発売されているものを中心にお聴きを頂いております。

とにかくライブ、80年代、90年代の全公演、彼と一緒にやってまいりました。

たくさん・・・
思い出に残る作品がございますけども。

1989年に私が出しましたライブアルバム「JOY」に入っております。
竹内まりやの「プラスチック・ラブ」のカバー。

「プラスチック・ラブ」という曲はですね、青山純じゃないと、この感じが絶対出せないというですね。

彼のスタイルの中でも白眉の出来でございます。

更にまりやのバージョンよりもアップテンポでやっておりますので、神業と言っていいような(笑)プレイが聴かれます。

1986年の7月31日、中野サンプラザでのライブ。
アルバム「JOY」に収められております「プラスチック・ラブ」

♪ プラスチック・ラブ(LIVE/'86.7.31 中野サンプラザ) /山下達郎

~ CM ~

♪ BLOW /山下達郎


◎非常に演奏の難易度が高い・・ 

達郎氏:

山下達郎がお送りしていますサンデーソングブック。
先週に引き続きまして、先日亡くなりましたドラマーの青山純さんの追悼特集。
『極私的、青山純追悼特集』
今日はパート2でございます。

先週も、今週も、お聴き頂く全ての曲はですね、
青山純ドラム、そして伊藤広規ベースという、この二人のですねリズムセクションによる演奏でございます。

これに僕が加わりましてですね、3人で、ちょっと暇があれば練習スタジオに入りましてですね、パターンを練習をしておりました。

その結果ですね、出来たパターンを使いましてですね3人でレコーディングするという、スタジオに入りましてですね。

そういうものが80年代の中頃からですね、結構増えて参りました。

これもそうした曲でございます。
1992年のレコーディングでございます。
アメリカスカップというヨットレースのために書いた曲で、ヨットに合うサウンドはなにかという・・模索しておりましたら、このビートになりましたが。

非常に演奏の難易度が高いんですけども。
これは、青山君と伊藤広規のですね、二人でなければ演奏ができない。

このスピード感・・・
が、彼らの持ち味でございます。

2002年に、CD「レアリティーズ」にアルバム化されました「BLOW」でございます。
私、大好きな曲で。
なかなかライブでやる機会がありませんが、またやれたらと思っております。


◎ハイティーン・ブギ /近藤真彦 

達郎氏:

こう、お聴きを頂きますと、先週の前半にお聴きを頂きましたロックンロール、それからプログレ系、そうしたサウンドと全然違う音楽を演奏できる、このリズムセクションのですね、フレキシビリティと言いましょうかですね。

引き出しの多さというのが、驚愕を致しますが。

そうしたものなので、80年代からスタジオミュージシャンとしてですね、大活躍を始めます。
とにかく枚挙にいとまがありませんけども。

今日は、そういうのはかけません(笑)

この曲も、青山君と伊藤広規、そして難波弘之。
私のギター、そうしたリズムセクションでレコーディングされた曲です。

1982年の近藤真彦さんの「ハイティーン・ブギ」


♪ ハイティーン・ブギ /近藤真彦


私は、、ほとんとアイドルに曲を提供したことはないんですが、これは珍しいパターンでございます。

1982年の近藤真彦さんの「ハイティーン・ブギ」

昔から、このリードギターは誰だ?という質問をよく頂きまして。
お答えする機会がなかった・・・

これ、矢島 賢さん、有名な方ですが。
矢島 賢さんのリードギターでございます。


◎ゲット・バック・イン・ラブ /山下達郎

達郎氏:

青ちゃんは、本当に、色々なスタイルが出来る人ですが。

本人はですね、一番好きなのはバラードなんですね。
しかも、ほんとにリムショットで、静か~にやる。
そういうバラードを延々、やってるのが一番好きだという。

変わった人なんですけども(笑)

そうしたバラード関係でも、いかんなくテクニックが発揮されます。
こうした曲はもう、とにかく・・・

白眉です。

1988年の私のシングル「ゲット・バック・イン・ラブ」


♪ ゲット・バック・イン・ラブ /山下達郎

この時の青山くんは、SONARのドラムなんですが。
底が抜けてるヤツなので、ちょっとこう、いつもと違うチューニングの音が致します。


◎LOVELAND,ISLAND /山下達郎 

達郎氏:

先ほども申し上げましたみたいに、青山君と伊藤広規と私と、3人でですね、そうしたパターンを一生懸命練習した時代があります。

そんな中からですね、いろんな曲が出来、そんな中からヒットソングが沢山生まれることもありました。

ライド・オン・タイムのパターン
それから先週お聴きを頂きましたDAY DREAM
そうしたパターンミュージックのパターンは、3人でですね、アイデアを出し合って作って。

それに難波君があとから入ってきましてですね。
それから椎名君が入ってきて、ひとつの曲に出来上がるという、そういうようなシステムをずーっとやっておりました。

その時代の一番充実した時代が1980年からですね、80年代の中期にかけての諸作品でございますが。

中でも、そうしたものが一番、結晶として表れたのが、82年の私のアルバム「FOR YOU」というアルバムで」あります。

この中のこの曲は、ラテンフレーバーなんですけども。
キックのちょっとしたパターンの工夫。

それからベースの、ちょっとしたパターンの工夫。
そうした、いろいろな工夫を5人で考えて一つの曲にするという。

アレンジの原案は私ですけども、それに皆が少しづつ手を加えていって完成度が高くなっていくという、そうした良い時代でありました。

82年の「FOR YOU」から「LOVELAND,ISLAND」

♪ LOVELAND,ISLAND /山下達郎

レコーディングは81年に行われたものなので。
まだ、青ちゃん、24才!

驚くべき、テクニックでございます(笑)

アナログレコーディングの最高の時代であります。
個人的に言いますと、コーラスの距離感は、絶対今のデジタルでは、この質は出ません。

もう帰ってこない時代ですから、仕方ありません(笑)

先週、今週は・・
特に今週はですね、ベタな曲ばっかりですが。

いいんです!

今日は、青山純のドラムを聴いて頂く特集なので。
曲は聴かないで、ドラムだけ聴いてやって下さい。


~ CM ~

◎放送1100回を突破

達郎氏:

山下達郎がお送りしておりますサンデーソングブック。

先週、今週、2週間使いまして、先日お亡くなりになりましたドラマーの青山純さん、青ちゃんの追悼特集『極私的、青山純追悼特集』
お届けしております。

あんまり湿っぽくないようには、しておりますが、やっぱり曲を聴いてるとですね、しみじみとした感慨が沸き起こって参ります。

さて、私のこのサンデーソングブック。
昨年の11月10日にですね、放送1100回を突破いたしました。

本日の放送で、めでたく1111回。
一づくしを迎えることができました。

こっからまた、22年目に向かって躍進中でございます。
もうすぐ21年半を迎えます。

そこでリスナーの皆様の日頃のご愛顧に感謝しましてですねプレゼント用意してあります。

サンデーソングブックの新しいロゴが入った文庫本スタイルのスケジュール帳、これを50名の方にプレゼント致します。

2014年の4月の始まりになっておりますので、この春からお使い頂ける、いわゆる年度スケジュール帳というヤツでございます。

奮ってご応募下さい。
ご希望の方は

〒102-8080
東京FM 山下達郎サンデー・ソングブック、手帳のプレゼントの係

判るようにお書き下さい。

2月28日、金曜日まで、受付して参ります。
沢山のご応募、お待ち申し上げております。

今日は追悼特集なので、簡単ですが。
来週、また申し上げたいと思います。


◎ベスト・オブ・ザ・ベストプレイ

達郎氏:

さて、先ほど、青ちゃんがバラードが好きだという話をしました。
バラードかけようかとも思ったんですが・・・

やっぱり時間がだんだん無くなってきましたのでですね(笑)
ベスト・オブ・ザ・ベストプレイをお聞かせした方がいいだろうと。

いろいろと長いこと、聴いてきましたけども。
お次はライブレコーディングをお聴きを頂きますが。

まだ製品にはなっておりませんが、何回かサンソンでかけたことがあります。

1981年の12月28日、中野サンプラザでのライブ・バージョン。
まだ、ライブ始めたばっかりの時期であります。

「FOR YOU」の発売直前のライブであります。

従いまして5人ライブです。
次の「JOY2」に入れる予定でおりますけれども。

ここんとこ、しばらく番組でかけておりませんでしたが。
これはもう、この時代の5人のリズムセクションの演奏としてはベスト・オブ・ベストと言っていいようなですね。

もともと「イッツ・ア・ポッピン・タイム」というライブアルバムでレコーディングしていた曲ですけども。

その時のテイクよりも、こっちの方が、私は優れてると思います。

お久しぶりに番組で。
「ピンク・シャドウ」

♪ ピンク・シャドウ(LIVE/'81.12.28 中野サンプラザ)/山下達郎

もともとはブレッド・アンド・バターの曲ですが、それを私がカバーしました。
1981年12月28日、中野サンプラザでのライブレコーディングであります。

このツアーはEPOがトップのコーラスに参加してもらってますが、コーラスもとっても綺麗です。

◎日本を代表するトップドラマー 

達郎氏:

というわけで、2週間、青山純さんの追悼特集をやって参りましたが。

ほんとはもっと専門的なですね、スネアのチューニングの話とかですね・・・
ま、演奏スタイルの話とか・・・

もっと掘り下げて申し上げても良かったんですけれども、あくまで彼が演じた作品を中心に、ということでございます。

彼は左利きなんですが、普通の右利きと同じスタイルでドラミングをしますのでですね、
左が非常に強い人なので。

ライブをご覧になった方、よくご存知ですけども、カウベル叩きながらスネアを叩くという曲芸みたいな技をですね出来るのは、左利きならではであります。

野球部の出身なので、足腰が非常に強い。
小柄なんですけども、脚力が非常にあるので、ああいうキックが実現できたということであります。


ここ10年くらいですね、体の調子がいまいちだったので、私の3時間半のライブに体力的に、なかなか耐えられないので・・・

ここ10年間くらい、私のライブから遠ざかっておりました。

そういう事とは関係なしに、80年代、90年代、2000年代、日本を代表するトップドラマーであり続けました。

心より冥福をお祈り申し上げます。


◎演奏メンバー 

達郎氏:

今まですね、色々なお便り頂いているんですけども。

何度か、演奏メンバーを替えて参りました。

その度にですね、先週もちょっと申し上げましたが、スタッフにも反対されましたし、以前の方が良かったと保守的なお客さんも大勢いらっしゃいました。

現在ではですね、押しも押されぬトップドラマーであります青山純という人ですら、彼を私が起用した当初はですね、スタッフや聴衆から、なぜそんな無名のミュージシャンを使うのかと反対されたり・・・攻撃されたりもしました。

お客さんの中には、文句を言ってですね、それ以来来なくなるという方もいらっしゃいました。

同じような事が何度か繰り返されて現在に至っております。

今も、そうした情勢が、あまり変わりありません。

ボブ・ディランの『ノー・ディレクション・ホーム』という映画を観るまでもなくですね、芸事に対してのお客さんの保守性というのは、大昔から存在しました。

それは、まあ、芸事というのは、観る側にとっては自分の歴史の投影、自分史ですね、自分史の投影、自分史の対象化、そうした結果であります。

歌舞伎とか伝統芸能、落語なんかの世界ですとですね、必ず先代は良かった、と。
お前の芸なんて、先代に比べれば・・・という

そういう昔はよかったというですね・・・
まさに自分史の反映としての芸事の評価というのが、昔からございます。

ですが、古い世代というのは新しい世代に対する寛容さというのを常に持っていなければならないと、僕は常に考えております。

若い世代がですね、いつの時代も続々と生まれて来ます。

我々古い世代は、それらの若い新しい才能を見出して、抜擢し、助けて、陽の当たる場所に引っ張り出してあげなければいけません。

しかるに、多くの業界人、それから耳の肥えた聴衆とか、お客さんですらもですね、自分に馴染みのある、自分たちにとっての、すなわち自分史の反映としてのですね、一流、有名ミュージシャン、そうしたブランドを金科玉条と崇めまして・・・

『昔はよかった』
『俺達の時代はよかった』
『それに引き換え、今の若いものは・・・』

しばしば、そういう事を口にします。

えぇ・・・私のライブに関しましても、ここ10年間青山君がいませんので「そんな青山純がいないライブなんて」という方がですね、少なからずおられるという・・

私、よーく承知しております。
別に、そういう方々にですね、再び来ていただこうとは思いませんがですね。

ただひとつはっきりさせて、おかなければならないことは、今まで私を手伝ってもらったドラマー、上原裕、村上秀一、そして青山純、そして現在のパートナーであります小笠原拓海という、皆優れて卓越したドラマーであります。

他にもスタジオやライブで縁のあった林立夫さん、高橋幸宏さん、知己ではないけれども最近ですと吉田佳史さんとか、玉田豊夢さんとか、素晴らしいドラマーが今も昔も沢山存在します!

彼ら一人一の誰もが、それぞれにプレイヤーとしての個性や特殊性というのを有しておりまして。

それらはもとよりですね、優劣の比較対象にはならないものであります。

したがってファンのひいき、あるいはひいきの引き倒し・・・
何度も申し上げております自分史の反映・・・
そうした次元でのですね、誰が誰より優れてるとか、劣っているとかいう、そうした無意味な評論家ごっごはもう、もとより私はなんの興味も持っておりません。

友達の死というのは、たいへんに悲しいし、残念な現実ですけれども。
それでも我々は生きていかなければならないし、音楽を続けていかなければなりません。

青山純の数多の名演というのはしっかり記録に残されております。
残されたものは、去っていった人々のですね、思いを受け継ぎながら音楽を続けていかなければならないと思っています。


◎大滝詠一さん 

達郎氏:

近いうちに大瀧さんの追悼特集も企画する予定でおりますけれども。

大瀧さんが亡くなってから後ですね「番組宛に早く追悼特集をやれ」とかですね、「追悼特集は誰も知らないレアアイテムを沢山かけろ」とかですね、「最低半年はやれ」と、そういうような類のハガキが少なからず舞い込んで参ります。

ツイッター等のネットでも、私そういうの興味ありませんので見ませんけども、そういう発言があると聞きます。

そうしたファンとかマニアとかおっしゃる人々のですね、ある意味でのそうした独善性というのものを大瀧さんが最も忌み嫌ったものでありました。

親とか兄弟の関係を他人に説明できないように、僕と青山君、僕と大瀧さん、そうした個人的関係は第三者に説明できるものではないし、説明したいとも思いません。

したがって追悼特集の迅速性とか密度とかいうものに、私はもとより全く関心がございません。

そこのところ、あらかじめご了承頂きたいと思います。

時期が来たら、大瀧さんの追悼特集、やってみたいと思います。


◎メリー・ゴー・ラウンド 

達郎氏:

というわけで長くなってしまいましたが、青山純追悼特集。
『極私的、青山純追悼特集』2パートでお届けしました。


心よりご冥福をお祈り申し上げます。

今日の最後は1985年2月24日、神奈川県立県民大ホールの私のライブ。
丁度、ビッグウェーブのツアーでございますが。
そこの千秋楽。

ライブアルバムJOYに収められております「メリー・ゴー・ラウンド」の青山純と伊藤広規のソロバトルのところだけ、ピックアップしてお聴きを頂きます。

先ほど申し上げましたですね、左利きならではのですね、カウベルのトリックプレーが堪能できるドラムソロです。


♪ メリー・ゴー・ラウンド(LIVE/'85.2.24 神奈川県立県民大ホール)/青山純&伊藤広規

オンエア曲

14:03 プラスチック・ラブ(LIVE/'86.7.31 中野サンプラザ) /山下達郎
14:10 BLOW /山下達郎
14:16 ハイティーン・ブギ /近藤真彦
14:20 ゲット・バック・イン・ラブ /山下達郎
14:25 LOVELAND,ISLAND /山下達郎
14:31 ピンク・シャドウ(LIVE/'81.12.28 中野サンプラザ)山下達郎
14:42 メリー・ゴー・ラウンド(LIVE/'85.2.24 神奈川県立県民大ホール)/青山純&伊藤広規



テーマ : FMラジオ - ジャンル : テレビ・ラジオ

DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2014年01月19日『極私的、青山純追悼特集 Part 1』

長崎市内、日曜日は気温も上がり日中は10度くらいになりました。
おひさまが気持ち良い一日でした。

今週と来週のサンソンは、青山純さんの追悼特集。
彼の気持ち良いドラムは、しっかりした基礎と天性のタイム感、ビート感があるからですね。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

山下達郎さん サンデーソングブック 2014年01月26日『極私的、青山純追悼特集Part2』は、こちら

◎ 冒頭

達郎氏:

ツアーが終わりましてですね、ひと月たちました。
ようやく声が、普通に戻って参りました。

この何ヶ月間、ずっとガラガラ声でですね(笑)。
お聞き苦しい声で、お届けして参りましたが。

本日、1月19日、今年最初の収録でございます。

先週、先々週は、昨年、前倒しで収録しております。
年が明けまして2014年になりました。

今年も変わらずご愛顧何卒宜しくお願い申し上げます。
今年もサンデーソングブック、いろいろと頑張ってやってみたいと思っております。

今日は1110回目のサンデーソングブックでございます。

今日はセンター試験。
昨日、今日でございますね。
沢山の高校生の若者が受験に臨んでおります。

雪が降っているとの情報もございます。
どうぞ、お体気をつけて、風邪ひかないように頑張って下さい。

人生、何回か、そうしたトライ、チャレンジ、そういうものがあります。

いい結果が出ることをお祈り申し上げております。

さて、今年に入ってからですね最初の収録でございますけれども。
先週も、先々週も申し上げておりますけれども、12月3日にドラマーの青山純さんが亡くなりました。

享年56才でございました。

青山くん、僕ら"青ちゃん,青ちゃん”と言っておりますけれども。
私・・・特に80年代のほとんどのレコーディングと、それから全てのライブを青山純と一緒にやって参りました。

まったくもう、ほんとに身内なような人間でございます。

彼が若い時から、ずーっと一緒にやってきましたがですね。
たいへん残念なことですが・・・

最近は、ほんとにそうした訃報が相次いでおります。

大瀧詠一さんもですね、突然お亡くなりになりました。
私もそうした年になってきたのかなと、感慨もございます。

去年もアラン・オデイ、佐藤博さん、岩谷時子さん、いろいろな追悼特集をやって参りましたけれども。

青ちゃんは、言ってみれば身内なので。
そうした、こう俯瞰的な特集みたいなことはできません。

従いまして、今週、来週、青山純追悼特集でございますが、ほんとに・・・
私的な・・・
私的な、を通り越して極私的な追悼特集であります。

一般的な青山純像といいうのは80年代、90年代を代表するスタジオミュージシャン、そして大変なテクニシャンでありまして。

いろいろな仕事を、スタジオそれからステージ、手掛けているという、そうした印象をお持ちの方と思いますが、私は、ほんとに彼のスタート時点からずーっと一緒にやってる人間でございますのでですね・・・

ちょっと、彼のドラマーとしての、音楽家としてのですね、僕の見解というのは一般的な評価とは、ちょっと違うものがあります。

そうしたものを、ほとんど今まで語る事ありませんでしたけど・・

青ちゃんが亡くなってしまいましたので、今週、来週、2週間、彼の追悼をやることで、そうした、私が感じる青山純という一人の演奏家の・・・
なんて言いましょうかですね・・・

想い出というのを語りつつ、彼の業績と、それから彼の冥福を祈ろうという企画でございます。
今週、来週2週間『極私的、青山純追悼特集』と題しまして、ほとんど私の作品、それから私のプロデュースした作品、そういうようなものを中心にお届けをしたいと思います。

年始からですね、湿っぽいものになりますが。
でも彼はミュージシャンなので、音楽家としての彼の足取り、特に自分のパートナーとしての、彼のドラマー人生をですね、僕が語ってあげることで、少しでも彼の業績を偲べればと・・・いう企画でございます。

あくまで音楽的な内容でございます。

日曜日の午後のひととき、ちょっと湿っぽいアレですけれども音楽は掛け値なしで彼の素晴らしいドラムをお楽しみいただきます。

山下達郎サンデーソングブック『極私的、青山純追悼特集 Part1』でございます。

1980年に、彼と一緒に仕事をするようになりました。

それまでも、色々な人とやっていたんですけども、彼が、いわゆるメジャーフィールドでですね本格的に活動をするきっかけになりましたのが、私との仕事が最初でございます。

1980年の5月1日に出しましたこの1枚が、青山純のレコーディング、私とのレコーディングの最初の作品であります。

「RIDE ON TIME」

♪ RIDE ON TIME /山下達郎

~ CM ~

◎ふとしたきっかけで 

達郎氏:

そういうわけで、先月の12月3日に亡くなってしまいました青山純さん。
日本を代表するドラマーでありますが。

彼の追悼特集、今週と来週の2週間、お届けします。

最近は追悼特集が多いんですけれども・・・
番組の冒頭でも申し上げましたみたいに、青ちゃんは僕のほんとに身内と言っていい存在でしたので。

ほんとにパーソナルなですね、追悼特集です。
『極私的 青山純追悼特集』と名づけました。

青山君は、東京は世田谷の生まれであります。

杉真理さんが、青ちゃんのお兄さんと学校の同級生でありましてですね。
その関係で、杉君が青山君と、杉君のバンドで青山君が叩いていたという。

その時代に私の奥さんの竹内まりやが、杉君の後輩でありますので、それに参加したという、そういうような経歴もありますが。

青山くんは高校時代からドラムを、ちゃんとしたアカデミックな教育を受けた人であります。

プロになって、伊藤広規というベースと出会いましてですね。
佐藤博さん、織田哲郎さん、鳥山雄司さん、北島健二さん・・・
いろいろなミュージシャンと交流を深める中で、だんだんプロの道へ入っていきます。

ふとしたきかっけで、私と出会うことになりまして。
青山純、伊藤広規というリズムセクションでですね、1979年の終わりからライブ活動を始めまして、その後、ほとんどのレコーディングを彼らに頼むことになっていきますが。


◎恐ろしいテクニックを持ってる人 

達郎氏:

とにかく上手いドラマーでして。

一番最初に会った時が二十二、三であります。
私が二十六、七の時であります。

テクニックだけでなくてですね、だいたい今の青山純というスタジオミュージシャン、それからステージでも活躍してますが、だいたいこう80年代的な意味で言いますとですね、
フュージョン系、あとはいわゆる日本のJポップのスタジオミュージシャンという意味合いが、印象がありますが。

僕が思ってる青山純はジャズのエッセンスが殆ど無い人で、いわゆるロックドラマーであります。

特にブリティッシュ・ロックから入ってきましたので、ハードロック、プログレッシブ・ロック、たとえばジョーンボーナムとかですね、そうした人に非常に影響を受けたドラムのチューニングで、やってる人でありました。

その上に、ちゃんとしたドラムの教育がありますので、恐ろしいテクニックを持ってる人でありまして。


◎ Drive Me Crazy/水口晴幸

達郎氏:

「RIDE ON TIME」という曲が、初めて私にとっての、彼とのレコーディングでありましたけれども。

その同じ年、1980年にですね、水口晴幸さんというクールスのボーカルがソロになりまして、そのアルバムを1枚プロデュースしたことがあります。

その大部分をですね、青山純、伊藤広規、難波弘之、そして椎名和夫というですね、僕の当時のリズムセクションでレコーディングを致しましたが。

このアルバムが、私の「RIDE ON TIME」のアルバムより前に出ましてですね。
このアルバムで初めて彼とスタジオをですね、がっぷり四つでやりましたが。

こーのテクニックの素晴らしさっていうのは、ありません!

今でも、これが鮮烈に印象に残っております。
1980年5月21日に発売になりました水口晴幸さんのソロアルバム「BLACK or WHITE」のA面の一曲目に入っております。

これは筒美京平さんの曲に水口晴幸さんが詩を付けた、これがドラム青山純、ベース伊藤広規、ギター椎名和夫、そしてキーボード難波弘之というこの4人編成でございますが。

この初め、イントロから始まりましてエンディングのフェードアウトいくまでの、このドラムのですね、あらゆるテクニックといいましょうかですね、パッセージの素晴らしさ!

これはもう、この人は凄いなと(笑)思いました。

時に青山純、二十三歳の演奏です。

♪ Drive Me Crazy/水口晴幸

1980年の水口晴幸さんのアルバム「BLACK or WHITE」から「Drive Me Crazy」
私の編曲そしてプロデュースの作品でありますが。

このアルバムは、ちょっと私のプロデュース作品なんで、若干オーバープロデュースの気がありますけれども。

それでも演奏は言うことがありません。

特にこの一曲目の「Drive Me Crazy」
間奏から、それからフェードアウトにかけての、あの青山君のスネアのロールのパッセージの見事さといったら、ありません!

もちろんクリックなんてありません!
全員、手作業であります。

エンディングの難波君のシンセのアレもシーケンサーではありません。
手弾きです。全部。

凄い時代でございました(笑)

私も中学高校とパーカッションやっていたのでですね、ドラマーの上手い下手というのは、ほんとに良く判ってるつもりですが。

青山君の、当時はほんとにショッキングでありました。

◎渇きの海 /難波弘之 

達郎氏:

とにかく先ほども申し上げましたみたいに、当時の日本のスタジオ・ミュージシャンというのはですね、どちらかというとジャズ系のミュージシャンがほとんどでありました。

フュージョン、AORなんて言葉がですね出かけた時代でありますが。
青山君は、そういう中でですね、超ロックンロールなドラマーでありました。

ロックベーシック、ほとんどジャズのテイストを感じさせないドラムでありました。
特にこうしたロックンロール、それからプログレ系の演奏は、もう白眉のものがあります。

そうしたものの代表的な一枚。
1981年、難波弘之さんのソロアルバム「PARTY TONIGHT」

これは伊藤広規、青山純、難波弘之、トリオの演奏でございます。
これもプログレとロックとした見事なインストロメンタルであります。

♪ 渇きの海 /難波弘之

私、マヌケでトリオなんて申しましたがカルテットですね。
北島健二さんのギターでございます。

見事なギター・ソロでございます。

エンディングに近くなりまして、ダブルバスになります。
ダ・タタタタタ・・・とキックがアレしますが。

でもダブルバスじゃないんです。実は。

普通に8分音符を打ったあとにですね、後かぶせにウラを入れるというですね
16のウラを入れるという超絶的なテクニックでやっております。

しかもダイナミックスが全く狂わないというですね。
これがまた・・・
ほんとに上手いです(笑)
この時代の・・ほんとに(笑)

たいしたもん!

◎知的なドラマー 

達郎氏:

2曲聴いただけで、今の青山純さんのですねイメージ、スタジオ・ミュージシャンとしてのイメージと随分違うと思いますが。

こういうものがルーツです。

こうしたものがルーツで、こっから16ビートに行きましたので、非常にこう重たい16ビートを作れる人であります。

しかも東京の世田谷で育った人なので・・・
どこか知的なところがあります。
今の難波君のトラックにしましても、先ほどのロックンロールにしましてもですね・・・

どこか知的な感じが・・
そこがまたいいところでございますが。


◎アンフィシアターの夜 /竹内まりや 

達郎氏:

次の曲もそうした魅力が十二分に発揮されております。

竹内まりや、1984年、復帰第一作のアルバム「バラエティ」の中に入っております。
お馴染み「アンフィシアターの夜」

♪ アンフィシアターの夜 /竹内まりや

これは、青山純ドラムス、伊藤広規ベース、私が左のギターで右のギターは松浦善博さん、サザンロックの名手でございます。
キーボードが中西康晴さん、ウワモノは関西勢が入っております。



◎Guilty /鈴木雅之 

達郎氏:

こうしたいわゆるロックンロールな感じからですね、だんだん、だんだん70年代に入って彼はリズム・アンド・ブルース的なものに興味が出てきまして。

例えば佐藤博さんとかですね、そういう人たちの影響で、そういうものを志向するようになります。

R&B的なものを演奏しましても、彼のそうしたロックンロールなテイストがありますので、重い16ビートと言いましょうかですね・・・

そういうものが彼の持ち味となっていきます。

そうしたものの、私と一緒にやった典型的な一作。
1988年、鈴木雅之さんのアルバムに曲を提供致しまして。
プロデュースもしております「Radio Days」

彼のソロ、セカンドアルバムに入っております、私、大好きな曲でありますが。
これは青山純ドラムス、伊藤広規ベース、私のギターに、リードギターは大村憲司さん。

難波弘之キーボード、お馴染みのメンバーでございます。

♪ Guilty /鈴木雅之


◎チューニングが重くて 

達郎氏:

こうしたR&B的なものを演奏をするには、すごく重いドラムなんですけれども。
言ってみればジョン・ボーナムとかですね、カーマイン・アピス、ああいう人たちがですね、やっぱりR&Bが好きなんですけれども、チューニングがすごく重くてですね。

結果的にツェッペリンとかですねヴァニラ・ファッジ、ベック・ボガート&アピス、カクタス、ああいうものになっていくという。

そういうようなものに青山君のドラム、近いものに、この時期はあります。

そういう訳で本日の山下達郎サンデーソングブック、先日お亡くなりになりましたドラマーの青山純さんの追悼特集をやっております。
『極私的 青山純追悼特集』

お知らせです。

~ CM ~

◎来週・・・ 

達郎氏:

山下達郎がお送りしておりますサンデーソングブック
本日は、先日お亡くなりになりましたドラマーの青山純さん・・・

まあ、青ちゃんでございますが・・・

私の80年代、90年代、ほとんど全てのレコーディングと、それからライブを一緒にやってもらったパートナーでございますが。

56才、あまりにも早過ぎる・・・
急死でございます。

本日と来週は、そういうわけで青山純、追悼特集。

いつも割りと私的なんですが、今回は益々私的な『極私的 青山純追悼特集』と題しまして来週も引き続きお届けを致します。

2月に入りましたら、また皆さんのお便りに助けられましてですね、リクエスト等、お応えしたいと思います。

先日申し上げましたが、1年終わりまして新年になりますと、だいたいお便り一回リセットさせて頂いております。

新たに、またリクエスト、お便り沢山お待ち申し上げております。
皆様のお便りとリクエストで助けられて、サンデーソングブック、長寿番組になっております。

〒102-8080
東京FM 山下達郎サンデー・ソングブックの係

宜しくお願い申し上げます。


◎SONOR vs. Pearl

達郎氏:

さて、青山純さんと言いますとですね、彼の使ってるドラムのセット、SONOR というですねドイツ製の、えらい重い音がするドラムセットでお馴染みでありますが。

僕が青ちゃんと一番最初に始めた時は、彼はPearlのドラムを使っておりました。

でもPearlのドラム、基本的に重さは全然変わらない。
それはビート感でございますけれども。
今日の一番最初にお聴きを頂きました「RIDE ON TIME」、それから水口晴幸さんの作品、こうしたものはPearlで叩いておりますが。

後のSONORとそんなに遜色がないのは、彼のビート感のですね、タイム・・・の賜物でございます。

「RIDE ON TIME」「FOR YOU」のアルバムまでは全てPearlで演奏しております。

僕はこの時代の音色が非常に好きで。
ある意味ではSONOR よりもこの時代の方がですね、青山純らしいプレイかなと・・・
いうのが、一番最初からやってきた人間なので、そう思います。


DAYDREAM/山下達郎 

達郎氏:

「RIDE ON TIME」1980年のアルバム、僕がとりわけ彼のプレイで好きなヤツ。
「DAYDREAM」

♪ DAYDREAM/山下達郎

ドラムス青山純、
ベース伊藤広規
ギター椎名和夫と私
キーボード難波弘之
5リズムでございます。

トロンボーンソロは向井滋春さん。
向井さんも、この時代、二十代だったですね・・・

なかなか・・

日本を代表するリズム・セクション 

達郎氏:

1980年から、この5人のセクションで始めましたが。
特に青山君は、パートナーが伊藤広規という・・・

青山純、伊藤広規というこの二人のリズム・セクション、これがまあ1980年代からですね日本を代表するリズム・セクションに成長していくわけですけども。

その一番取っ掛かりでございました。

でも、彼らを一番最初に僕が起用した時はですね、スタッフも、それから聴衆の多くもですね、そんな無名なミュージシャン、どうして使うんだというですね、反対それから抗議・・・

そういうものが、ありました。
今から考えれば嘘みたいな話ですけれどもですね。

なかなか世の中というのはですね、そうした有名性とかブランド性とか、そういうものをですね金科玉条として崇めるという、そういう時代は、いつでもそうした時代があります。

そんな中で、青山君も伊藤広規もですね成長していくわけでありますが。
この続きは、また来週お聴きを頂きたいと思います。


◎ エンディング 

達郎氏:

『極私的 青山純 追悼特集』
来週はそのパート2をお届けします。

今日の前半にお聴きを頂きましたみたいに、青山君は、元々はブリティッシュ・ロックを中心とするですね、どちらかというとハードロック、ロックンロール系のドラムで始めた人ですけども。

だんだんリズム・アンド・ブルースに興味が出てきましてですね、僕と一番最初に始めた1979年に、僕は彼のために当時の僕が聴いてたですねリズム・アンド・ブルース、ソウル・ミュージック、そうしたものをカセットに入れて彼にあげたんですけども。

その時、彼から電話がかかって来ましてですね。
「世の中にこんな凄い音楽があったんだ」という。

そうした感受性の豊かなですね・・・
二十代前半の盛に、そういうを浴びるほど聴いて、彼のスタイルがだんだん固まっていく訳ですけども。

今日最後にお聴きを頂きますのは、1980年のアルバム「RIDE ON TIME」のですね2002年にデジタル・リマスターして再発を致しました時にですね、ボーナストラックで加えた曲があります。

アルバムの中に入っております「MY SUGAR BABE」という曲がありますが。
これは、勝新太郎さんの主演の、彼が監督もやっておりますが『警視-K』というですね、ドラマの主題歌に使われました。

そのテレビのですねBGM用にインストで一発録りで録ったテイクがありまして。

コード進行だけ同じなんですけども、スタジオの中で一発録りでやりましたので、リズムは全然違っておりますが。

いわゆるシカゴスタイルのですね、シカゴソウルの跳ねたビートで演奏しておるんですけども。
それまでですね、こうした曲をやりたくても、なかなか日本のドラマーがですね、こうしたものを演奏が出来なかったんですが。

青山くんが登場してきて、いとも容易くこうしたビートをですね叩ける。
ついに自分がやりたい音楽をできる(笑)、リスムセクションが生まれたという。
そうした喜びに満ちたテイクでございます。

先ほどの「DAYDREAM」もそうですけども、この時代はクリックというものがありません。

リズムブロックスなんていうのは聴いておりません。
一発録りですが、このリズムセクションの安定感があるのは、ひとえに青山君の、そのタイム感としてですね素晴らしい正確さによるものであります。

1980年にレコーディングされました「MY SUGAR BABE」のインストバージョン。
難波君のキーボードソロも素晴らしいいです。

♪ MY SUGAR BABE[TV Instrumental Version] /山下達郎


今週のオンエア曲

14:05 RIDE ON TIME /山下達郎
14:13 Drive Me Crazy/水口晴幸
14:20 渇きの海 /難波弘之
14:25 アンフィシアターの夜 /竹内まりや
14:29 Guilty /鈴木雅之
14:37 DAYDREAM/山下達郎
14:46 MY SUGAR BABE[TV Instrumental Version] /山下達郎

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DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2013年11月17日『私家版 岩谷時子追悼 Part2』

昨日の日曜日、長崎市内は雨。

達郎氏『私にとってはですね、多感な十代、歌もののの一番最初の入り口がですね、へんてこな歌謡曲ではなくて、弾厚作、岩谷時子だったことの幸運をですね神様に感謝しつつ』

歌ものの最初の入口・・・
自分がどんな音楽を聴いて育ってきたのか、振り返る良い機会になりました。
当時を思い出してみましょう。

ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

◎ 冒頭

達郎氏:

11月も後半に入って参りました。
私、また前倒しで録音しておりますが(笑)
先週は、もう、声がガラガラでございました。
お聞き苦しいところ、申し訳ございませんでした。

今週は大丈夫でございます。
昨日、よく寝ましたので。

こないだ、お酒飲みすぎて、寝不足でございまして。
ああいうことになってしまいました。

先週は、まつもと市民芸術館へ行って参りました。
松本のお客様、とってもいいお客様で、気持ちよくやらして頂きました。

先週は、その後、木金と福岡サンパレス、博多でライブだったんですが、実は、今日は前倒しでございます。
博多の前に録っておりますので。

たぶんうまくいってる筈でございます(笑)
いらっしゃった皆さん、ありがとうございました。

今週は東京シリーズです。

明後日、火曜日、府中の森芸術劇場 どりーむホール。
そして金曜日、土曜日、22,23とNHKホールでございます。

今週は東京でございますので、いくぶん身体の余裕がありますけれども。

番組の方は、そんなわけで、かなり前倒しでございますけれども(笑)
先週に引き続きまして、先日お亡くなりになりました作詞家、岩谷時子さんの追悼特集、今週もお届けを致します。

今週は、岩谷さんにとってはですね、最も重要なパートナーの一人でございます、作曲家、弾厚作。
こと加山雄三さんの作品を中心に。

私の一番多感な時に聴いて育った加山雄三さんと岩谷時子さんのコラボレーションをヒット曲を中心にお聴きを頂きます。

今日も、あんまり御託をこかないで進んでいきたいと思いますが。
先週も、あんまり御託をこかないと言いつつ・・・

今日はもうベタな曲ばっかりですが、あくまで私にとってのパートナーの特集でごいざます。
私家版と銘打って『私家版、岩谷時子追悼Part2』
今週の方が、より私家版。

先週、今週、昭和歌謡の真髄をお聴きいただきます。
曲はベタですが、音質は最高でございます。

これだけの音質で60年代歌謡曲を聴ける番組はサンデーソングブック、ただひとつと自負しつつ、今日もお届けいたします山下達郎サンデーソングブック。

日曜日の午後のひとときに、今日は加山雄三さん、岩谷時子さんの作品でお楽しみ頂きたいと思います。

先週もお聴きを頂きました、ただいまTBS系のテレビでオンエアされております毎週日曜日、午後9時からの日曜劇場「安堂ロイド」
これのテーマソングとして使われております、竹内まりやYour Eyes。

もともとは私の1982年のアルバム「For You」収められた曲ですが。
先週も申し上げましたが、もともとはYour Eyesてのは竹内まりや用に最初書いたんですけども、不採用になってしまいました。

で、自分でやったと、そういう経緯があります。
30年の時を経て竹内まりや自身のバージョンが生まれたというわけです。

今日もお聴きを頂きます、TVサイズ。


♪  Your Eyes (TV Size)/竹内まりや

~ CM ~

♪ 君といつまでも /加山雄三


◎加山雄三さん 

先週は、ざっとそうしたディスコグラフィー、追ってまいりましたが。
今週は、越路吹雪さんと並びまして岩谷時子さんにとっての最も重要なパートナーの一人でございます、加山雄三さん。

弾厚作というペンネームで幾多のヒット曲を出しましたが、その大部分の作詞を岩谷時子さんが手がけました。

私にとっては中学1年の時に、生まれて初めて買ったレコード、初レコといいますがですね。
洋楽の初レコはベンチャーズだったんですが、邦楽の歌モノのレコードで生まれて初めて買ったのは加山雄三さんの「君といつまでも」であります。

中学1年の時でございます。

自覚的に主体的に音楽を聴き始める、丁度年頃、十代、ティーンエージャーですね。
私12才でございましたが。

その頃の一番最初に飛び込んできて感動したのが、この加山雄三さんの音楽でございました。
何曲も聴いているうちに、この作詞をしている方が岩谷時子さん、これが職業作詞家の名前を最初に覚えた一人でございます。

1965年の大ヒットナンバー「君といつまでも」
今聴きますとですね、加山雄三さんの好きなペリー・コモの空気がぷんぷんしております。

で、今日はですね、こうした加山さんの曲を沢山お聴きいただくんですが。
加山さんの当時の曲はですね、2つに分かれます。

こうした「君といつまでも」のような86モノのですね、森岡 賢一郎さんのアレンジによるバラードものと、それからバンドサウンドで構成されましたエレキもの。
これに大別されますが、今日は、そちらの後者のバンドもののヤツを、どんどんいってみたいと思います。

♪ 夜空の星 /加山雄三

♪ 蒼い星くず /加山雄三

♪ 夕陽は赤く /加山雄三


達郎氏:

1966年の加山雄三さんのヒットシングル「蒼い星くず」
B面の「夕陽は赤く」
どちらもヒットしました。

この「夕日は赤く」ってのはほんとに、死ぬほど好きで(笑)
このランチャーズの学生バンドぜんとしたですね、ブルージーンズとは違った、ちょとガレージっぽい演奏もいいですし。

頭のイントロのリフ、これも結構難しいんですよ

♪~ Gui.

なんつっても、シックスというコード、生まれて初めてそんなコード弾きましてですね。
これ、なっちゅうコードだと思って!
一生懸命コピーしたものでございます。


◎映画

達郎氏:

私は東京の池袋の生まれでありますが、池袋は映画館の街で。
池袋東宝という、東宝系の封切館がありましてですね。
そこで、当時はゴジラから始まりましてですね、クレージーの映画、それから加山雄三さんの若大将シリーズでございます。

エレキの若大将は封切りでは観なくて、あとで観ましたがですね。
封切りで観た初めてのヤツが1966年の「アルプスの若大将」

5月の末の封切りだと記録にありますが。
初夏に観た記憶がありますが、とにかくもう、当時の映画館ですが立錐の余地がない。

ようするに立ち見ですが、通路の階段に座ってみるんですよね。
そこで『アルプスの若大将』のですね、いろんな「ブライト・ホーン」とか「蒼い星くず」とか歌われるわけですが、一番印象に残っているのが、夕暮れのアルプスの斜面です。

雪の斜面で、加山さんがガット・ギターを弾きながら「モンテ・ローザ」を歌うんですが。
”こんな生活が世の中にあるんだ”と池袋の少年は思ったものでありましてですね(笑)

加山さんにその事を申し上げたら笑っておられましたがですね(笑)

今はいい時代でオリジナル・サウンド・トラックがありますがですね。
スタジオ・レコーディングじゃなくて、私のその青春の思い出であります1966年の映画「アルプスの若大将」のサウンドトラックから「モンテ・ローザ」

♪ モンテ・ローザ /加山雄三

岩谷時子さんのインタビューってのがありまして。
この「モンテ・ローザ 」という曲は、すごくスケールが大きい曲なので、詩を書くのがとっても苦労したと、そういうような事を仰っておられました。

この「モンテ・ローザ 」に限らずですね、歌詞の世界が不必要に主張することがないというですね。
完結な表現ですが、これがメロディーがのって、歌がのるとですね、全く違う意味に聞こえて来るという、歌詞の不思議ですが。


~ CM ~

◎いろいろ理由があるんですが

達郎氏:

今週11月20日にですね、ドッと山下達郎関係のアイテムが発売されます。

先日8月28日に出しました「MELODIES」30th Anniversary Edition。
83年のアルバム「MELODIES」の30週年記念。

それから「SEASON'S GREETINGS」20th Anniversary Edition。
1993年に発売しました、私のクリスマス・アルバム、「SEASON'S GREETINGS」の20周年記念盤。

これのアナログをですね、11月20日にリリース致します。

何回か申し上げましたが、初めは1枚もので企画していたんですけどもですね。
そうしますと「MELODIES」83年のアルバムに、クオリティーが遠く及びません。

それは、いろいろ理由があるんですが。
カッティングマシーンが、もう古いという・・・とか、システムがもう古くて、パーツがないとか。いろいろ問題がありまして。

当時の1983年は、もうアナログ盤の全盛期でございましたんで、その頃のクオリティは今は再現できませんで。

それに非常にびっくりしましてですね(笑)

いろいろ調べてみまして、結論は2枚組にしようと。
全部12インチ化して2枚組にして、4面ありますので、そこに全10曲をですね、2,3曲づつ配分することによって、音質のクオリティアップを図りまして、CDに負けないアナログ盤の音質を確保することができましたので。

どちらも2枚組で、やることになりました。

それで、すごく気になりましたんでですね、最近発売されてるアナログ盤を、片っ端から取り寄せて聴いてみましたら、やっぱり70年代、80年代のアルバムは、オリジナルに遠く及びません。

新譜はそうでもないですね。
例えばPREFAB SPROUT の新譜とかでアナログ出てるんですが、そういうヤツだとですね、割りとクオリティがいいんですけど。

いわゆる要するにマスターテープが劣化してるっていうのが一番大きな理由だと思いますが。

ま、長くなってしまいますので(笑)

今度またゆっくりご説明申し上げますが。
自信のアナログ盤です。

◎「クリスマス・イブ」

達郎氏:

同時に、11月20日、「クリスマス・イブ」のですね30th Anniversary Edition、「クリスマス・イブ」が30周年を迎えますのでマキシ・シングルの30th Anniversary Editionもあわせて発売するのに、またあわせて「クリスマス・イブ」のアナログ盤も出ます。

これも4曲入りで12インチ、180グラム、いい音しております。

「クリスマス・イブ」の30th Anniversary EditionのCDのシングル盤は、2000年代のあたまにですね、これがもう最後だと言って(笑)CDのリマスター盤を、4曲入り「クリスマス・イブ」本体とイングリッシュバージョン、ホワイトクリスマス、カラオケと、4バージョで10年以上ですね出しておりましたが。

なんと2013年に、またやるとは思いませんでしたが。

さらに突っ込んでおりましてですね。
最新リマスター、2013年最新リマスターで、今までの4テイクにプラス、アコースティックライブバージョンを追加しまして、5テイクで、リイシュー致します。

それに初回盤はショートフィルムを制作いたしまして、先日スポーツ紙なんかでも報道されておりましたが。

1980年に制作されましたJR東海のCMに出演していただいておりました牧瀬里穂さんにスペシャルゲストとして出演して頂きました。

このショートフィルムに出演して頂いております広瀬すずさん、98年生。
すごいですね、15才。
すごい可愛いお嬢さんです(笑)

ご覧ください。

このクリスマス・イブのショートフィルムを演出して下さった方が村松亮太郎さんという方で。
この方、映画監督なんですが。

今は一番脚光を浴びてるのはですね3Dプロジェクションマッピングといいまして、先日は東京駅がリニューアルした時にですね、東京駅で行いまして、たいへんな人気を博しました。

3Dプロジェクションマッピングというですね手法がありますが、これの今は日本といいますか世界の第一人者で活躍してる方で。

僕、すごく、それが気になってですね、お名前をアレしてたんですが。
なんと!その方が私の今回の「クリスマス・イブ」のですね30th Anniversary Editionに初回限定で入りますショートフィルムも演出して下さった方で。

たいへん素晴らしいフィルムになっております。
是非ご覧頂きたいと思います。


♪ 二人だけの海 /加山雄三

♪ ブライト・ホーン /加山雄三


◎島倉千代子さん

達郎氏:

今日は、加山雄三さんオンリーで終わろうと思ったんですが、この番組の収録の直前にですね、島倉千代子さんの訃報が飛び込んできました。

ご冥福をお祈り致します。

なので、島倉千代子さんを1曲だけ。
岩谷時子さんが作詞をされましたですね、1966年の作品でありますが。

当時、いわゆるムード歌謡、和田弘とマヒナスターズを代表する、ああしたラテン系ムード歌謡というのが全盛期でございまして。

それを島倉千代子さんに当てはめて大ヒットしました。
岡田みのるとヤング・トーンズをバックに歌われております。

島倉千代子さんの全作品の中で、わりとユニークなのですが、名作として知られております1966年の「ほんきかしら」

♪ ほんきかしら /島倉千代子


◎ エンディング 

達郎氏:

というわけで2週間に渡りまして、作詞家岩谷時子さんの作品をお聴きをいただきながら追悼番組をやって参りましたが。

先週の番組のオンエアのあとにですね、私の大阪のたいへん親しい友人でございます吉住公男さんという、元大阪朝日放送の制作やってた方ですが。

その方からメール頂きましてですね。

ABCのホームソングというのが、昔、朝日放送で制作されていた、それに岩谷時子さんが、たくさん曲を書いていらっしゃいまして。

今日お聴きを頂きました「蒼い星くず」なんかも、そうしたとこから生まれた曲だそうで。

そのCDをですね、ABCのホームソング大全というのが昨年リリースされたんですが、それをリサーチしてたのが、この吉住さんで。

リサーチの中でですね、いろいろな事を感じられた事をメールにして送って下さいましたが。
それによりますと、関西における外来音楽の普及とか発展に一番貢献したのは宝塚と、それから阪神間のミッション系スクールだという・・・

この役割の大きさが計り知れないという。

岩谷時子さんは神戸女学院のご出身ですが、音楽情操教育にですね、そうした阪神の、大阪から神戸の間の多くのミッション系の学校というのが、音楽と情操教育に非常に力を入れていて、優れた作曲家や作詞家を教員として抱えてですね。
そうした後に活躍する人材育成に貢献したと。

そして宝塚歌劇というのは戦前から現在までですね、関西で随一のプロフェッショナルな音楽表現の場として歌手、作家ともに数多くの才能を輩出しているという。

そういう意味で、神戸女学院を卒業後、宝塚歌劇のスタッフになられて、それからそれを経て作詞家として大きな功績を残されて。

岩谷時子さんという存在はですね関西の洋楽文化を象徴する偉大な才能であったと、感じているという、そういうようなメールを頂きました。

関西の文化圏というのはですね、そういう大きさというのが戦前からありますのでですね、我々東京から伺い知れない深さというのを持っております。

私も東京の人間ですが、大阪でライブをやりますと、そうした大阪の観客のですね、懐の深さというのを非常に感じる、岩谷時子さんなんかもそうした流れから出た方だと思います。

蛇足ですが、加山雄三さんの「君といつまでも」、”幸せだなぁ”というあのセリフはですね、ご自分でお考えになったそうです。

岩谷時子さんのアイデアではないそうで。
完全な蛇足でした(笑)

というわけで2週間、岩谷時子さんの追悼特集をお送りして参りました。
心よりご冥福をお祈り致します。

私にとってはですね、多感な十代、歌もののの一番最初の入り口がですね、へんてこな歌謡曲ではなくて、弾厚作、岩谷時子だったことの幸運をですね神様に感謝しつつ。

先週申し上げましたが、私、岩谷時子さんの作品を歌ったことが2回あります。
1回目は先週お聴きを頂きました、竹野屋セントラルヒーティングの「恋のバカンス」ですが。

もうひとつ。

1998年の8月19日。
赤坂BLITZでですね、加山雄三さんとノーキ・エドワーズのジョイント・コンサートが行われました。

その時にハイパー・ランチャーズと加山雄三さんのゲストで行きまして。
「美しいビーナス」を歌いました。

「美しいビーナス」、加山雄三さん1970年のヒットソングでございますが。
これをライブで歌わせて頂きました。
この録音が残っておりますので、今日はそれを最後にお聴きを頂きましょう。

1998年の8月19日、赤坂BLITZ
加山雄三・山下達郎 with ハイパー・ランチャーズ

「美しいビーナス」


♪ 美しいビーナス -LIVE- (1998/08/19 赤坂BLITZ)/加山雄三・山下達郎 with ハイパー・ランチャーズ


今週のオンエア曲

14:03 Your Eyes (TV Size)/竹内まりや
14:06 君といつまでも /加山雄三
14:11 夜空の星 /加山雄三
14:15 蒼い星くず /加山雄三
14:17 夕陽は赤く /加山雄三
14:22 モンテ・ローザ /加山雄三
14:31 二人だけの海 /加山雄三
14:34 ブライト・ホーン /加山雄三
14:38 ほんきかしら /島倉千代子
14:45 美しいビーナス -LIVE- (1998/08/19 赤坂BLITZ)/加山雄三・山下達郎 with ハイパー・ランチャーズ

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DATE: CATEGORY:サンソン「追悼特集」
山下達郎さん サンデーソングブック 2013年11月10日『私家版 岩谷時子追悼 Part1』

長崎市内は日曜日の夜明け前に大雨警報が出るほどの激しい雨が降りました。

昨日の土曜日は晴れ。
毎週土曜日にJR九州のクルーズトレイン『ななつ星in 九州』が長崎駅に来ます。
上り方向へ出発した際、撮影しました。
隣に特急列車が並んでますが、特急列車は停車中で、その横を「ななつ星」が滑り抜けた瞬間を撮影しました。「ななつ星」の車体がキラキラしています。
ななつ星 宝町_Y01


今日のサンソン、「男の子女の子」が高音質で聴けるとは・・・感激。


ということで、このブログでは山下達郎さんのサンデーソングブックのほんの一部をテキスト化しています。
誤字脱字は、ご容赦くださいませ。

あ、そうだ。このブログ、来週は11/18(月)頃に更新します。

◎ 冒頭

達郎氏:

11月も中旬に入って参りました。

ここんとこ、ず~っと前倒しでやっておりましたがですね、久しぶりに直近でございます。

前に収録しましたのが、大宮の後、サンプラザの前ですね。
だから、台風が来るとか来ないとか大騒ぎした時ですが。

その後、中野サンプラザ、名古屋、神奈川横浜と6公演終わりまして、だいぶ調子が出て参りましたがですね。

ちょっと一昨日、酒のんじゃって(笑)
寝不足で声がちょっと、今日おかしい!
お聞き苦しいところあると思いますが、今日は何卒ご勘弁下さい。

それでも、だいぶ全体的に調子が出てきました。
声も、ライブでは調子が良くなってきまして。

そろそろライブレコーディングとかスタートして参ります。

今週は、本日ですね、まつもと市民芸術館。
いつも長野のライブは長野でやっておりますが、生まれて初めて松本でライブをします。
ここは、なかなかいいホールだと聞いております。

私は、だいたい先祖が信州なので。
楽しみでございます。
松本の方、お待ち申し上げております。

長野からいらっしゃる方もいらっしゃると思いますが。

今週は博多に参ります。
福岡サンパレス、木金ですね。
14,15と木金、サンパレス。
福岡の、博多の方、お待ち申し上げております。

長野から、博多へとツアーは進行致します。
頑張っていきたいと思います。

もう、20本を切りましてですね。
20本を切ると、あっという間でございます。
30本消化しております。
19本、残りでございます。

この後は、東京へ行って、北海道、北陸と・・
11月、だんだん寒くなって・・
頑張っていきたいと思いますが。

さて、番組のほうは、ずっとライブでございますのでですね、棚からひとつかみでやっておりますが。
今日も、棚つかで行こうと思ったんですが、作詞家の岩谷時子さんがお亡くなりになりました。

私は、日本の職業作詞家の中で一番好きなのは、岩谷時子さんでございます。

今日は予定を変更しまして、岩谷時子の特集をしたいと思います。
日本の職業作詞家を特集するのは初めてだと思いますがですね。

それほど僕は岩谷さんが好きなんで・・・
今日は、いつもでしたら論評めいたことで、いろいろ解説とか多めにやるんですが、そういうことは、なるべく止めにしてですね、一ファンとして岩谷時子を楽しみつつ、偉業を偲びたいと思います。

昭和歌謡の真髄を今日はお届けしたいと思います。

完全に個人的な特集でございますので、今日は頭にエクスキューズを付けまして、『私家版、岩谷時子追悼』と致しまして、今週来週と2週間お届けます。

Part1、Part2。
今日はそのPart1でございます。
岩谷時子さん、素晴らしい詩の世界をお楽しみ頂きたいと思います。

結構ベタな歌謡作品が出てきますが、そこはサンデーソングブックでざいます。
音質は最高でございます!
こんなにいい音で歌謡曲が聴ける番組は、私の番組しかございません!

今日は『私家版 岩谷時子追悼』
最高の音質でお届けを致します。

日曜日の午後のひととき、昭和歌謡をお楽しみ下さい。

先週、竹内まりやさんのYour Eyes、TBS系ドラマ日曜劇場『安堂ロイド』の主題歌で、出ておりますがですね。

これを先週、TVサイズかけましたら、地震情報がのってしまして。
なんで僕の番組って、いつもそうなんでしょうかね。
地震情報が載るんですよね。

そこで載ってしまいましたのでですね、今日もかけたいと思います(笑)

本日11月10日から、TBS系ドラマ日曜劇場『安堂ロイド』でオンエアされております、Your Eyes、着うたフルとフルサイズのPCシングルの配信をスタートしております。


♪  Your Eyes (TV Size)/竹内まりや

~ CM ~

♪ 愛の讃歌 /越路吹雪

◎『私家版 岩谷時子追悼』

達郎氏:

今日は、先日お亡くなりになりました岩谷時子さん、昭和歌謡を代表する作詞家でございますが。
岩谷さんの作品を偲びつつ、追悼特集でございます。

私、日本のそうした職業作詞家で、一人好きな人を挙げろと言いましたら、岩谷時子さん。
昔からそうですが。

ですので今日は、もうほんとに、あのぉ・・・
岩谷さんの作品をずっと聴きながらですね。
いつものような解説は、あんまりしないで、偲びたいと思います。

ですので今日は、全く個人的な特集でございますので『私家版 岩谷時子追悼』と題してお送りを致します。

大正5年のお生まれだそうで、97歳の天寿を全うされました。
岩谷時子さんと言いましたら、越路吹雪さん、そして加山雄三さん、この二代柱でございますが。

加山さん、来週、いってみたいと思います。

◎『愛の讃歌』

達郎氏:

まずは越路吹雪さんの『愛の讃歌』、エディット・ピアの。
これに岩谷さんが訳詩をつけたのが岩谷時子さんの作詞家としてのスタートであります。

1953年のファースト・レコーディング。
『愛の讃歌』越路吹雪版は5回レコーディングされたそうですが、それの一番最初です。

折よく昨年、越路吹雪さんのコロンビア時代のレコーディングが復刻されまして。
SPでございます。

ザーッという音ですが、これがファースト・レコーディングでございます。
後の、割と粘って歌う歌い方よりは、ちょっとサラッとしたですね、ファースト・レコーディングなんで、そういう感じが致します。

日本コロンビア版の『愛の讃歌』でした。

◎訳詞家として

達郎氏:

こうした、53年のレコーディングですが、まだロックンロールというものが出て来ませんのでですね。

日本のそうした特に歌唱音楽は、シャンソン、カンツォーネといったヨーロッパ音楽が中心でございました。

そうしたものの、カバーバージョンの訳詩をつけるというところから、岩谷さんの作詞家としてのキャリアがスタートしました。

そうした訳詞家、ほかにも漣健児(さざなみ けんじ)さん、いろんな方がいらっしゃいますが。
そうしたものでのヒットがたくさんございます。

そんなものから何曲か代表的なものを。

まずは、1960年 森山加代子さんのデビュー曲で、イタリアのMinaのカンツォーネでございますが、『月影のナポリ』という、大変有名な曲ですが。

続きまして、1964年、アダモの作品に訳詩を付けまして、日本で大変有名な曲です。
『サン・トワ・マミー 』

2曲続けてお聴きを頂きましょう。


♪ 月影のナポリ /森山加代子

♪ サン・トワ・マミー /越路吹雪


いずれも、洋楽のカバーでありますが。
この時代の岩谷時子さんの訳詞というのは、かなり大胆な意訳でございます。

原詩とぜんぜん違う内容で歌われて・・・
『愛の讃歌』なんかもそうなんですが。

そういう時代でありました。
洋楽を日本流に消化するという、そういう試みでございますが。



◎同世代を生きた人たち

達郎氏:

越路吹雪さんの歌を今聴きますとですね、これ今回の特集でですね、良く聴きますと、森光子さんに、すごく発音が似てるんですね。

すごくびっくりしましたが、3つくらい越路さんの方が歳下でありますけれどもね。

岩谷時子さんは森さんよりも4つくらい上でございますね。
みんな同世代を生きた人たちなので。
空気が似ています。


◎いよいよ日本の歌謡曲へ

達郎氏:

こうした訳詞の世界から、いよいよ日本の歌謡曲の作詞へ進んでいくわけであります。
初期の代表作を何曲かお聴きを頂きましょう。

1960年代初期、一番組んでいた人の一人が、作曲家の宮川泰さんです。
傑作がたくさんございますが、その中でも一番有名なものの一つ。

1963年、ザ・ピーナッツ『恋のバカンス』

♪ 恋のバカンス /ザ・ピーナッツ

◎宮川泰さん

達郎氏:

宮川泰さん、2006年に亡くなった時に特集したかったんですが、なんかバタバタして忙しくて全然できませんでしたので。

宮川泰さんは、もう最高の作曲家で。
編曲家としても素晴らしく優れてますが。

ライド・オン・タイムが出た時に宮川泰さんの新聞記事で褒めて頂いてですね、それがすごく力になりました。

こうした諸先輩方のですね・・・の上に成り立っているということを痛感させられますが。

このピーナツの歌のうまさ(笑)!
一発ですよ、これ!

信じられませんね。

◎夜明けのうた /岸洋子

達郎氏:

宮川泰さんと岩谷時子さんのコンビはたくさんヒット曲がありますが、同様にガッチリコンビを組んで、たくさんヒット曲が生まれましたが、"いずみたく"さんです。

"いずみたく"さんと岩谷時子さんの代表作、1964年、坂本九さんもヒットしましたが、私はこの岸洋子さんのバージョンが大好きでございます。


♪ 夜明けのうた /岸洋子


最近、2011年に椎名林檎さんが東京事変でカバーして、若い方はそれでご存知かもしれません。

そういえば、サン・トワ・マミーもですね、忌野清志郎さんが好んで歌ってらっしゃっいましたがですね。

我々の世代には、岩谷さんの詩というのは、非常に言葉が歌いやすい、それでいて耳にとっても残る言葉というかですね・・・

シンプルこの上ないんですけどね。
極端に言うと、ほとんど主張しない詩なんですが、それが曲と歌に乗っかることでですね、思いもかけない意味が生まれてくるという、そういう不思議な魅力を持った方です。


~ CM ~

◎園まりさん、ピンキーとキラーズ

達郎氏:

さて、60年代の高度成長期のですね、岩谷時子作品、また何曲かお聴きを頂きます。
また宮川泰さんの登場で、園まりさんのデビューヒット、1965年、大ヒットソングでございます。

園まりさんも歌が旨い人なので魅力たっぷりと・・
「逢いたくて 逢いたくて 」

そして"いずみたく"さんと岩谷さんが組んだ1968年の、これは200万売れた大ヒットでございますが、ピンキーとキラーズの、もう日本の歌謡界のスタンダードでございます「恋の季節」

2曲続けてどうぞ。

♪ 逢いたくて 逢いたくて /園まり

♪ 恋の季節 /ピンキーとキラーズ


園まりさん、1965年の「逢いたくて 逢いたくて」
これしかし宮川さん、いい曲だな、これ!

この、サビ

♪好きなのよ、好きなのよ(TATSURO Vo.& Guitar)

ここが・・・

♪~(TATSURO on Gui.)

今度、こんなコード進行しよう・・・


「恋の季節」今陽子さんの名曲でございます。
この時、16だか17ですかね、まだ高校生ですからね。

これ、ドラム、スタジオミュージシャンですね!
石川晶さんですかねこれ、たぶん。

結構ロケンロールな演奏・・・
ピンキーとキラーズ「恋の季節」でございました。


◎男の子女の子 /郷ひろみ

達郎氏:

70年代に入りましょう。

筒美京平さんとのコンビ、あまりにも有名な郷ひろみさんのデビュー曲「男の子女の子」

♪ 男の子女の子 /郷ひろみ

郷ひろみさん、1972年のデビューヒット「男の子女の子」
新御三家の時代でございますね。

女の人も、麻丘めぐみさん、この時のレコード大賞新人賞「芽ばえ」
アイドル全盛期・・・


◎ エンディング

達郎氏:

駆け足で来ましたが、今日はこのへんで。
『私家版 岩谷時子追悼』来週はPart2をお届けします。

けっこう珍しい、ベタなんですが。
私、岩谷時子さん、ハッと気がつくと、"あっ、この曲も、この曲も・・・」”
耳に引っかかったのが、全部岩谷時子さんだという、ある瞬間がありまして、20代で。

そっから岩谷時子、妙に追いかけて(笑)
とても2週間やそこらでは出来ないので、ベタなところでいくしかありません。

来週Part2は、岩谷時子さんにとって越路吹雪さんと並ぶもう一人の最重要パートナーであります弾厚作、加山雄三さんの作品を中心にお届けしたいと思います。

今日の最後なんですが、私はもちろん岩谷時子さんの作品をですね、歌った・・レコーディングしたことはありません。

接点、全くないんですが。
2回だけ、かすったことがあります。

1980年に東京FMの企画でですね、私のドラム、世良公則さんのベース、桑田佳祐さんのギター、それから竹内まりやのピアノ。

それでダディ竹千代、当時おとぼけキャッツというグループのリーダーでございましたが、ダディ竹千代こと、加治木剛のギター。

これによる"竹野屋セントラルヒーティング"というですね、でっち上げグループがありまして、ここで「恋のバカンス」やってます。

一人づつ、一節づつ歌っておりましてですね。
これ、時々かけますが。
これ、岩谷時子作詞、宮川泰作曲でございます。

これを今日は最後にお聴きを頂きましょう。

♪ 恋のバカンス/竹野屋セントラルヒーティング


今週のオンエア曲


14:05 Your Eyes (TV Size)/竹内まりや
14:07 愛の讃歌 /越路吹雪
14:12 月影のナポリ /森山加代子
14:15 サン・トワ・マミー /越路吹雪
14:20 恋のバカンス /ザ・ピーナッツ
14:23 夜明けのうた /岸洋子
14:32 逢いたくて 逢いたくて /園まり
14:36 恋の季節 /ピンキーとキラーズ
14:39 男の子女の子 /郷ひろみ
14:44 恋のバカンス/竹野屋セントラルヒーティング

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